河野太郎外相が北京を訪問し、王毅外相と会談した。
河野氏「日中関係、全面的に改善」 中国外相と会談
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26244200Y8A120C1000000/
【北京=地曳航也】中国を訪問している河野太郎外相は28日午前、北京の釣魚台迎賓館で王毅外相と会談した。冒頭で「今年は首脳往来をはじめ全面的な関係改善を進めていくなかで信頼関係を強化していきたい」と強調。日本での早期開催をめざす日中韓首脳会談に合わせた李克強(リー・クォーチャン)首相の来日を機に首脳往来を実現したい考えを示した。
で、当面の日本の狙いはどこにあるかというと、日中韓のフレームワークを作ろうってことでしょうね。それがどれぐらい役にたつかはともかく。
会談では日本が議長国として開催する予定の日中韓首脳会談の日程を調整する。先送りが続いており、河野氏は早期の実現を確認したい構え。日本政府は4月ごろの開催を念頭に置いている。
ところが中国側からはまだ一度も確答をもらってない。ここは直近の見どころですね。
いやしかし、日本のネトウヨもたいがいだよなとか思うし、日本の外交ってのもたいがいだよなとか思う。
だって、ついこの間まで中国がいかに脅威かを世界中に吹きまくってたのに、なんの説明もなく、やはり日中韓で、とか言い出す(笑)。
これって、回教徒をたきつけて中国内から分離独立を狙わせようとしているが、失敗してくると、日支友好とかいうのと似てる。
また、台湾を支援しっぱなしで、軍まで出して中国共産党を脅しまくっていたのに、あれと思ったら、日中友好になっちゃうのとも似てる。
一体なんなんだというところ。もちろん、戦争するよりいいので、私としてはこういう流れに反対する気はない。
気はないが、このやり方はいいやり方ではない。隣人関係を考えてみてもわかるでしょう。途中まで大騒ぎで狂ったように罵詈雑言を浴びせていた人が、都合が悪くなると、「我々は方針を変えた」とか言い出す、何この人ってところ。
全体からみると、米にとって、チャイナと協力しないとどこもかしこも大変だというのもわかったし、北朝鮮を枕にした時にチャイナがどう出るかを見てみたかったというのも確認したので、そろそろ日本に一人でつっぱらせるのはもう止めだ、ってところが大枠だと思う。
日本が中国に対立を仕掛け続けていると、オーストラリアが、軍・治安はアメリカと組めといい、それを日本・アメリカ・インド・オーストラリアでやろうとしたら中国と対立しないとならなくなる、それは困ると軍・治安以外がいう、という具合に二項対立で選ばないとならなくので、そこらへんをなぁなぁにするためにも、日中は対立していないという恰好が必要ってのも結構大きいのではないかという気もする。
しかし、中国は、日本・アメリカ・インド・オーストラリアのいわゆるダイヤモンド構想を日本が捨てたとは思ってないので、日本は二段構えと思ってみてるでしょう(こんな論説が数日前Global Timesに出てた)。
こうやってぐじゃぐじゃしながら秩序を考えていけばいいと思う。
外務省の公式ページはこれ。だいたい日経と同じ線。
両外相は,日中平和友好条約締結40周年であるとともに,中国の「改革・開放」40周年でもある本年において,これまでの日中関係の原点を振り返りながら,全面的な関係改善を進めていくため,建設的な姿勢で対話を行った。また,日中両国が地域・国際社会の平和と繁栄のため共に責任を果たすことの重要性を確認し,「互いに協力のパートナーであり,互いに脅威とならない」との精神を再確認した。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page4_003693.html
新華社はこれ。
China calls for Japan's joint efforts to advance ties
http://www.xinhuanet.com/english/2018-01/28/c_136931201.htm