昨日メルケルは何しに来たんだろうと書いたけど、これはどうも日本側または米によるセッティングなのではあるまいか。
急速に“距離”縮める日独 一方で「壁」も メルケル首相来日 (1/2ページ)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150310/plt1503101140001-n1.htm
安倍晋三首相はメルケル独首相を約7年ぶりに日本に迎え、日独関係の強化を確認した。アジア外交で中国に傾斜していたドイツと日本は“疎遠”な関係にあったが、ウクライナ危機などを受けて両国の「距離」は縮まりつつある。しかし首脳会談の“場外”でメルケル氏が原発政策をめぐり日本を牽制(けんせい)するなど、「実利的関係」の域を超えられない両国の現実も浮かび上がらせた。
メルケル氏の来日は首相就任約10年で3回目。7回訪れた中国と比べ、日本への足は遠のいていた。政権交代が頻繁に続いた日本側の国内事情などが疎遠の要因とされてきた。
なにかこう、涙ぐましい気がしますです。ドイツの来日回数が少ないのは「政権交代が頻繁に続いた日本側の国内事情などが疎遠の要因とされてきた。」、というのが理由なの?
ドイツは中国との関係強化を非常に重視しているって、世界中の誰でも知ってるようなことなのに一体なぜこんなことを書くんでしょう。
このへんで書いた話。
だいたい上手く行ってる国ドイツの世論調査
日本の読者は世界知らずなのでこの線で押そう、と政府筋が考えて書かせてる? なんだかなぁ、もう。
つまり、日本の立場は誇りあるG7の一員でそれでいいんだ、というのをショーアップしようという勢力がいて、そこが今回の訪問を仕掛けたということじゃないかと私は推測する。邪推といわれようともその疑念がぬぐえない。
日本人が日本の各機関によってなめられてるとしみじみ思いますです、はい。
■ 外交筋と首相でバランスを取るドイツ
日本でそんななんだかわからないショーをやっている間、ドイツではウクライナを巡ってまたまた思い切ったこと、踏み込んだことがまたまた発生している。
昨日出たのは、
EU:欧州委員長「EU軍創設を」 ロシアの脅威に対抗
http://mainichi.jp/select/news/20150310k0000m030077000c.html
ユンケル欧州委員長が、EU軍を作るべきと言いだした。これはロシアへの対抗だと書いてもいいけど、別の意味からいえばNATO不要論。
さらに今日出たのは、
ドイツの駐米大使が、オバマ大統領はメルケル首相との会合で米国はウクライナに武器を送らないと言った、とAPのインタビューで答えてる、という話。
German ambassador: Obama agreed not to send arms to Ukraine
http://m.apnews.com/ap/db_268781/contentdetail.htm?contentguid=EDN7cjFt
これも、相当に強気。アメリカ議会を中心に、まったく無責任な話だけどウクライナに兵を出せ~とかいう動きがある。それに対してドイツ大使がオバマ大統領は送らないと言ったとわざわざ言っているわけで、政治的に考えればすごい気合の入ったことをしていると言えるでしょう。
つまり、ドイツ外交筋は全力でウクライナにおけるこれ以上の戦闘状態を中止させようとしていると言っていいでしょう。もともとドイツ外交筋はこの線を望んでいるから無理をしているわけではない。
その一方でメルケルがアメリカと並んでますよ、というポーズを取り続ける。
これがドイツの戦略だろうね。つまり、外交筋とSPDのチームと首相とCDUが別のことをして、全体としてドイツはバランスを取っている、ってこと。
そういえば数日前にはイタリアの首相がモスクワを訪問していたし、これはつまり、イラク戦争を巡って騒ぎになったいわゆる「古い欧州」が団結してるって話とも見える。そう、フランス、ドイツ、ロシア、カナダが反対したあの騒ぎ。
でもって、この間書いたシュピーゲル誌の記事はやっぱり反響が大きいようだし、さらにシュピーゲルの国際版(英語で書いてある)のトップページにあるドキュメンタリータッチの記事もかなり意味深長。
The Isolation of Donetsk: A Visit to Europe's Absurd New Border
ドネツクの孤立化:不条理な欧州新国境を訪問する
というタイトルで出てる写真がこれ。戦争しよーって写真じゃないよね。なんというか、世界中でロシア以外で最もウクライナを知っている国、それはドイツだという意味がここにあると思う。
ハーゲンダッツミニカップ8個(バニラ&ストロベリー) | |
ハーゲンダッツ | |
ハーゲンダッツ |
ハーゲンダッツ業務用2L (バニラ) | |
ハーゲンダッツ | |
ハーゲンダッツ |