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米大統領選挙、どう転んでも大混乱

2016-11-02 15:32:21 | 太平洋情勢乱雑怪奇

FBIがヒラリー周辺の捜査を再開したことから突如流れが変わった、ということになっている米大統領選。

トランプ氏逆転、1ポイントリード=情勢は依然不透明-米紙調査
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110100902&g=int


ということなんだけど、どうなんだろう。だんだん怪しく感じるようになっている今日この頃ではある。

で、結局、トランプが勝った方が米にとって、あるいはアングロ-シオニスト-アメリカ覇権にとって傷が少ないということになるんじゃなかろうかというのが私の意見だす。

ヒラリーで騒いでいる間に後ろは乗り換えてるんじゃないかという気がしてるわけね。

でもって、ロシアがトランプを好んでいるかのような情報というのは、アメリカのメディアが作ったデマだというのも非常に気がかり。

プーチンはトランプを別に褒めていなかったんだが、褒めたように書いて回したのがアメリカメディア。後にプーチンはわざわざ訂正していたこともあった。

私の考えでは、ロシア政府はどちらかというと民主党の方がやりやすいと考えているだろうと思うんだよね。単純にヒラリー周辺が狂ってるのだけが気がかりなだけで。

鍵になるのは、パレスチナ問題をやれそうなのは一般に民主党であって、共和党ではない、共和党はイラン攻撃を言い出しそうとか、そこらへん。

ただ、ネオコン勢が民主党から共和党までくまなく荒らしまわったおかげでもはや党派は関係ない状況になっているような気もする。

そういう意味では、今般の米大統領選挙は米の政治の枠組みを根底からぶっ壊してることは間違いない。

 

■ メール問題考察(1)

なんか、メール問題をとても軽く考えている風潮が見えたりもするけど、それは誤りでしょう。

機密指定のあるものが通常のプロトコルを無視して出て行ってしまいました、というのが1件でも、内容によっては問題だろうけど、もしそれがまとまって出ていたらどうなるのか、と考えてみるのは有用だと思う。

なにしろ問題になっているのは65万通という、とんでもない膨大な数なわけです。これはつまり、特定の個人が何人かで交わしたメールの数ではないですね。

クリントン氏メール捜査、終結は投票日後
65万通の精査に時間
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM01H0O_R01C16A1MM0000/

 【ワシントン=川合智之】米連邦捜査局(FBI)が米大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン前国務長官(69)の私用メール問題を再捜査することについて、捜査終結は11月8日の投開票に間に合わない公算が大きくなった。米メディアが報じた。大量のメールの精査に時間がかかるためで、クリントン氏は疑惑を抱えたまま投開票を迎える可能性が高い。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、FBIが再捜査するのは、クリントン氏の側近フマ・アベディン氏の夫、アンソニー・ウィーナー元下院議員が起こしたわいせつ事件で押収したパソコンから見つかった65万通のメール大半はアベディン氏が送受信したもので、このうちクリントン氏に関係するのは数千通とみられる。

 

最後の一文「大半はアベディン氏が送受信したもので、このうちクリントン氏に関係するのは数千通とみられる。」は、根拠ないですし、全体65万通との関連性も書いてないですね。

問題は65万通の方でしょう。これはつまり、クリントンさんちの個人サーバーから一挙にダウンロードされた、という話なんじゃないか。

で、それがクリントン側近の美人のフマ・アベディンの夫のコンピュータの中にあったと。

ということは、フマ・アベディンがあえてやったのか、それとも、変態にしか見えないその夫アンソニーがやったのか。それとも第三者がそこに介入しているのか、となる。

どう考えても誰か第三者は存在するんじゃないですかね。だってこの夫婦に技術的な知識があるとは思えないから。

ということから考えると、そこでぱっくり外に向かって開いちゃった窓があった、と。で、その中には、クリントン妻には閲覧権限のある機密情報が含まれている可能性は大きそうだ、ってことじゃないっすか。

そうすると、FBIは、アンソニーのパソコンを押収して膨大な中味があったところで、実は既にだいたい勝ってるって可能性は大きいのでは?

ブツが存在するか否か(この場合では機密情報をクリントンは外に漏らしたという証拠がある、ということ)以外にも別の見方もできるから。

仮にこの65万通に機密情報が含まれていなくても、クリントンサーバーへの侵入が容易であった状況を放置していた可能性は高いわけだから、それだけでも、事実上セキュリティ違反状態を構成していたと考えてもいいのではなかろうか。

むしろ、問題はあの悪目立ちする夫妻とその背後は誰なんだ、って話だと私は思う。

陰謀論的に考えるのなら、クリントンはボケてるか何かでここ何年間かひっかかっていたのだ、とも考えたくもなるのよね。

 

■ メール問題考察(2)

で、日経さんに限らず、アメリカの主要紙も、「大量のメールの精査に時間がかかるためで、クリントン氏は疑惑を抱えたまま投開票を迎える可能性が高い。」と書いてるんだけど、これってどうなの、ねぇ、でしょう。

だって、これはつまりFBIの捜査の進行によっては、大統領選挙当選者のクリントン妻は、就任式前か、でなければ大統領になってから正式に訴追される可能性を残しているという話でしょ?

なんでこれでいいんだよ、なんだよね(笑)。もう、主流メディアって何を書いているのか私には謎だ。脳みそはどうしたんだといいたい。

 

まぁ、率直にいって、これは民主党の作戦負けでしょう。クリントンを下ろして誰か別の候補を探せばよかったってだけ。しかもバーニーを使い倒すという汚い作戦までやったからなぁ。

で、トランプはクリントンの置かれた状態、あるいはセキュリティ違反の構造をよく理解していたということなんでしょうね。

トランプ:「あんたは捕まるんだよ」

そして、変態夫アンソニーを、何年も前から奴は危険だ、ダメだ、どうするんだと指摘していた模様。それはそれで、トランプは蛇の道は蛇の人なのかなと思わせるものがあるのよね。

 


アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった!
山田 正彦
サイゾー

 

大陸に渡った円の興亡〈上〉
多田井 喜生
東洋経済新報社

 


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2 コメント

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『露出狂とラスプーチン』 (ローレライ)
2016-11-02 20:20:29
アメリカと韓国の政治が『露出狂とラスプーチン』で動く、フランス革命のきっかけになった『首飾り事件』みたいな展開である。
返信する
これは偶然なのだろうか (ブログ主)
2016-11-02 23:03:02
私も、韓国の件が何かこう似てる気がして気になってました。これって偶然なのだろうか。

ひょっとして壮大な話なのだろうか。
返信する

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