今更ではございますが、種子法の話が出て来た。比較的詳しい。
安倍政権、米の安定供給を放棄…専門家の議論なし、突然の種子法廃止が波紋
http://biz-journal.jp/2017/06/post_19331.html
で、チャンネル桜でも2週間ほど前詳しくやっていた。
普通は、とんでも史観、冗談のような安倍支持の曲解、わけのわからないインチキ自衛隊関係者とか、腹立たしい人たちが闊歩することの多いこのチャンネルですが農業、ことに米に関しては真面目といっていいです。
種子法の問題についてわかってない方は見て損はないと思います。ここまで言えてる番組は他にはないでしょう。時間も長いし。
見たことがない方へのご注意としては、最初の2時間ぐらい農政に集中してますが、3時間目(最後の1/3)は司会の水島さんが安倍よいしょに持ち込みたい圧が高まってくるので、これが嫌いな人はそうなってきたらもうやめてもいいかも、って感じです。
【討論】種子法廃止は日本農業を滅ぼすのか?[桜H29/5/20]
パネリスト:
入澤肇(公益財団法人すかいらーくフードサイエンス研究所理事長)
河添恵子(ノンフィクション作家)
篠原孝(衆議院議員)
三橋貴明(経世論研究所所長)
安田節子(「食政策センター ビジョン21」代表)
山田正彦(元農林水産大臣・弁護士)
司会:水島総
主要紙が全部無視して、報じたのは赤旗のみだったそうで、もう右も左もない状況の一例ですね。
三橋さんのところ、引用しておきます。
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怖いことに、主要農作物種子法廃止法案について報じたのは、わたくしが知らべた限り、赤旗のみ。大手メディアは、完全黙殺です。
後略部にありますが、政府の規制改革推進会議では、
「もう少し民間企業に対しての配慮が必要ではないかということで廃止させていただきたい」
との発言があったことを、共産党の畠山和也議員が告発しています。
配慮、が必要ということで、廃止。狂気の沙汰です。
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種子法廃止は「モンサント法」なのか
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12260070319.html
寡占化の進む外資種苗企業の供給するF1種を導入したが最後、どういう結末になるか。F1種の導入と農家の高齢化の問題等、非常に迫力のある議論でした。聞いていて思ったのですが、結局これは、農業のグローバル化なのだと。そして、農業のグローバル化とは、国家の枠組みを破壊し、農家が自律性を失い、巨大種苗企業の小作化することなのだと思いました。それで、ハタと小泉息子が躍起になっている農政改革とやらも、このスキームなのだと気づきました。
農作物に商品としての価値以外の価値を認めない資本主義のやり方には反対です。日本みたいにこんな小さな島国は、どこよりも食料の安全保障を万全にしておくべきだと思います。今、日本の農業を資本の論理に組み込んでしまったら、どうなりますか。小泉息子が「日本の農業に競争力を」とか言っていますが、では日本の農業が一体何のためなのかという本質論がはずされていると思います。ビデオの中で、「自民党は保守じゃない」とどなたかが言っていましたが、本当にその通りだと思いました。
もう、私はグローバリズムという言葉を言い換えたい。日本人は横文字に弱く、グローバリズムと言うと、何か進んだ良い概念と勘違いするので、いっそ強欲資本主義とか巨大資本支配体制とか言った方が日本人の目も覚めるのではないかと思います。
そうなんですよ、ものすごい重要事項がかかってるわけですがそれをメディアが騒いでくれない。高速炉原発の計画もそうだし、メディアが統制化の広報部になっていることが現在最も大変なことだと思います。
強欲資本主義を批判しても直ってくれるわけないので(笑)、防御側がなんとかしないとならない、まさに専守防衛しろよ、ってことだと思ってます。