4月のはじめにロシアがアメリカにベンチレーターをお見舞いにお届けしたことがあった。
リベ・デモの凋落と「地」&着替えがない日本
そのお返しが、昨日モスクワに到着していた。
ロシアさんへ
先日はお世話になりました、うちの方からも医療機器です
アメリカより
みたいなもの。
The United States Thanks Russia For Its Help In Fighting Coronavirus By Sending Ventilators
ここで、駐モスクワの米国大使サリバンさんが、
ここに立ちあえることを誇りに思います
これは両国民の協力の一例です、これは何十年も続いています
私たちは第二次世界大戦の終結から75周年を祝っています
アメリカはソ連をサポートしました
この機器の引き渡しに立ちあえて嬉しく思ってます
と言っている。
サリバン氏は、この間の「米ソ、エルベで出会う」の日にも、これは私にとって個人的にもうれしい、父は太平洋戦線で、母はボランティアとしてこの戦争に尽力しました、と言っていた。
前にも書いたけど、サリバン氏は、アメリカの政治家がロシアを倒すためのレジームチェンジの活動家みたいな人ばっかりになっちゃった中で、たとえ本心がどこか他にあったとしても、最低でも、最低の最低の最低でも、表で活動家みたいなことを言わないですむ数少ない人なんだろうと思う。
そして、アメリカは「活動家の本拠地アメリカ」として「頑張った」この20年のツケを払って、多少なりともまともになろうとしている部分は確かにあるだろうと推測される。
前に書いたものを再掲するとこんな感じ。
■ 大使が活動家と化していたアメリカ
アメリカは、2010年代において、ロシアとウクライナの両方の大使が、赴任地でクーデターを起こそうと画策していた。
というか、ウクライナの方はパイアット大使とヌーランドが大統領補佐官一緒になってウクライナのナチ後継バンデラ軍団を応援していたことでつとに有名になった。
ロシアでは、前の前の大使のMichael McFaulが2012年のロシアの大統領選挙に盛大に加担して、ロシアの野党勢力の本拠地はアメリカ大使館状態だった。それにもかかわらず、プーチンは勝った。
そして2014年2月、キエフでクーデターが起きた直後、家族と一緒に暮らしたいからとかいう笑っちゃう理由でマックフォールは駐ロシア大使を辞任した。普通に、へん。
その後、数カ月間駐ロシアの米国大使は存在せず、その間、ドンバスはぐじゃぐじゃとなり、マレーシア機が撃墜されるという事件が起こり、その後テフトという人が任命される。多分、この人は、マックフォールとかパイアットのような他国への革命教唆の「活動家」ではなかったんじゃないかと思われる。一時小休止みたいな。
主要国の駐露大使の交代
で、今般バイデンがまた出てきてるので、ウクライナ問題をクーデターのところから解き明かすチャンスではなかろうかという気もしないでもない。できそうな気は全然しないけど、でも、バイデンやオバマがウクライナを語るたびに、それはあんたらが仕掛けたクーデーター、と思ってみてる人たちが世界中には一定数確実にいるわけで、このネガティブ効果は小さくはない。
クーデターに声援を送っちゃった各国主流メディアは、であればこそ再度再再度、ロシアが悪い~と狂わないとならない。馬鹿が屋上屋を重ねて馬鹿になる。この負の連鎖はなんだろう、みたいな感じ。
あと、ウクライナのクーデターからだと、そんな遠くの話どうでもいいと思う人でも、マレーシア機の事故という民間人の犠牲から入ると、そうはいかないのではあるまいか。ここはずっとくすぶっている。