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図説 城下町江戸―古地図と古写真でよみがえる (歴史群像シリーズ)

2014-01-06 19:36:31 | 参考資料-江戸
図説城下町江戸―古地図と古写真でよみがえる (歴史群像シリーズ)
 
学研マーケティング

歴史群像シリーズはたいてい面白く、かつ、コストパフォーマンスが非常にいい。

これもその一つで、しかしもう本屋さんでは買えないのかも・・・。2009年発行。

この本、古地図と古写真でおみがえる、とタイトルに入っているけど、メインのタイトルが城下町江戸、なので、江戸時代の江戸の話に見える。しかし、この本の価値は、江戸末期から明治の初めに撮られた写真がたくさん盛り込まれていること。

だから、正確には「江戸」ではなく東京になった江戸の特集本みたいな感じか。映り込んでいる人の中には、頭がちょんまげの人もいる。

古い写真を見て何を思うかは人それぞれだろうとけど、私としては、人々はアスファルトじゃなくて土の上に住んでたんだなぁというのが非常に印象深い。建物それ自体はそれほど驚かないんだけど、街並みのまわりに土手がたくさんある。さぞや埃っぽかっただろうと思う。東京から千葉、茨城、福島の太平洋岸は、天気の様子を見ていると冬は常に乾燥している。この気候の中の江戸の冬はどこをどう考えても土っぽかっただろうなぁと考えただけでくしゃみが出そう。

といって別にド田舎だったという感じは全然ない。やっぱり江戸はすごい都市だったんだなというのもわかる。瓦屋根が連なるさま、通りの両側に並ぶ商家、花街。どこを取っても都市。

近代化していく以外に手はなかったことはわかるけど、壊してしまうのがちょっともったいないような街だったなぁと思った。

 

 

 


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