ありがたいことに、いろいろとお菓子を頂く。
この場を借りて、お礼を申し上げます。
以前、小倉山荘のお菓子をもらったら
その菓子折りの中に入っていた冊子に百人一首をある法則で並べると
水無瀬絵図となっている、とうものだ。
で、せっかくなので並べてみた
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坊主めくりみたいだ・・・
せっかくなので、
どの歌が使用されているか書いておきます
1 花さそふ あらしの庭の雪ならで ふりゆくものは我が身なりけり
2 吹くからに 秋の草木のしをうれば むべ山風をあらしといふらむ
3 嵐ふく 三室の山のもみぢ葉は 龍田の川の錦なりけり
4 みよし野の 山の秋風小夜更けて 故郷寒く寒く衣うつなり
5 山がはに 風のかけたるしがらみは 流れもあへぬ紅葉なりけり
6 天つ風 雲のかよひぢ吹きとぢよ をとめの姿しばし留めむ
7 秋風に たなびく雲の絶間より もれ出づる月の影のさやけさ
8 久方の 光のどけき春の日に しづごころなく花の散るらむ
9 百敷や 古き軒端のしのぶにも なほあまりある昔なりけり
10 ちはやぶる 神代も聞かず龍田川 から紅に水くくるとは
11 陸奥の しのぶもぢずり誰故に みだれ初めにし我ならなくに
12 奥山に 紅葉ふみ分けなく鹿の声きく時ぞ 秋は悲しき
13 大江山 いくのの道の遠ければ まだふみも見えず天の橋立
14 天の原 ふりさけ見れば春日なる みかさの山に出でし月かも
15 花の色は 移りにけりな徒に 我が身世にふるながめせしまに
16 君がため 春の野に出でて若菜つむ わが衣手に雪は降りつつ
17 この度は 幣もとりあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに
18 うかりける 人を初瀬の山おろし はげしかれとは祈らぬものを
19 心あてに 折らばや折らむ初霜の 置きまどはせる白菊の花
20 かさゝぎの 渡せる橋におく霜の しろきを見れば夜ぞふけにける
21 やすらはで 寝なましものを小夜更けて 傾くまでの月を見しかな
22 人はいさ 心もしらずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける
23 春過ぎて 夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山
24 瀧の音は たえて久しくなりぬれど 名こそ流れてなほ聞えけれ
25 筑波嶺の 峯より落つるみなの川 こいぞつもりて淵となりぬる
26 小倉山 峯のもみぢ葉心あらば 今ひとたびのみゆき待たなむ
27 世の中よ 道こそなけれ思ひ入る 山の奥にも鹿ぞなくなる
28 ほとどぎす 鳴きつる方を眺むれば ただ有明の月ぞ残れる
29 諸共に あはれと思へ山ざくら 花よりほかに知る人もなし
30 名にしおはば 逢坂山のさねかづら 人にしられでくるよしもがな
31 夜をこめて 鳥のそら音ははかるとも 世に逢坂の関はゆるさじ
32 田子の浦に 打出でてみれば白妙の ふじの高嶺に雪は降りつつ
33 これやこの 行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関
34 瀬を早み 岩にせかるる瀧川の われても末に逢むとぞ思う
35 廻り逢ひて 見しやそれともわかぬまに 雲がくれにし夜半の月かな
36 古への 奈良の都の八重ざくら 今日九重に匂ひぬるかな
37 八重葎 しげれる宿のさびしきに 人こそ見えね秋はきにけり
38 淡路島 かよふ千鳥の鳴く声に いくよ寝覚めぬ須磨の関守
39 寂しさに 宿を立ち出て眺むれば いづくも同じ秋の夕暮
40 風そよぐ 楢の小川の夕ぐれは みそぎぞ夏のしるしなりける
41 朝ぼらけ 宇治の川霧絶えだえに あらわれ渡る瀬々の網代木
42 朝ぼらけ 有明の月と見るまでに 吉野の里に降れる白雪
43 高砂の 尾の上の桜咲きにけり 外山の霞立たずもあらなむ
44 山里は冬ぞ 寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば
45 住みの江の 岸による波よるさへや 夢の通ひ路人目よくらむ
46 わが庵は 都のたつみしかぞ住む 世をうぢ山と人はいふなり
47 みかの原 わきて流るる泉川 いつみきとてかこいしかるらむ
48 わたの原 漕ぎ出でて見れば久方の 雲居にまがふ沖つ白波
49 夏の夜は まだ宵ながらあけぬるを 雲のいづこに月宿るらむ
50 誰をかも 知る人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに
51 かくとだに えやはいぶきのさしも草 さしも知らじなもゆる思いひを
52 御垣守 衛士のたく火の夜はもえ ひるは消えつつものをこそ思へ
53 難波潟 短き葦のふしのまも あはでこの世をすぐしてよとや
54 難波江の あしのかりねの一夜ゆゑ みをつくしてやこいわたるべき
55 わたの原 八十島かけて漕ぎ出でぬと 人にはつげよあまの釣舟
56 今来むと いひしばかりに長月の 有明の月を待ち出づるかな
57 立別れ いなばの山の嶺におふる まつとし聞かば今帰り来む
58 契りおきし させもが露を命にて あはれ今年の秋も去むめり
59 村雨の 露もまだひぬ槙の葉に 霧立ちのぼる秋の夕暮
60 夕されば 門田の稲葉おとづれて あしのまろやに秋風ぞ吹く
61 秋の田の かりほの庵のとまをあらみ わが衣手は露にぬれつつ
62 由良のとを わたる舟人楫をたえ 行方もしらぬこいの道かな
63 心にも あらで憂世にながらへば こいしかるべき夜半の月かな
64 来ぬ人を 松帆の浦の夕なぎに 焼くや藻塩の見もこがれつつ
65 契りきな かたみに袖をしぼりつつ 末の松山浪こさじとは
66 わが袖は 汐干に見えぬ沖の石の 人こそ知らね乾く間もなし
67 音に聞く 高師の濱のあだ浪は かけじや袖のぬれもこそすれ
68 見せばやな 雄島のあまの袖だにも 濡れにぞ濡れし色はかはらず
69 世の中は 常にもがもな渚こぐ 海士の小舟の綱手かなしも
70 月見れば 千々に物こそ悲しけれ わが身ひとつの秋にはあれねど