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宗教と nation: クリスマスだから教会に行ったよ by プーチン

2015-01-12 09:00:11 | 欧州情勢複雑怪奇

日曜日の夕方なのでまたまたNHKの海外ニュースを見た。というより目に入った。ご飯を食べながらしゃべりながら見ていたので、全然何を言っているのか聞いてなかったけど、ふとプーチンが見えた。ユリウス歴のクリスマスで教会に行ったという話。知ってる知ってる、と思ったけど、だから何を伝えたいのかは画面からはわからなかった。

ロシア、ギリシャ等々の正教の国の多くは(16か国ぐらいとどこかで読んだ)、ユリウス暦でクリスマスを祝う。他はグレゴリオ暦にしちゃったけどこの祝日はユリウス暦のままなんだそうだ。このあたり、旧正月は旧暦でやってるチャイナと同じだ。

で、教会のプーチン。素直に、こんな真顔のリーダーっていいなぁと思う。

http://itar-tass.com/en/russia/770434

 

プーチンはKGB出身という点にやたらにフォーカスがあたってるけど、私はこの人はロシアの深いところにいるエリート層のそれも正教がらみのところの人たちとの関係が深い、というところが重要な人なんじゃないかと思ってる。出て来た時から正教の話してるし、前のモスクワ総主教のアレクシーさんとの関係は尋常ではない臭いがした(いや、別に怪しい意味じゃなくて)。

そういえば、スターリンも実はロシアエリートに支持されていたんじゃないか、とロシアの社会学者が語っていた。しかしその証拠は見つかってないそうだけど。Fursov 教授が言うには、どのnationにも深いところにいるエリートグループはいるもんで、その人たちが国家の危機にどう動くかが重要。ボルシェビキを通して外国人というかロシア解体派が多数いる中で、そこから、ロシアはロシアだの方に方向転換するにはそれなりに強い支持者がいたはずだ、という理屈。なるほどと思った。

プーチンの教会での写真を貼った成り行きで強引に好きなことを書けば、スターリンもロシア正教会に対して大きな貢献をしている。まず、ロシア正教会も共産主義者たちによって1918年以来迫害されていたものがスターリン時代にかなり復活した。この動きは、ドイツが攻めて来たので、こりゃあかん、国民の愛国主義に訴えねば、っていうので教会を使った、みたいに言われるけど、それでもなんでもやらないよりずっといい。

スターリンが死ぬとフルシチョフはまた弾圧に逆戻りした(ただし、スターリン以前のような厳しさではなくて時代が下がるにつれてだんだん温くなったという話)。

しかし、スターリン時代に再開された神学校 Moscow Theological Academy はそのまま残り教育機関としてしっかり活動していた。これって民族の魂にとっては特筆大書すべき、相当重要な貢献ではなかろうかと私はかねがね思ってる。

現在のキリル総主教は1946年生まれで、もしソビエトに神学校がなければ、例えソ連が終わってもロシアから総主教が出ることはしばらく絶望的だったわけで、せいぜい他国から誰か連れて来るみたいな話になっていただろう。こうなると民族の誇りに大影響が出てただろうなぁとか思うわけですよ。

同じ顔をした同じ言葉を話すやつらがいる。しかし、それらの者はみなニヒツ(無のもの)なのだ、みたいなことになっていたかもしれない。

そういうわけで、やっぱりエリート層っていると思うし、その人たちは色濃く宗教関係者だろうと考えて悪い理屈は全然ないだろうと思うわけです。宗教を捨てさせるというのは、場合によってはその民族の魂を奪う話なんです。特にその宗教が風土と共に育ってきた場合には。

 


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