場としての日本：米軍、相模原にミサイル防衛の新司令部

日米一体化というより、日本が完全に「場」になる仕様が完成しておるな、といったところ。

米軍、相模原にミサイル防衛の新司令部　サードも指揮へ

https://www.asahi.com/articles/ASLB04FS1LB0ULOB00Y.html

米陸軍が、弾道ミサイル防衛部隊の新司令部を相模総合補給廠（しょう）＝相模原市中央区＝に発足させた。中国や北朝鮮のミサイルの脅威への対応とみられ、グアムの高高度迎撃ミサイルシステム（ＴＨＡＡＤ〈サード〉）も指揮下に置く方針も示した。場所はＪＲ相模原駅のすぐ北側。地元からは疑問や反発の声も上がる。

相模原あたりの基地は冷戦末期にはぺんぺん草が生えているような具合だったが、近年新しく作って隣に日本の自衛隊を置いて、形式的に別組織になってる風ですが中身は一体です、というのは前にも読んだ。

それがいよいよお目見えなんだな、といったところでしょうか。

　国内に米陸軍のミサイル防衛（ＭＤ）司令部ができることで、ＭＤでの日米一体化はさらに進みそうだ。

　今の自衛隊のＭＤは主に北朝鮮の弾道ミサイルから日本を守る想定で、日本海のイージス艦と陸上から発射する二段構え。さらに陸上での「イージス・アショア」配備でＭＤを強化しようとしており、この迎撃に在日米陸軍のレーダー情報は欠かせないものとなる。

と書いてるけど、記者はもっとずっと前に知ってたでしょう。

 

■ 場になってる日本

　新司令部の傘下にはグアムのＴＨＡＡＤも入る。防衛省幹部は「北朝鮮や中国から日本の方へミサイルが撃たれれば、飛距離によって日本防衛から米国防衛へと切り替わる。新司令部が、そのつなぎ目になるのは自然なことだ」と話す。

で、結果としてどうなるかというと、撃たれることを想定してこんなことを言うわけだが、撃たれたら終わりなんだぜ、という発想は皆無。撃たれるのは私たちの土地と人々なんだぜという発想も皆無。

こういうことをやってる人たちにしたら日本というのはただの「場」なんだなといったところ。

 

「日米指揮権密約の研究」by IWJを視聴した

2017-10-04 21:09:29 | 太平洋情勢乱雑怪奇

 

「日米指揮権密約の研究」by IWJを視聴した (2)

2017-10-06 20:50:09 | 太平洋情勢乱雑怪奇

 

ここらへんで末浪氏、岩上氏がお話されていたことが、すべてホンマやったわなといった感じがひとしおです、ほんと。

でも日本国内では、主要紙が書いて問題にしない限り問題は存在せず、主要紙は日本国民というより日米合同委員会的秩序のうちにいる。

上の動画の最後は、末浪氏、岩上氏ともに、最終的には、次も結ぶとしても、現行の日米安保条約を破棄するしかないだろうと言っていた。

実際、それは一つの考え方としてありなんだろうなと私も思う。つまり、まったく同じ条約を結ぶとしても、新しく結び直せば、旧来のものとそこに付随していた密約体系とでもいうべきものを一回チャラにできる、少なくともチャンスはあるから。

しかし、これって要するに1945年の終了の仕方と似た、実は運用は持ち越す、みたいなことが起こる可能性は大。

ということは、本当は政治的に、旧来の影の体系、つまり日本国民を騙していた体系を断罪する動きが必要。

2009年の民主党政権のごく初期の鳩山、小沢、岡田のあたりというのはその可能性を秘めていたんでしょう。だから民主党の中のトロイの木馬が作動し、まったく別の党となって終わった。

前から書いている通り、怖いのはクーデターじゃない、カウンタークーデター。226もそう。一回やらせてその後を取る、という方が効率がいい（なぜなら立ち上がった勢力が一網打尽になってるから）。やるならやらせろとバントさせてゲッツーを狙ってチェンジ、みたいな。これにひっかかって今がある。

 

私は前から何べんも書いてますが、2009年に民主党は勝たないほうがいいと考えた派です。でも、そこで止まっても仕方がないわけで、ああいうカウンタークーデターがあったからこそ、日本の仕組みについての理解も深まったという意味では、もちろん意義はあった。つまり、2009年民主党勝利は、ダメを承知の一回目の蜂起みたいなものか。

ってことは現在が1942年初頭で、あちこちで小さな蜂起を重ねて自軍と敵軍の動きを見て、今着々とスターリングラード集結を練っているとならないとなんないんだが（笑）、なってるんだろうか？　

日本って言語上は、国を護るとか守るとか大好きだけど、近代になって一回もしっかりと自国のコア部分の防衛戦をやったことがないからこういう動きをする時の比喩になるものがない。

 

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