7時のニュースだったんだろうと思うけど、参議院選挙の様子をテレビが取り上げていた。その中で野原マサヨシさんが出てきた。
なんていうんだろうと思っておしゃべりを止めて聞いていたら、野原さんは、沖縄の苦衷についてと、これだけ格差が開くと安定した社会じゃない云々、という2点を言っていた。いや、そうではなくて、この2点だけをテレビスタッフが切り取って野原さんの紹介にしていた。
私は、いやいやいやいや違うから違うから、もっと大事なことがあるのよ!とテレビの音量をさげて、野原さんの主張は、
自民党にべったりになった公明党は平和の党でもなんでもなくなってる、
創価学会員はそんなものを望んで公明党を支援してきたわけじゃない、というのが肝で、
だから代表の山口なつおふざけてんじゃねー、そんなものは創価学会の根本に反するということで東京選挙区に乗り込んできたのよ!
ということを話す。
すると一緒に見てた人たちが、おおおお、となった。(私としては、ホントに知らんかったんだなとちょっとがっかりしたけど)
でも、宗教の人たちだからそれでも本部について行っちゃうんじゃない?という人があり、私は、いやだから、宗教に入ってる人だからこそ私の信心に反するという決意も強いわけでしょ、religionとfaithは同じではないわけよ、などと言ってみた。
ということで、そりゃ誰が聞いたって面白いでしょ、これ。学会員の人には不謹慎に聞こえることを承知で面白いといってますが、はたからみれば、やっぱりまず面白い。
これは中央に対する歩兵の反乱のようなもの。正義感や信念に基づく抗議というのは誰だって、おおおっと腰を浮かせてみたくなるもの。
野原ヨシマサin品川フェス
— じじい通信 (@KakioKueba) 2019年7月12日
➡政治改革は公明党潰すこと
➡池田先生は公明党前身を立ち上げた時「将来、公明党が政権にナビいて、立党の精神、平和福祉を忘れたとき、国民をイジメたときには遠慮なく潰して良い」と
日蓮仏法は師弟の仏法
➡師匠の思いを自分の思いとして行動できるか、この一点にある pic.twitter.com/rhMR4NZkNo
で、野原さんのお話によれば、
池田大作氏は、公明党の前身であるところの公明政治連盟を立ち上げた時、将来、政権に靡いて、立党の精神である平和福祉を忘れた時、国民を虐めた時には遠慮なく潰していいといったのだそうだ。
この部分が本当かどうかは知りませんが、日蓮宗の信徒さんというのは鎌倉以来幾度も、なんというか、世の中が不穏になると、そうじゃない!と立ち上がる、みたいな心性を抱えたお宗旨であるらしくはあるわけで、ありそうなことかもなと思う。少なくとも、浄土宗だとか真言宗etc.よりありそうだとは日本史を見てりゃそう思う。
そんな中、他方の山口なっちゃんはどうしているのかと思って注目してみると、なっちゃんの選挙ポスターに「公明党」の文字がないというのが話題になっていた。
SNSを使ってない婦人部が、掲示板の野原さんのポスターを見て街宣を聞きに来た。沖縄県知事選挙で基地容認候補の支援で疑問を持ち、野原さんの立候補を執行部がオカシイからではと聞きに来たそう。終了後に大勢の会員が野原さんに声を掛けてきた。自分の肌感覚では今日だけで内部100人は来てると思う🇷🇴 pic.twitter.com/j8qxFAFwyE
— 創価のチカラ💪野原ヨシマサ🇷🇴東京選挙区 (@soka_no_chikara) 2019年7月12日
どうして? ネットを見ても、なるほどと思うような答えがなかった。
普通に考えれば党名を名乗れないというのは、党が公認を出さなかったから、じゃないのかと思うけど、なっちゃんは演説では公明党と言っているらしい。
党名を書かない党首なんて前代未聞だと思う。
信濃町に何かが起こっているということなんだろうか?
そして、ニュースとしてかなり興味を持たれるこの話をNHK他のメインストリームは追いかけられないんだなとも思った。
■ オマケ
まったくのカンだが、池田大作の去就を巡って一波乱も二波乱も抱えていて、実は既に党と学会の間はうまくいっていない、とかいう話なんだろうか?
だいたいこういう個人宗教的に作った短期促成型の集団は創業者の死と共に、都合のいいところを切り取って俺こそ後を継ぐ者みたいな人が複数出てくるのが通例。どうなるものか。
思えば、公明党というのは自民と社会(企業組合が多い)というちょっと高いところにいる人たちではない人、ありていにいえば当時貧乏だった人たちを共産党に取られないようにする、という意図で作ったというか大きくしてもらった党なんだろうと思うわけですよ。ドイツにおけるキリスト教系も同じ趣旨。
ところが与党にくっついていったら、もうなんてか、そういう感じの人の党じゃないどころか、上に登ったら待遇が良くなって、エラクなりすぎて庶民とのかい離が著しい。もとより、他者からは結構な鼻つまみ者になっちゃったという感じ。ということなので、このままで将来性があるようには私には見えない。
というわけなので、野原さんの動きというのは新しい創価学会にとって良い戦略だと考えることもできそう。