フランスの元大統領サルコジが、リビアのガーダッフィ―さんから大統領選挙に際して金を貰っており、その金額が当時フランスで決められていた選挙資金を超え、かつ、外国から大金だったことから身柄を拘束され、聴取を受けている。
サルコジ元大統領の身柄拘束 仏大統領選の不正資金疑惑
フランスの司法当局は20日、2007年の大統領選での不正資金疑惑の捜査でサルコジ元大統領の身柄を拘束した。当選した同年の選挙運動に際し、カダフィ体制だったリビアから、不正に巨額の資金提供を受けたとの容疑が浮上し、司法当局はサルコジ氏本人からの徹底した事情聴取が必要だと判断したとみられる。
https://www.asahi.com/articles/ASL3N63RJL3NUHBI02X.html
と、一般的にはここまでしか書かないのだが、この話は、
サルコジが選挙資金をガーダッフィ―に出してもらっておきながら、ガーダッフィ―の乗った装甲車を襲撃したのはフランスのミサイルだった、というところが非常に重要。
そして、だからこそ2011年に、NATOのご活躍でリビアを国ごとぶっこわし、ガーダッフィ―を凌辱した後に、当時のリビアの政府関係者から、サルコジは非難されたわけです。
が、フランスは適当にすっとぼけていたのだが、今回、別の、現金を運んだという証人が表れ、サルコジ御用となった模様。
でも、それでもフランス当局が頑張る気なら、これらの証人を消していくこともできただろうし、一部そういう傾向もあったようなのだが、今回こうなったのは、観念した、的な何かがあったのかもしれない。
このあたり、詳しいいきさつはスプートニク国際版が書いていた。
Ex-French President Sarkozy in Trouble: Gaddafi Family Takes Its Sweet Revenge
https://sputniknews.com/analysis/201803211062767643-sarkozy-gaddafi-revenge/
フランスはほんとーーにみっともなかった。
フランス軍の戦闘機が19日にリビア空爆の第一撃を行ったことに、世界はすぐさま注目した。フランスは先陣を務めることで指導的役割を示そうとした。だがこの図式は3日ももたず、フランス、英国、米国の多国籍部隊によるリビアへの攻撃は指導者を欠き、互いに従わないという実態がすぐに明らかになった。21日にブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で溝はさらに明らかになった。多くの国々はフランス主導ではなく、NATOが指揮権を掌握することを求めたのだ。
http://j.people.com.cn/94474/7328896.html
人民日報のこのページいい。リビア攻撃の時の記事が並んでる。
http://j.people.com.cn/94474/102098/index.html
で、この間は、リビアが持っていたはずの巨額のお金の一部がブリュッセルで紛失しているらしいという話が出て来たばかり。
リビアの金はどこ行った問題
流れから見て、あの2011年からの「蛮行」の時代を放置しないと考えている人たちが少なからずいるということなんでしょう。であれば、それはやっぱり、NATOに向いていると私は思うが、そこは本丸か。
で、最近の、ケンブリッジ・アナリティカだかなんだかという話も外道な人たちの暴露という意味では同じではなかろうか。
そうであらばこそ、イギリスが狂っているのはこの崩壊状況のカバーアップ or 乾坤一擲の戦争遂行、どっちかなのかなという気もする。ボリス・ジョンソンはもう、愉快犯だと思う。