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シリア軍、奪還作戦鋭意進行中

2016-02-04 04:20:27 | 欧州情勢複雑怪奇

シリア国軍が3年もアルヌスラ他のテロリストに包囲されていたアレッポ周辺の街をさらに2つ奪還した模様。

Syrian Army ends 3-year siege of 2 Shiite towns in Aleppo – reports
https://www.rt.com/news/331171-syrian-army-siege-aleppo/

さっきさらっとNHKの記事を目にしたけど、世界はシリア内戦を止められるのか、とかいう見出しになっていた。シリアの国軍と国民は外国が支援し続けているほぼ外国人傭兵が多数を占めるテロリストとマジで死闘を続け、地道に自国領土を奪還しているんですが・・・。

NHKが気持ち悪いのは、アメリカは戦争報道はマメなのでネオコンの巣窟っぽいFoxだって、普通にシリア軍シーア派の街を3年ぶりに奪還みたいに報道してる。また、イギリスは政府とフィナンシャルタイムスだののシティー派が何を言おうと、中東に強いジャーナリストが多数いる国なので(いいか悪いかわからんが)、地道に冷静なレポートもあがってくる。つまり、数日の時間枠で見れば誰もかくしてない。隠しようがない。

が、日本では状況を把握してる人が少ないため、適当な話が幅を利かせる。最近日本の報道が気持ち悪い。

 

まぁそれはいいとして、結局この地図が使いやすかったってことになるのかな。これは2015年10月ロシア軍が攻撃を始めた頃の地図。ここに大きいのがある。

上がトルコ、下がシリア。

グレーがIS、薄いオレンジがクルド、緑がアルヌスラ他

下の方の濃いめのオレンジがシリア国軍。ダマスカスはかなりあぶない感じだったんですよ。

水色が自由シリア軍

 

で、現在の焦点は、上のトルコ国境につながる緑のところ。細い部分の底辺にアレッポがある。ここを政府軍が抑えることによってトルコ側からの供給路の遮断率が増大する。

で、10月からここまででオレンジ(政府軍)になった街は結構あり、さらに重要なことは、左の緑の真ん中をつっきってさらに左の海に至る高速があってそこの支配に成功している。順序的にはこっちの支配を確保していったので政府軍側の補給が容易になって、現在のアレッポの攻勢に至ってる、って感じかも。

2月3日現在の様子の一例としてはこんな感じらしい。オリジナルのビデオはここ

こっちは赤が政府軍、緑はアルヌスラ他、グレーがIS、黄色がクルド。上との比較で大分緑は小さくなってるね。

 

今後の予想としては、右の方のIS支配の都市もいくつか奪還している&クルドは堅調、ということから左側のグレーの地帯を狭めつつ、しかし、多分、アレッポ側を確保することで緑のアルヌスラ地域を完全に包囲してそっちを陥落させる、ってのが現在の優先順位じゃないのかな、など思う。それが確定していけば、クルドと政府軍で、グレー地域の包囲になっていくし。で、事実上包囲した格好でトルコなんか言えよ、という感じ?

さてそこで問題になるのは、西側のごひいきはこの緑エリアへんにいる人たちらしいってところじゃないっすかね。といってそれは米軍じゃなくて、むしろフランスとかイギリスじゃないのかなって気がしてる。トルコを通して、かもしれないけど。だから、このへんがロシア支援で攻撃されていることが許せん、なんじゃないっすかね。

で、国連主導のシリア問題仲裁会議が、今日一時中断になった、ということではないのかと思う。

いずれにしても大詰めになってきました。

がんばれシリア人! 

 


 

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佐藤 幸治
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世界史の中の日本国憲法 立憲主義の史的展開を踏まえて
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1 コメント

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『工業国イランが味方』 (ローレライ)
2016-02-04 10:37:18
シリア政府は『工業国イランが味方』である事がでかい後ろ建てで『イラン制裁解除も効いて来る。』
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