首都圏の緊急事態宣言が解除されるらしいというので、そりゃよかったと思ってるけど、でも、これで解除ならそもそもなんで緊急事態だったのかさっぱりわからんとは思ってる。
前から何度も書いてるけど日本の対応は、基本的に、Great Rest派の入れ込みに正面から対立すると大変なので、へいへい従いつつ、ダメージを最小限にしたいと思っていじるので、全体として意味不明にしか見えないという感じだったんだろうと思う。
ゼロコロナを蔓延させたのはしかし、今後に響く。百害あって一利なし。
そんな中、昨日の欧米方面は、プーチンとバイデンの問題がなかなかの話題だった。
というのは、数日前、バイデンが、アメリカのジャーナリストにひっかけられて、プーチンは「killer」だと思うかという問いに、そう思うといい、プーチンはアメリカの選挙への介入に対して対価を払うことになる、とかなんとか言った。
同じ質問は、2017年2月にトランプにも向けられた。同じジャーナリストによって。
そしてトラちゃんはこう答えた。
いっぱい殺人者がいますよ。私たちにもたくさんいます。あなたは私たちの国がとっても無実だと思っているんですか?
A lot of killers. Got a lot of killers. You think our country's so innocent?
「アメリカもイノセントじゃないだろ」がもたらすざわめき
こういうことを言うから、ディープステートというかGreat Rest派というか、世界支配したいぞ連合というかの、要するに「上の方の人たち」に狙われるわけですね。
それはそうと、アメリカのメディアでは、2020年の選挙の外国勢といえばバイデンと中国こそ問題だったのに、いつのまにか、またぞろ、ロシアの介入になってる(笑)。
この詐欺っぷりが、異常者の表れだし、本当に、宗教団体による異端審問みたいなことをするのが現在のアメリカ・プロパガンダ当局。
で、これだけでも、多くの普通のアメリカ人ももういい加減いやになってるわけだけど、そもそも、一国の大統領を殺人者と言って喜んでるボケ老人大統領って何よというので、これは他国、特に欧州方面からもいくらか批判が出てた。つまり、米ロが対立しているとはいえ、こういう放言を大統領自らやるのは無責任だろうということ。
それに対して、プーチンは、killerコメントをどう思うかと聞かれて、私は彼の健康を願ってます(I wish him good health)といい、さらに、人は自分がやってることを他人がやってると思うものだ、という心理を
子どもの頃、遊び場で、ケンカして、「お前が言ってることは、自分のことだろ」って言ったでしょ、と言い出して解説した。
“When I was a kid, when we were arguing with each other in the playground, we used to say, ‘Whatever you say [about others] is what you are yourself,’” Putin added.
さらに、なにせ昨日は、クリミアで、クリミアのロシア復帰7周年のイベントをやっていたので、そこに行って大きな演説をぶって、
その後、ロシアのテレビで、バイデンに対して、
バイデンとライブでディスカッションをすることを提案したい、週末はタイガ(シベリア)で休むんだけど、でもやってもいいよ、でも、月曜ってどうだろう、
これは、ロシアの人々にとっても、USAの人々にとっても興味深いと思う、
などと言ったそうだ。
"I wouldn’t put this off for too long. I want to go to the taiga on the weekend to get some rest, but we could do it tomorrow or, let’s say, on Monday," the Russian president told the Rossiya-24 TV channel.
いやもう、大笑いでしょう、この成り行きは。
だって、バイデンは自国内で会見一つできないボケ老人大統領だって、まぁ、実はみんな知ってる。
I wish him good health(彼の健康をお祈りします)って、ごくごく普通の一言だけど、バイデンに向けられると別の意味をみんなが見ちゃうというこの事態こそ、アメリカの現在の弱点でしょう。笑えないぐらい。
しかも、そのボケ老人は、単なるかわいいボケ老人ではなく、一貫してアメリカの戦争(という名の勝手な軍事紛争作り)に賛成票を投じて、様々な国に害悪を押し付け、あげくの果てに、ロシアとの関係で言えば、
ウクライナで、こんな奴らに政権取らして、
こんなことやってた、まさに張本人の男なわけですよ。
何度でも思い出そう!
2014年ウクライナでクーデーターを仕掛けたバイデン
The 2014 American Coup in Ukraine
で、その果てに寄る年波に勝てずボケ老人になったんだったらすっこんでいればいいものを、わざわざ出てきて、恥ずかし気もなく、アホというより文字通りのボケをさらしてる。
ボケをさらした果てに核戦争になったらどうするんだろうか?
アメリカだけが破壊されることを願いますね、私は。自分で蒔いた種なんだから。そして今日そう願う人は私だけではないでしょう。
■ オマケ
I wish him good healthの話をしてるプーチンの動画。
Putin reacts to Biden's calling him a 'killer'
— RT (@RT_com) March 19, 2021
MORE: https://t.co/5XUR8limMt pic.twitter.com/oHjs1NLKuU
感情がコントロールされた言葉をつむぎながら、強い侮蔑を表してる。
さらに、「それはお前だろ」の話にプーチン爺は講釈をつけていて、これがなかなか深い。
それはお前だろ、というのはゴロのいい子どもの言いぐさ(ロシア語の慣用にあるらしい)ではなくて、深い心理的な意味があるのです、人は他人の中に自分の資質を見る、その他人をまさに自分と同じだと思い、それに従って、彼と彼の行動を判断するのです、だそうだ。
RT動画についてた英語はこれ。
We see our own qualities in another man, we think he's just like us, and judge him and his actions accordingly.
ということで、AFPのこの解釈は間違いですね。
プーチン氏「お互いさまだ」 バイデン氏の「殺人者」見解で
お互い様じゃなくて、お前と俺は違う、と言ってるんですよ。
お前(バイデン)は俺をお前のような奴と同類だと思ってるんだろうが、お前が言あげしたそれはまさにお前のことだ、ということでしょう。
AFPはフランスメディアだが、もはやこの程度のことも解釈できなくなったわけだなと、私はここにかつては文芸ものの大国だったフランスの凋落を見る。
■ オマケ2
プーチン動画の長いバージョン。
Putin To Biden: Despite All Attempts To Stop Russia's Development, They Will Have To Reckon With Us!
西側勢は、どうやらこういう切り口の話を見せたくないものと見える。だから、主流メディアは最初の健康を願いますよのところだけを切り取って動画として見せてる。ほぉって感じ。
「アメリカには誠実で正しく心ある人々が多く、彼らが我々と仲良く暮らせることを願っていることを知っているし、そのことを大切にしたい。しかしながら、エスタブリッシュメント、国の支配層の意識が普通ではない状態で出来ているのは明らかだ。ヨーロッパ人のアメリカ大陸への同化は、現地人絶滅、大量虐殺と結びついている。その後、残酷で深刻な奴隷時代があり、それらがアメリカの歴史全期間に付き纏い現在に至っている。」
17世紀から現在に至るまでアメリカの血塗られた歴史というのは、このブログにお集まりの方々には常識でしょうが、その悪辣さ、そして今なお続いているという現実を十分に認識している人は、西側、特にこの国では少ないのではないでしょうか。バイデンになったので態度が変わったのかも知れませんが、プーチンがここまであからさまな分かりやすい表現を使ったのは初めてのような気がします。
北海道のアイヌもそうですが。
プーチンの長いバージョンを見ました。
https://www.youtube.com/watch?v=uO6ptqMSVzU
で、アメリカの歴史といえばアメリカの歴史でしょうが、プーチンは、ヨーロッパ人の征服以来といってますよね。実際、現在のアメリカの血塗られた歴史を作ったのはヨーロッパ人たちですし、その後の歴史でも、アメリカを使ってきたのはヨーロッパともアメリカともつかない一群でしょう。
ですので、主にヨーロッパ由来のリーダー層たちを悪の根源と見ていると言っていいんじゃないでしょうか。
ドイツ人じゃないナチのような仕掛けを作った人たちが悪い、といってドイツの一般人を憎ませなかったソ連と同じ理屈だと思います。
そして、1945年にエルベ川で握手した米兵を裏切った人たちもまた、アメリカを使った人たちでしょう。
ということで、いろいろとまた興味深いことになってきました。またよろしく!
背景に、アメリカの恥部に化粧を施し、良い人ぶるPC政治への批判があるように思いました。
BLMに続き、今度はアジア系のヘイトがナチリベの新ネタになってます。アトランタで殺された被害者には心から追悼の意を表したいが、これを利用し、騒ぎ立てるリベラルには吐き気しかない。
要介護バイデンは、任期中、一度も外遊しない。できない。
このあたりの感覚がロシア人以外にはよく分からない。
海外の人達がロシア国内、特にシベリア・沿海州方面を観光に行けるようになればロシアの評判はぐっと上がるだろう。
ロシア国内の少数民族にプーチンは寛容だ。
モスクもロシア正教会も破壊しない。
ロシアだけが中国の中央アジアのトルコ系民族の政策に対して干渉できる。
トルクメニスタン・カザフスタン等からはすでに何らかの
サインが出ているはずだ。
アメリカ・EU・日本は中央アジアで何もできないし、その資格すらないのにやたらとうるさい。
プーチンが中央アジアのトルコ系民族に対して何をするかだが何かシリアの問題と似てきた。
ロシアはアメリカとは異なる自由主義国家に向かっているようだ。
米軍部は彼に核のボタンを持たせてはいないとも言われていますが、担いでいる米DSも困っているでしょうか、それとも「神輿は軽くてボケていればいい」と思っているでしょうか。
56民族ひとつと頑張っていますよ。彼らの文化も大切にしながら、国家としては纏まりましょうという感じです。少数民族の文化は、中国国家にとっても大事なものだと思います。数年前から、モンゴル系の歌い手さんが大人気で、その歌に振り付けをして若い人たちの間ではモンゴルスタイルのダンスが大流行です。
新疆ウイグル自治区は素晴らしい所ですね。自然も息をのむ美しさですし、経済も発展しています。ウイグル人の人口もずいぶん増えているようです。
王外相が、アメリカ大陸では殆どの原住民がいなくなったが、ウイグル人の人口は何年か(聞き逃した)で、2倍に増えていると言っていました。
確かに独立運動をしているグループもあるのでしょうが一部ではないでしょうか。20数年前、娘が会った独立運動家のウイグルの青年はカイロに亡命すると言っていたようです。
“ヨーロッパ人のアメリカ大陸への同化~” と書きましたが、「同化」より「開拓」の方がすっきりします。プーチンの発言のこの部分 “освоение”は、自分のものにするとか習得するとかの意味として覚えていましたが、これではいまいち意味不明です。開拓という意味を忘れていました。ですから、この部分訂正すると「ヨーロッパ人によるアメリカ大陸の全ての開拓は、原住民殲滅、今の言葉で言えばジェノサイドと直結している」という感じです。プーチンは、この“освоение”のところで指を立てていますから、この部分は強調したかったのでしょう。ブログ主様紹介の動画の英語字幕ではこれを “conquest”と訳していますがロシア語ではそこまでの意味はないと思います。
このプーチンの発言は世界的に大反響を起こしているようで、面白いのはどの部分を取り上げるか、どこが重要か十人十色になっていることです。いくつかのロシアメディアでは、小生が「人殺しと言う奴が人殺しなんだ」と訳した部分、西側の大マスコミ、ブルムバーグ、ロイター、AFP、FTなどが “it takes one to know one” としたのをロシア語を知らないのか、それとも悪意でやったのかと騒いでいます。小賢しい連中ですから計算ずくでしょうね。しかし、僕が思うにはプーチンのこの発言の最も重要な部分は、アメリカはその歴史全期間において殺戮者であり、それが現在なお続いている というところです。これは西側マスコミは口が裂けても言及できないでしょう。