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イラン核問題と永久会議論

2015-07-10 16:40:46 | アジア情勢複雑怪奇

イランの核問題が大詰めを迎えている・・・と、でもまぁ一体何度目の大詰めやねんというところもある。もう何年も何年もイランが核を開発してる、攻撃しろと大騒ぎをしていたアメリカの一部にしてみれば交渉のテーブルについていることさ我慢ができないわけだから、なんであれ難癖をつけて妨害しようとする。しかし、オバマ政権はここは譲らない。

<イラン核交渉>米議会が強硬姿勢 政権の譲歩警戒
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150709-00000122-mai-n_ame&pos=3

なんてーか、米議会と読むから、なんでそんなにアメリカは・・・という疑問の持ち方をするよう誘導されるけど、米議会=イスラエル右派、と読めば、イランが国際社会で適切な扱いをされて、国が発展していくようなことをなんとしても阻止しなければ、となる筋が見えてくる。

■ 置き去りにされてるアメリカ人、しかしもっと日本人?

前に書いた通り、こういう状態なんですよアメリカの議会は。

共和党はどうやってイスラエルの党になったのか

こういう記事を書いているのが、基本的に共和党を支持しているが現在の共和党はアメリカのためになってないと批判しているグループだったりするわけです。アメリカではもはやこのへんは秘密でもなんでもない。ただ主流メディアが書かない→そこで働いている or 今後も働きたいと考える「主流」な記者、著者が書かないだけ。

でも、この状況で一番貧乏くじを引いているのは日本なのかもなぁと思う。つまりね、上の記事を書いた The American Conservativeにしても、その主筆の一人パット・ブキャナンでも、主流を外されたジャーナリストたち例えばロバート・ペリーとかポール・クレーグ・ロバーツとかでも、学者のミアシャイマーでも元政治家のロン・ポールでも、既に圧倒的な有名人ではあるわけです。

だけど、「主流」じゃない。だから日本の言論に出てこない。そこで日本の言論空間にいう「アメリカ」はもう現在ただいまのアメリカと関係ない何かになっちょるなーという感じ。

しかし、一方で、米国内および英語を読む世界中の人々にとっては、もはや「主流」とこれら反主流は、質として同等になり、最近では、去年のウクライナ危機以来語る人が多くなったことも受けて、最近では量としてもかなりいい勝負になってきているといえるでしょう。


■ 永久会議論

それはともかくイラン問題。私は前にも書いた通り、落ち着くまで永久に会議やってればいいと思う。

なぜなら問題はイランではなくて、イランを敵視する、あるいはそこらへんで戦争を焚き付けようとする勢力だから。

ある意味イランの核を巡る会議って、イランを守る会かも。国連安保理のいわゆる5大国+ドイツ、そしてEUが毎回会合しているわけだけど、この交渉が続く限りイラン敵視の大騒ぎはできない。

で、この会合でロシアが大きなプレーヤーになってるという意味は、ここが付いている限り、そう簡単に戦争を仕掛けられないということじゃないかと思ってる。ある種の担保ね。欧州とかついてても意味がない。イランは現在ロシアの核の傘に入ってると思えばいいんじゃないの。

しかしあくまで対等。この2国は互いに戦略的。ロシアにとってもイランがアメリカと仲よくするのはいいけど、ネオコンに食われちゃて矛先を北に向けるとか悪夢でしかない。

そういうわけで、イランの核問題交渉が大詰めなのだが、イランのロウハニ大統領はロシアで行われている折からのBRICS/SCOサミットに参加してる。イランはSCOのオブザーバー。

 


D15 地球の歩き方 中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々 2015~2016
地球の歩き方編集室 編
ダイヤモンド・ビッグ社

 

遙かなるサマルカンド
リュシアン ケーレン,Lucien Kehren,杉山 正樹
原書房

 


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