DEEPLY JAPAN

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Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

どこまで行っても来ても日本なんだから、と思えばいい

2015-08-26 18:00:23 | 太平洋情勢乱雑怪奇

まだ8月だというのにずいぶん涼しくて、あれもう秋も深いの?という感じさえした。まだです、まだ。

まだ8月だというのに、いやぁ マーケット荒れてますねぇ。6月ぐらいからおそらく今年の秋は大荒れだという予想はあちこちにあったのでそうなんだろうと観戦の予定をしていた。でもまだ 8月だよー。お煎餅もお茶も用意してないのにテレビが始まっちゃったみたいな感じがしてる私。あはは。

でも、そういえば2007年、 2008年あたりも秋口に何かと言われている中まだ暑い時分に騒動が漏れて来たみたいな感じだった。北国仕様の秋を秋だと思えばいいんだね、きっと (笑)。そう、日本は南西部が南国仕様、北東部が北国仕様だと考えて分けて考えるとだいたい合う。東京は混合してるけどやっぱり相対的にみれば北国仕様で その南端と考えた方が合うと思う。

それはともかく、マーケットが混迷を極めているだけでなく、中国だけでなく、欧州でも日本でも妙な「事 故」が起きてるなぁという印象。そりゃみんなええ事故です、事故でかたづけられるんだろうけど、でもなんか違くないですか?という印象を持たざるを得ない わ~という感じがしてることを、一応記録がてら書いておきたい。

さてしかし、今という時期は単なるマーケットの循環的不調ではないでしょう。

でもって、それはそれでなるようになるしかないんだけど、日本がこれからちょびちょびやっていくことは自分たちの歴史というか立ち位置の総ざらいになるんじゃないでしょうか。

昨日のあいばさんの一言を引用させてもらうと、

自己利益、大きく言えば、先々の国益を考慮すれば、アメリカ一国主義の限界は完全に見えているのだから、次なる世界への展望を含めてこそ、日本の国益であ り、日本人の正常な立ち位置だと言えるだろう。その展望に先鞭をつけるべき言論人やマスメディアは、こぞって米国依存か、隷米主義者なのだから、アメリカ との距離を議論する情報は、ニッチな新書やネット社会でかろうじて息づいているだけだ。誰が考えても、首都東京の上空が、他国(アメリカ軍)の「横田管制」が空域を管理しているなんて冗談がある筈もない。この制空領域は議事堂も最高裁判所も官邸も入っているのだから、バッカジャないのか。
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/858c1d6e1486cbcb1bcccac8f360171c

まさしくそう。

ついでにいえば、東京湾の入口には米軍の海軍基地がでーんと存在します。海も空も抑えられていて、どの口で日米同盟を対等にとか言ってんだよ、って話。何を寝ぼけたことを、ってのが実際率直な話でしょう。

私の友達で、ほとんど政治向きのことを話す人じゃないんだけど、右翼というのはアメリカが買っている人たちだとずっと静かに確信している人がいる。彼女の論拠はただ一つ。だってあの人たち、北方領土を返せとは言うけど、横田を返せとは言わないでしょ? というもの。

何十年もOLさんとして東京駅周辺で働いてきて、何百回となく街宣車を見たけど、米軍基地について触れたのなんて見たこともない。そんな人たちが右翼だったり保守のはずないでしょ、と。

■ 普通に話さんといかんのですわ

で、問題は、こういうことを言うと日本の現在の環境では、お前は左翼かとかアカかとかとか言われてしまうことなわけですね。

しかし、これって国内政治的な対立を超えて、日本人ならっつか、どこの国でも普通に、人々が最も気になる話というべきじゃないんでしょうかしら。

だから、ここが、どうあれここが日本の現状の基礎だと言えない状況、このものの考え方が間違いだったわけですよ。(で、それを可能にしたのはもって冷戦なわけで、日本が陥った誤りのひとつは冷戦が永続するような気になってたこと)

もちろん歴史的には、例えば1950年代に日本が武装していない時分にアメリカ出ていけとなったら中国やらソ連が攻めてくるじゃないか、みたいな感じは合理的な恐怖だっただろうと私は思う。

思うけど、おそらく言うほどじゃなかったんじゃないかとも思う。なぜなら中国は建国したばかりで忙しい、ソ連は欧州側の整備、開発に忙しいという背景事情がある。さらに、その上に、日本に攻めるには船が必要だがソ連も中国も当時大海軍持ってたわけではないし、極東に遠征してる暇ねー、というのも大きそうではある。

だから日本の中のいわゆるハト派グループはこの客観情勢があるから、朝鮮戦争前後のタイミングで日本を武装させようという動きがあっても抵抗したんだろうな、とか思う。

でもって、この50年代というのがやっぱり現在まで禍根を残してるんだろうなぁと思うなぁ。

つまりですね、この時期までに戦前の行政の仕組み、特に警察、軍みたいなところにいた人たちが社会に出てきて、そのまんま、中央集権的というか強圧的というか高圧的というかの戦前の社会に戻そうと思ってた、少なくともそういう人がいた、ってのが実に全く問題だったんだと思うわけですよ。

ここを整理できなかった。この人たちは戦後の仕組みはGHQの陰謀だ、左翼の策謀だ、ぐらいに思ってるわけね。でも、大多数の国民にしてみれば、誰が作ろうと戦後の状況は「あんなの」より良い、つまり戦前のとりわけ1945年までの10年間に戻されることはまっぴらごめんだったわけでしょう。

このへんは戦後に書かれたものにうんざりするほど出てくる。

だからこそ、60年安保が来る。これを、保坂正康氏は驚いたことにこんな具合に語っていた(ここ)。

この当時の人々がなぜ60年安保で学生たちの方にあんなに好意的になったのか。それは「岸という人の不潔感」に抗していたんだろう、と。保坂さん、安倍政権になって針が振り切れてる感じですがその中でもこれは相当にきつい一言でしょう。

憲法を変えられなかったのも、もってこのせいじゃないの? 今、チャンネル桜とかの「保守派」は、左翼のせいだとか言ってるけど、そうじゃなくて、何派であっても、戦前志向の人たち(それは多くの場合戦争に加担したという点でも責任があった)がまたまた跋扈するということが懸念材料として世の中で広く共有されていた、だからあそこで憲法を動かせなかった、だろうと思う。代表例は例えば宮澤喜一あたりでしょう。

とかとかいろいろ考えてくると、今年、首相が、私たちはポツダム宣言を受諾しました、と曲がりなりにも認めたのは実は小さくない話なんだろうなとも思う。負けたことを認められない人々は本当にそれなりに存在していたようだから。(一般人にはまったく理解不能だったとしても)

そこで、再度あいばさんのご発言を引用させていただいちゃう。

何も、アメリカから離れて、中国にシッポを振ろうって話ではない。自分の国のことは、自分たちで考えて決めたい。極めて単純な正義だ。中国やBRICSの 生き方、ASEANの人々の生き方、そう云うものに、もう少し目を向ければ、沖縄のことも理解出来るし、共感できる。今だけが生きていく時ではない。日本 と云う国は、永遠に続くのだから。

日本という国が永遠に続くかどうかは確証が持てないけど、日本人というnationはこの人数から考えるとほぼ永遠に残るでしょう。私はそっちを第一に思ってる。nationが素晴らしくなかったら、どんだけ強いstateになっても、意味なんかねー、とか思うわけですよ。


永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04)
白井 聡
太田出版

 

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1: 2つの世界大戦と原爆投下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
大田 直子,鍛原 多惠子,梶山 あゆみ,高橋 璃子,吉田 三知世
早川書房

 


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2 コメント

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国際カースト主義 (ブログ主)
2015-08-28 00:54:56
国際カースト主義って用語なんですか? 思わず爆笑してしまいました。

笑いごとじゃなくて、この序列意識は明治朝日本(これは私の用語です)の病かもとは私も思ってます。
返信する
エリートコンプレックスの『脱亜論』 (ローレライ)
2015-08-27 06:55:32
国際カースト主義の『脱亜論』では、中国やBRICSの 生き方、ASEANの人々の生き方、そう云うものに、もう少し目を向ければ、沖縄のことも理解出来る思考は持てない。日本近代の『病気』。
返信する

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