イランのスレイマーニ将軍とPUM副代表の襲撃から1夜あけて、またイラクのPMUの車両が空爆され、6人の死者が出たという話が出回っている。
PMUというのは、Popular Mobilization Unitsの略で、イラク人の「大衆動員ユニット」といったところでしょうか。
ネット情報ではPMUの将校が死んだといったことが言われているが、PMUは医療関係の車列が撃たれたと言っている模様。
Shortly after the United States’ assassination of a senior Iranian commander in Baghdad, a fresh American airstrike hits a convoy belonging to Iraq’s anti-terror fighters north of the Arab country’s capital, reportedly killing six people.
そして、重要なのは、実のところ誰が撃ったのか不明らしくて憶測を呼んでいる。
イランのPressTVはそう書いてる。
The PMU said the later attack targeting its fighters hit a convoy of medics, not senior leaders as reported in some media, near Taji stadium in Baghdad, AFP reported.
The group did not say who was responsible, but Iraqi state television reported it was a US airstrike.
https://www.presstv.com/Detail/2020/01/03/615302/Iraq-airstrikes-Popular-Mobilization-Units-Baghdad
しばらくすると、米の有志連合広報はイラク北部では最近空爆をやっていないと言ってるよとロシアTASSが報道。
US coalition did not conduct air strikes north of Baghdad - representative
https://tass.com/world/1105619
"The coalition Inherent Resolve did not conduct airstrikes near Camp Taji (north of Baghdad) in recent days," he wrote.
Twitterを辿るとこれ。
https://twitter.com/OIRSpox/status/1213326370572587008
ということなので、この話はますますおかしい部分が出てきたって気がしている私がいる。
「虐殺型民主主義」潰しの立役者
イランのスレイマーニ将軍（左）とイラクのPMU副代表アルムハンディスさん。
■ イランもだがイラクにも注目
で、スレイマーニさんを殺されたイランが報復するのは当然なので、そこはイランの出方を待つしかないわけだが、現在最も流動的なのはイラクでしょう。
だって、イラクという国の中で、米軍が空爆でイラク人を殺してるという話なわけ。
ということは、イラク人の代表たるイラク国会は、米の非難をするはず。しないわけにはいかない。
そしてそこで、米軍出ていけ決議をすることができるのか、ってのが目下の焦点ではなかろうか。
イラクは既に17年も占領されているので、金儲けしちゃってるグループが結構いる。だから政治家集団の上の方は、米にも文句をいい、しかし金の成る木である米軍に完全撤退は言わない、みたいな微妙なバランスで政治をやってる。
75年占領されている日本人ならわかりますね（笑）。この方が儲かるしいいんじゃないかとなる層は最初からいて、それが浸透するともう分けがわからなくなる。西側が狙ってるのはそれだろうと言われているのが現状。
だがしかし、ここまでの事態となるとこの「なれあい政治」も限界だろう、ってな状況。
ちなみに、西側の意識高い系の人たちはアジアやラテンアメリカ各国の不正を非難するわけですが、賄賂で動く人がいないと困るのが西側です。制裁もそう。制裁したって、どうしようもなく輸入しないとならないものはある（薬とか食糧とか）。そうすると影で動く人がどうしたって出てくる。そこで不正会計が生まれる。それをトラックして、脅しながら仲間を増やすのが西側仕様。
