もはや不可逆的にはなっていたものの、なにせ西側が本格的に支援しているので何が起こるか不安はあったのだが、ついにアレッポの93%が政府軍コントロールになった模様。
The Syrian army controls 93 percent of the whole territory of Aleppo, the Russian General Staff said.
https://sputniknews.com/middleeast/201612091048367280-syrian-army-aleppo/
レベル支配地域に入ったジャーナリストのレポートがRTの動画にあった。
1st images of Aleppo frontline: RT crew reports from war-torn Old City (EXCLUSIVE)
今後は、レベル支配地域の中から出て来た住民たちによる、中の様子が明らかになっていくでしょう。まぁ、人間の盾だったわけですから。
もちろん、西側さんはまったく、まったく取材をせずに、常に常に常に
在英の民間組織「シリア人権観測所」によると
ですましてきたわけだから、またまた、この訳のわからないロンドンのTシャツ屋の2階にあるとかいう噂の団体からの「情報」に頼ることになるのでしょう。面白いぐらいですよ、もう。
アレッポ、反体制派支配地域は3分の1に
http://mainichi.jp/articles/20161208/k00/00e/030/208000c
【カイロ秋山信一】内戦下のシリア北部アレッポで、アサド政権側が11月から攻勢を強め、反体制派支配地域は約3週間で3分の1程度に縮小した。
ということなんだけど、どこの面積を見て1/3になったと言ってるんでしょうね。多分、東アレッポの、いわゆるポケットの面積が1/3になったということでしょうね。これでは知らない人はわけがわからないと思う。ってか、どうでもいい文章なんだからわざわざカイロから書かなくても、そこらへんのブロガーに書いてもらえば原稿料は10000分の1ぐらいでいけるんじゃないですかね。このへんのジャーナリストとか名乗っている人たちは、まったくの無駄。壮大なムダだと真剣に思う。
こっちのインチキも指摘しておこう。フランスAFP
ラブロフ外相は、欧州安保協力機構(OSCE)の会合に出席するため訪れたドイツ・ハンブルク(Hamburg)で、シリア政府軍がアレッポ東部での戦闘を停止したと発表。大規模な住民の避難措置が取られており、5キロにわたって「避難住民8000人が列をつくるだろう」と述べた。
http://www.afpbb.com/articles/-/3110749
こういう書き方で、あたかも、シリアとロシアだけが空爆やってるみたいなことを書くわけですが、反体制派なる穏健な名前を持ったジハード、アルカイダ、傭兵軍団は迫撃砲からミサイルまで持ってる団体なんですが。
対戦車ミサイルまで持ってる(米or NATOに供給されているとも言うが)んだから、スターリングラード攻防戦におけるルーマニア軍やハンガリー軍より強いと言えるぐらいの「反体制派」の穏健な人々なんですよ。あはは。
つまり、西側が、相当ヤバい人たちを支援している図をすこーんと抜かして、あたかも住民がシリア政府とロシア政府に追われているかのような、嘘のイメージでここまで持ってきた。
アレッポ住民20万人の窮状、脱出経路なく空爆と飢えに直面
http://www.cnn.co.jp/world/35093405.html
嘘つき主犯格のCNN。本文で
シリア・アレッポ(CNN) シリア内戦の激戦地となっている北部の都市アレッポ。同地は反体制派が4年以上にわたって支配していたが、ここ数日で政府軍が激しい空爆を行うなど攻勢を強め、7日には市内東部の大半の地区を制圧した。
と書きながら、それでも反体制派支配地域に20万人がいる、と書いているけど、やっぱりこの数字は嘘なんだなとあらためて思う。だって、アレッポのポケット部分の1/4~1/3しか残っていないのに、20万人もいられる? 残りの部分は原っぱだったのか?
そんな馬鹿な嘘記事はどうでもよくて、ともあれ、アレッポでは500人、1000人といった人数で、いわゆる反政府側に入っていた各種団体に所属し武装してる人(なんといえばいいのだろうか?)が政府軍に投降し、大多数はシリア政府による恩赦で、武器を渡して普通の暮らしに戻っている模様。
こうやって辛抱強く、グループごとに話しあって、最終的に投降させていくことによって、これ以上の撃ち合いがない状態、すなわち終結に持っていこうというシリア、ロシアの作戦が勝ったということだと思います。
で、投降させるために、しかし何人ものシリアやロシアの兵隊さんが亡くなってる。検問所とかにジハードが砲撃したりするから。
さらに2日ぐらい前にあった、簡易医療施設をストライクで狙い撃ちした爆撃は、あれはもう、ロシア軍広報が断言している通り故意なんでしょう。
私が故意だなこれは、と思ったのは、狙い撃ちの精度の問題じゃなくて、このモバイルユニット(移動可能型の医療施設)はプーチン大統領が命令して出しました、なかなか優れものですよ、ってのをTASSが書いていたから。気に入らないんだろうな、と思うわけですよ、こういう善意が。悪魔の習性を持った人々は(笑)。
そういえば、最近、アサドは辞任すべきだ、なぜなら国民にサリンを使うような云々と聞かないですね。
サリンはトルコとアルカイダ他の仲間たちがアメリカを引き込むために仕込んだのだ、ともあまり聞きませんが(笑)。
悪魔の習性を持った人々は、どこでサリン撒こうが平気の平左という凄い人たちなんだなとしみじみ思う。
というか、アレッポが陥落して終わりにする気なんだろうか。アルカイダを支援していたアメリカ問題はどこに行くんだろう?
と、考えてくると、ほうら、トランプの方がよかったでしょ、アメリカにとってと思うのだった。あのままヒラリーだったら、さらに話の細かいところまで出てきて、アルカイダ支援、ISの創設と支援問題、さらにはアルカイダとくれば911をマジで討議しなければならなかった。
いや、私はしてほしいですし、すべきですよ。でも、アメリカにそこまでの勇気はないんじゃないですかね。
ただ、アメリカに勇気とやる気がなくても他国がこじ開ける可能性がなくはないのだが。
■ 捕捉
しかし、ところがどっこい、オバマ政権はまだシリアの武装戦闘員に武器を供給するんだそうだ。何がしたいの、この人は。
Fuel to the fire: Obama grants waiver for arms supply to US-backed fighters in Syria
https://www.youtube.com/watch?v=ACpaNP9SXJo
多分、クルドに行くように、なんじゃないかな。
ってかもう、アメリカとNATO各国の意味不明な武器の供給を、各国は止められないわけ? まぁ止められないんだよね。NATOが独立してるから。もう無茶苦茶。
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日米開戦の正体――なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか |
孫崎 享 | |
祥伝社 |
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公共貨幣 |
山口 薫 | |
東洋経済新報社 |
シリアに関してはマスコミしか見ていない人は、なんで悪者のはずのシリア政府とロシアが戦闘を終わらせたのかさっぱりわからないまま・・・まあ、どうでもいいのでしょうけど。
シリアの人たちにとってはほんとうに理不尽な長い戦乱だった。でも耐え抜いた。すごいなあ、偉いなあと思います。シリアは守るべき祖国だったのですね。キューバや、かってのベトナムのよう。
ああ、そういうことですかと納得。なんでまたドーピングなんだろうかと思ったら、シリアが解決しそうなのでそれを取り上げない代わりのホットなニュースなんですね。
もう、どうしようもない主要メディア。
マジで、オバマは異様。いろいろ2手、3手先を考えるからああるのか、それとも米のバカなアドバイザーの言うことを基本的に通して、ロシア&シリア&イランがそれを潰すことを奨励しているのか、もうわかりません。