ウィルスとの戦い：情報戦、団結

新型コロナウィルスに関する報道を見ていると、一部クラスターは人の健康を心配するより中国叩きに夢中で、見てて、あさましさに唖然とする。

で、今日は今日とて、時事がこんな記事を書いていた。

新型肺炎、くすぶる「兵器用ウイルス説」　当局に不信感―中国
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020020800435&g=int
2020年02月09日07時08分　時事通信

　【北京時事】中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の死者は８日、７００人を超え依然猛威を振るっている。感染源について、中国当局は「海鮮市場で売られていた野生動物」としているが「生物兵器用ウイルスが流出した」という見方もくすぶる。背景には情報を隠そうとする当局への不信感もある。

　「流出説」の根拠は、海鮮市場から約３０キロ離れた武漢市内の研究施設。この施設は、国際基準で危険度が最も高い病原体を扱える「バイオセーフティーレベル（ＢＳＬ）４」に位置付けられるが、英科学誌ネイチャーが２０１７年２月に「病原体が流出する恐れ」を警告していた。

　米紙ワシントン・タイムズ（電子版）は今年１月２６日、この施設は中国の生物兵器計画に関係し「新型コロナウイルスが流出した可能性がある」というイスラエル軍元関係者の分析を伝えた。中国メディアによると、インドの研究者も「人がウイルスをつくった」という推論をネット上に投稿した。中国内でも「施設の実験用動物の管理はずさん」と批判されている。

 

ワシントン・タイムズって文鮮明が作った特異な右翼新聞。レーガン政権以来一応続いているけど、基本的に、相当風変りな右翼御用達といった趣。

そして日本の中では、そのお友だちみたいな人たちが一生懸命、これと同じ筋で兵器だ、兵器だと騒いでいる。

そして、この集団には現在、習近平の来日阻止という大きな目標がある。また、台湾がWHOに直接アクセスできたといって大喜びしていたことでもわかる通り、台湾絶対確保、みたいな感じ。そういえば、香港で騒動を起こしていたのは11月。

香港とアンチ運動の限界

繰り返すけど、すべて、人の安寧福祉より自らの政治目標って人たちならではの騒ぎですね。

 

ということなので、兵器説なるものは、むしろこれらの情報戦の状況から、火事だ！と騒ぐ放火犯みたいな可能性が強く見える、みたいな感じがしてしまう。違うと言えないほど集中してる（笑）。逆にいえば情報戦が馬鹿すぎるとも言える。動機のある奴が騒いでどうするよ、って感じ。

 

※とか書いてたら、宗純さんのところの今日のエントリー。要するにあの「豪華客船」は英国籍の脱法カジノ船だったと。ということはカジノ万歳連盟みたいな維新系統が中国叩きにさらに奔走するのは、目先の利益の問題か！　時事が文鮮明を引用するというのも奇妙奇天烈。日本がやたらに怪しい（笑）。

【悲報】クルーズ船の正体を挙国一致で隠すメディア　　(^_^;)

 

■ コロナ動向まとめ

現実には、新たな感染者数は傾向として横ばい、死者の率も同様。回復する人が死者よりずっと多い（2倍＋）状況が安定的にみられる。

また、各国からの支援物資も入ってるので、マスク足らない、防護服足らないといった状況は改善されたのではないかと思う。

Global Timesが時系列でコロナがらみの短文を書いてるんだけど、それによれば、

https://www.globaltimes.cn//content/1177737.shtml

武漢だけでなく上海にも20日ほどで病院を作る模様。

ウィルスの封じ込めに効能のある薬剤は現在5つある、と研究グループが言ってるらしい。

10:33 pm Feb 9

Hubei's scientific research group for prevention and control of coronavirus said they have found 5 medicines that could possibly contain the virus: reports

 

また、ワクチンは17の中国の企業、研究グループが開発協力している模様。

9:39 pm Feb 9

17 member pharmaceutical firms and research institutes including Hualan Biological Engineering Inc and the Institute of Medical Biology Chinese Academy of Medical Sciences are working to develop vaccine to fight novel coronavirus pneumonia #NCP: China Association for Vaccines

 

信用できないところから買ったりすると面倒が介在するだけだから、自国開発がいいに決まってる。

 

■ 団結心が固まる

で、ウィルスの問題にことよせて世界各地で、通常の注意以上の、要するにチャイニーズいじめみたいなのが起こってる。

これはもう、ダメといったってある。人によって敏感さは違うし、状況によって求められる注意事項も違うから、感じ方はまちまちだから、差別の意図の有無にかかわらず警戒心を持っちゃうってことは大ありでしょう。

極東にいない、北米とか一部欧州にいる、東アジア系の人たちは心穏やかでない日々を過ごしていると思う。

台湾チャイニーズも、本土チャイニーズも香港チャイニーズも、日本人も韓国人も見ただけではわからないから、みんな警戒される。

台湾とか香港のチャイニーズは、こうしていく中で本土チャイナは頼もしいと思うようになるんじゃなかろうか？　既にそう思ってる人の上に、どっちつかずだった人がそっちに倒れる気がする。

それはちょうど、2014年に西側が支援してキエフでクーデターを起こし、クリミアの一件がもちあがった後、今までプーチンにそれほど好意的でなかった、どっちつかずだった人たちが、断固現在のロシアを支持するようになったことと似てくるかもしれない。

人々が戦って現在の中国があるんだ、という話に結びついてくる可能性さえあると思う。

中国当局は「People's War」と名付けているわけだし。

 

やっぱり、ナチメリカはナチの失敗を学んでないね。当時のロシア、とりわけウクライナにはボルシェビキを嫌ってた人は多数いたが、その人たちがどうしてナチに靡かなかったかといえば、ナチが自分たちを助けてくる人ではないのだとわかったからでしょ。

これは当時の日本にも言える。どんなきれいごとを並べようとも、この人たちは私たちを助けてくれる人たちではないと思うから、中国で大勢力が日本に味方することはなかった。

ナチ側の最大の弱点は自己優越主義。

 

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