なんなんでしょうね、これは。
日本人が武器所持容疑で拘束 ベラルーシの空港、かばんからカラシニコフや光学照準器
http://www.sankei.com/affairs/news/160923/afr1609230023-n1.html
ベラルーシ空港で日本人男性が拘束、ウクライナからアラブ首長国へ武器部品持ち出し
http://jp.sputniknews.com/incidents/20160923/2810811.html
この男性は大型の登山リュックを担ぎ、ウクライナからアラブ首長国連邦へ向かう途中、ミンスクで乗り継ぎを行なおうとしていたが、このリュックが空港税関の目に止まった。
荷物検査が行なわれたところ、リュックからはトリガー・ガード、カラシニコフ銃およびピストル用の マガジン(弾倉)、弾丸、スコープ、引き金など自動小銃の製造に必要な部品がずらりと出てきた。
日本人男性が、武器というより武器製造に必要な部品を持って、ミンスク(ベラルーシ)経由でアラブ首長国連邦に行こうとしてミンスク空港で捕まった、と。
産経もスプートニクもどちらも、この男性はそれら部品を「ウクライナ領から」持ちだした、としているのは共通。このへんはつまりこの男性に話し税関職員が話を聞いたか、でなければ、航空機乗り換えルートが、ウクライナのどこか→ミンスク→アラブ首長国だったか、ということから言っているってことなんでしょう。
いずれにしても、なんか、傭兵さんたちの動きみたいだよね。
日本人だからばれないだろうみたいな感じで運び屋になってんでしょうか。
詳細とか続報が出るかどうかわかりませんが、メモしておきましょう。
■ 最近のオウム関連
ここでつなげていいのかどうかわからないけど、最近ロシアでロシア最高裁がオウムをロシア国内での活動を正式に禁止したという記事が出ていたので貼っておこう。
オウム真理教、最高裁によってロシアで禁止に
http://jp.sputniknews.com/russia/20160920/2796967.html
これに先立って本年4月に、既にロシア領内のオウム残党みたいな人たちが一斉摘発を受けた。その時には、TASSの伝えるところでは東京(日本政府)も協力したとある。
「オウム真理教」とイスラム過激派が同盟を組む危険性はあるか?
http://jp.sputniknews.com/opinion/20160407/1914369.html
Tokyo helping Russia to collect info on Aum Shinrikyo cult’s activity
? government
April 06, 9:08 UTC+3
http://tass.ru/en/world/867580
その時、イギリスBBCが結構丁寧な記事を書いていて、オウムはロシアで一斉摘発を受けたが、日本ではオウムの後継団体が活動を許されている、と、なんとなくそこに批判的な感じをかもしていた。
Aum Shinrikyo: The Japanese cult surfacing in Europe
http://www.bbc.com/news/world-asia-35975069
■ オウムはISと同様ロシアでの活動が禁止された団体
上の最高裁の判決を受けて、ロシアでは今後オウムに言及する際には、「ロシアで活動を禁止されている」という語を付さなければならなくなるのだそうだ。これはダーイッシュ(IS)と同様の処置。
で、スプートニクに9月23日付けで、90年代からのオウムについて結構長い記事が出て来た。
ロシアでオウム真理教がダーイシュ(IS)と同等のものとされる
http://jp.sputniknews.com/opinion/20160923/2808680.html
https://sputniknews.com/russia/20160923/1045631708/russia-doomsday-cult-ban.html
要するにオウムなる団体がソ連崩壊で混乱したロシアに這いこんでいく。その際、オウムは経済を活性化させるための投資をもたらすと言っていた、と。この入りが非常に重要だと私は思いますね。ちょっと興味深いところを引き抜いてみる。
オウムは1990年代初頭よりロシアでの活動を活発化させた。ロシア経済に数十億円を呼び込むとの約束のもと麻原彰晃氏が1992年にモスクワ入りしたときは最恵待遇だった。
(略)
ロシアの役人らの狙いはロシアへの投資誘致であったが、麻原氏の狙いは別のところにあった。オウムはロシアの軍産複合体との関係強化に積極的で、モスクワ郊外部隊の軍事イベントにも参加。武器売買にも関心を示した。これを担当していたのは側近の早川紀代秀氏である。
(略)
続き: http://jp.sputniknews.com/opinion/20160923/2808680.html
で、サリン事件直後、露日基金なるある種の拠点らしいものが火災にあって証拠になるようなものが灰塵に帰した、というのはまぁ普通に考えて「犯人」がそうしたって話でしょうね。出来過ぎてるもの。
さらに、ここでこうなったことが、今日までロシア当局が早急に禁止なんかに持ち込まずにいた理由なんじゃないですかね。
つまり、まだそこに関係者がいるのなら、接触、資金の流れを通じて構造全体をいずれ浮かび上がらせられるだろう、とロシア情報機関が考えた、と。こういう機関の仕事は捕まえることじゃなくて解明ですから。
逆にいうなら、今年になって残党を捕まえて、今回最高裁が正式の禁止をもたらしたということは、だいたい見えた、揃った、ってことなんでしょうね。
北野 幸伯 (著)
↑
この人はいったい何者なんだろう??
Wikより
大学卒業後、カスピ海北西岸・カルムイキヤ自治共和国の大統領キルサン・イリュムジーノフの顧問に就任する。
モスクワ国際関係大学にイリュムジーノフのいとこが学んでおり、彼の尽力でイリュムジーノフに会えたという。そして、北野は面接で
・「日本から最新の農業技術を持ってきて、カルムイク共和国を農業大国にする」
・「観光資源としてチベット仏教を発展させ、日本の仏教界と結びつけることで仏教を大復興させる」
・「日本企業を呼び込んで投資させる」
以上の3つを話したところ、イリュムジーノフに「是非やってくれ」と言われ、大統領顧問に就任した
大卒後にいきなり外国人顧問になるなんて凄いですよね。
まるでどっかの国のミヘイル・サアカシュヴィリさんみたい。
>観光資源としてチベット仏教を発展させ、日本の仏教界と結びつけることで仏教を大復興させる
↑
チベット仏教?なんでやねん?? 何がどうなってんのかわからんわー
どうなんでしょう、私は全然わかりません。あんまりフォローもしてないし。
ただ、なんとなくロシアから見た時の第5列の人なんだろうなとは思ってます。