今週は、上海協力機構(SCO)の会合が予定されている。
それに先立って、チャイナがイランの正式加盟をサポートすると表明。
イランはロシアが去年入れようとしたのだが、去年はインドとパキスタンがなかなか難しかったらしく間に合わなかったような感じだった。インドはこの間モディ首相がプーチンに、ロシアのサポートでSCOに入ることになりましたと挨拶していたのでインド、パキスタンは決定といっていいでしょう。
イランがどうなるのかなと思ったら、どうやら今年、オブザーバーステータスからフルメンバー(正式加盟)になるみたいな感じ。多分、プーチンが次はイラン、次はイランといっていたのは、手続きとかが間に合わなくても早くイランを仲間扱いするべき、という意味だったんだろうと想像。
A senior Chinese diplomat has thrown his country’s weight behind Iran’s membership of the Shanghai Cooperation Organization (SCO), an emerging economic and security alliance jointly led by China and Russia.
ということで、おおむね予想されていたところの加盟が決まってほんとにまぁユーラシアの真ん中の協議が可能になったなぁとあらためて感心。
一帯一路の会議にインドが来ないというので、ほーれみろ、チャイナとインドは仲が悪いのだ、といった感じで楽しんだ向きも多かったみたいだけど、基本的に最初にあるのはSCOなので、そこにおいては、ロシアがインドと仲がいい、ロシアはチャイナとも仲がいい、という恰好で3国に対話のチャネルを常に持てる、ってところがこの仕組みの良さつーか特徴。
一方、中東NATOとか言われていた諸国は、折から湾岸で揉めている。イランに敵対するための中東のNATOとかいっている間に、仲間割れだそうで大変ですねといったところ。
中東をこういうふうな王族のハウス(一族)ばっかりにしたのは、保護国には王様をあてがうとマネージしやすいと知ってるイギリスの仕様。彼らが今後どういうマップを書きたいのか、書けるつもりになっているのかによって事態は変わるでしょう。
それはそうと、サウジとカタールといえば日本にとって大きなエネルギー供給国なのだが、日本国内では感心が単なる遠い国の喧嘩ぐらいの関心しか集まっていないやにみえる。ってか、どこからエネルギーが来ているのかほとんどの人は知らないんだろうかなぁとか思って見たりもする。アルカイダ他のイスラム過激派を雇ってる資金のいくばくかは、私たちのエネルギー代金から行ってるんだけどなぁとか思うと、これっていいんだろうかと思わずにはいられない。
と、こうやってみていくと、各地域で仲間作りみたいなことをしていくんでしょうね。で、そこがまず紛争、揉め事の最初のお問い合わせ先(なんといったものか)。で、もしそれでも間に合わなければ国連の大きい人たちが出るよ、みたいな感じか?
ふと思うに、国連の原初的な構想からそう遠くない恰好になっていっている気がする。