安部ちゃんを銃撃した犯人の山上は特定の宗教団体に恨みがあるというのは銃撃の当日から出ていた。
なにしろ安部氏なわけだから、まぁそれは統一教会だろうと少なからぬ人が思った。
その後、山上の母親が統一教会に入って、そこから高額のお布施問題が発生して、家族がめちゃくちゃになるという事情があったことが知られるようになった。
で、今回、ふと、そういえばしばらく統一教会については主流メディアで言及されることはなかったのかもしれない、少なくとも批判的ではなかったかもなぁとか思った。
そこから、今の若い人などには、この困った因縁話は伝わっていないのかもなぁなどとも思った。
しかし、若くなくても、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)なる団体については言及するものの、そこと安部氏とは関係ない、という趣旨を広めようとする勢力が存在することがわかった。ほぉ、みたいな。
だがしかし、多くの大人が知ってる通り、統一とか生長の家etc.は、自民党の周辺にたまってる「宗教団体」というグループ分けがなされた反共屋。
そしてこの反共屋グループは、何度か書いてますが、ウクライナのナチ信奉者グループと浅からぬ縁を持つ。
ナチと一緒になって暴れていたウクライナの民族主義者たちの中でも極め付きだったOUNのナンバー1がステファン・バンデラで、この人が現在の2014年クーデターでできたウクライナの軍事政権が「英雄」として祀り上げている。だけどこの人は50年代に逃亡先の西ドイツで死んでしまっているので、以降はナンバー2のステツコがウクライナ西部を主体とする、ナチ万歳派を率いる。
冷戦期は、ナチ万歳派とは呼ばれず、民族派として、世界的な反共グループと一緒に活動していた。
その世界的な反共グループ、すなわち、World Anti-Communist League(世界反共連盟)の重要人物の極東側の対等物が、蒋介石、文鮮明、笹川良一が組んでる一塊、アジア反共連盟。
模式的にはこんなお付き合いじゃないかという感じ。(これは私が作ったんじゃなくてフランス人のThierry Meyssanの15年ぐらい前の記事にあったもの。)
ウクライナ民族主義者を支援してきた米共和党
日本の中では、文鮮明のチームだけでなく、生長の家なども反共団体としては有名だし、実際いろんなところで「力」を持ってると思う。
本人たちは互いに主張が違うというのだろうけど、反共チームが適当な「教え」を宗教団体化して人を募って政治勢力となる、というメカニズムの中の1コマとしては何も変わらないと思う。
(私がここらへんを宗教問題と言いたくないのは、税金を逃れているように国家からの関与を振り払うための「宗教団体化」と、団体化したことによって特定政治団体の集票マシンとなる、という2つの機能がメインであって、別に個人のものの考え方がメインではなかろうと思うから)
ということで、統一教会が自民党と二人三脚で生きてきたことには、今日何の疑義もないし、その中の岸の系統がわけてもここらへんの組織的反共屋と組んでいたんだろうな、というあたりもほぼ定説化していると言っていいでしょう。
冷戦期というのは、
こういう人たちと
こういう人たちが、我こそは正義といっていた時代で、
これこそ「フリーダム」とかいう触れ込みだった。
そんなことやってたら、全然方向違いの方から、魔法遣いならぬ「狂犬遣い」みたいな人たちが出て来て、
あっと驚くクーデター騒ぎが起こって
2014年、欧州と極東から仲間が支援にかけつけていました、みたいなものか。
外務省は、どんな根拠とどんな見通しでアゾフに接近したのか、説明する義務がある。
外務省肝入りのバンデラ・ウクライナ → 公式ナチ支援
■ 表にいる舞台裏
で、腐った話だなと思うわけだが、ともあれ、ここらへんの話は、そういえば去年まとめていた。
トランプと安部が、統一教会グループ(ムーニーズ)のイベントに出てメッセージを述べていたので、何このあからさまな動きは、と思って書いたのだった。去年の9月。
トランプ&安部、ムーニーズのイベントに登場
で、そこから、ウクライナのバンデラ・ナチが問題を起こしまくってあんなこととなり、こっちはこっちで、ムーニーズの極東の番頭みたいな岸の流れがこんなことになっている。
これはつまり、戦後政治の舞台裏にいたはずのヤバい駒が表に出ているということなのだろう。
どうしてこんなことになったのだろう・・・という気はする。しかし、ウクライナの方は、いずれにしても表沙汰になる他はなかったものが表に出ただけなので驚くべきではない。
日本の方は、いわく言い難くおかしいと思う。自然ではないと考える根拠はあると思う。だがしかし、もしここにプランがあるのなら、それはプランナーが考えているようにうまくはいかないのではないのか、などと私は思っていたりもする。
■ オマケ:確かにツケ
で、いろいろあって、ぐだぐだするけど、結局何が問題なのかといえば、「戦争が終わったのだったら勝った側が戦争犯罪者を裁いて、とりあえずある程度のケリをつけておくことは秩序にとって望ましい」というある種の人類の歴史の所産みたいなものをほっぽり出して、適当な処分をして、嘘ばっかり言ってたことのツケが現在だってことなんだろうな、と単純にそう思う。
アメリカのエスタブは、ナチの犯罪機関みたいなゲーレンを放置して喜んでたわけだから、この背徳こそ現在の西側の道徳的崩壊の一里塚みたいなものかもしれない。
アメリカのエスタブリッシュメントの一部は、45年をすぎて50年代になるといったんニュルンベルク裁判で戦犯になった人たちを早々に恩赦して逃していって、それら狂暴な人たちを「味方」にする。それによってソ連と戦っているという理屈なんだろうが、どこまで行っても腐ったものは腐ってる。
アインザッツグルッペンの指揮官の1人さえ釈放してるし、アイヒマンの右腕みたいな人も釈放してるんだから、エスタブだろうがなんだろうが、スラブ、ユダヤ等々の人々に対する大量殺人に対して、なんの興味もない、本気のナチ・シンパであることは明白でしょう。
<略>
つまり、このあたりで、アメリカのエスタブは、勝手に第二次世界大戦によって出来た秩序を壊してるといえるでしょう。
つまり、このあたりで、アメリカのエスタブは、勝手に第二次世界大戦によって出来た秩序を壊してるといえるでしょう。
そして、レーガンになって再度そんな人たちが集められ、現在見るような、ウクライナ・ナチの一群とそれを支持する各国のサポーターというあられもない姿に結実する。
ウクライナのナチは戦犯逃れと西側支援の産物 by ザハロワ
https://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/d5544601adda5a5ecd30fd291970950f
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ウクライナ民族主義者を支援してきた米共和党
#Opinion by Maria #Zakharova
— MFA Russia 🇷🇺 (@mfa_russia) March 16, 2022
A deep dive into the genesis of the Nazi comeback in Ukraine & how the West nurtured Nazi collaborators & their descendants.
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安倍さんはNATO東方拡大の不当性とかウクライナ東部2州の自治のミンスク合意に言及しているのですから自分の耳を疑った。ロシア(プーチン)は日本のことを日本人よりもしっかり把握していた
なんと知的エリートのエスタブリッシュメント東大卒の志位委員長よりも、世襲のお坊ちゃまの三代目落ちこぼれ大学出身の安倍晋三の方が左翼的と言うか、間違いなく賢いのですよ。もう世の中は戦国乱世、何でもあり