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知識の中断の上にある現状

2013-08-02 18:31:35 | 太平洋情勢乱雑怪奇

伊藤貫氏の『自滅するアメリカ帝国―日本よ、独立せよ』が面白くて、いささか古いのだが、西部ゼミナールをちょっと見直して気付いたことのメモ。

アメリカの自滅と日本の自殺西部ゼミ2012年11月3日放送
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=b27-rIeFdDo

日本人はバランスオブパワーゲームが全体としてわかってない。それは日本の国際デビューが遅かったから、でも明治維新のころの大久保他はそれがわかっていた、だから少しはいる。

ということを伊藤貫氏がおっしゃっている。西部邁先生も同調。

これはこれで、現状正しいビューだと思うんだけど、こうなった一つの大きな理由は、今現在西尾幹二先生がこつこつとやってらっしゃるGHQ焚書の問題があると思う。

つまり、日本は1945年までに日清、日露を戦い、第一次世界大戦を挟んで1945年までず~っとチャイナ大陸を主なフィールドとして、欧米諸列強と戦っている。

この間、大崩なしで凌いでいったというのはもっと評価されていいと思う。70年間ぐらいあるんですよ、だって。

で、この部分が見直されないために、チャイナとは一体何ものなのかについての知識がまず欠落し、ロシアやアメリカといった国がどういうことを言い、どういう行動をするのか、その乖離や習性といったものを見ていた、体験していたことを失った。

その上に、1945年以前のことはすべからく「悪」としてなかったことにしちゃおうという風潮が学者とジャーナリストを中心に進められた。その他の国民は1980年になんなんとするまで、結構それぞれの史観を持っていたような気はしないでもないのだが、「上」が押さえつけているため、それらが「メインストリーム(主流)」とみなされることはなかった。

そういうわけで、日本復活のために必要なのは、1945年までに日本国はどう振舞ったかに対するストレートな評価だろうと思う。

西尾先生がやってらっしゃることは非常に貴重なことだとあらためて思う。だけどそれを博物館の展示物が増えた、みたいな扱いにしないためには、もう一段必要。

それは学者リーグがこれを継承し、批判すること(批判というと何でも反対という意味に取る人が多いやに思うがこれは間違い)。

一般人はその動向をサポートしていくこと、興味を持って自分の頭の中も整理していくこと、ってことになるだろうと思う。

日本復活というのは掛け声だけではなりたたないし、一年や二年でもならんと思う。なんせ60有余年思想統制されてきたんだから。

 


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