如意樹の木陰

古い記事ではサイババのことが多いです。
2024年に再開しました。

無題

2007-09-05 02:59:59 | Weblog
とりあえず、「春の旅」がおわりました。読み返してみると、昔はずいぶん、いろんなことをまじめに考えていたんだと思う。
この旅は、混乱の中で出発して、すこしずつ自分を取り戻してゆく旅だったともいえる。
実際の旅は、書いた内容よりもはるかに混乱したものでして、つまり「毒をもって毒を制す」ような自分発見の旅であったかもしれません。

この続きで「秋の旅」があるのですが、「秋の旅」はしばらくおあずけにしたい。
以前書いたものをそのままでは、使えそうもないように思う。

話は変わるがEVAの新しい劇場版が公開された。
予告編をみると、10年前のテレビ版とあまり変わっていないようにも思える。
私のような年齢でEVAでもないが、まあ御勘弁願いたい。
予告編の宇多田ヒカルの歌は、いつもながらすばらしい。Fly Me To The Moon が良い。
で、どこかで聞いたなと思って、CDをひっくり返したら出てきました。2000年の「Wait & See」 に入ってました。


こんな時間に起きているのは良くないのですが、のどが渇いて飲んだお茶がいけなかったようです。
眠れないときに無理をして寝ようとすると、悪い夢を見るので、こんな事をしています。

マンガをバカにする事はできません。その影響力はものすごいです。ですから、子供にはできるだけ良質のマンガを見てもらいたいと思うのですが・・・
EVAは子供向けのマンガではありませんね。アニメーション作品といえばいいのでしょうね。
先日書いた押井守氏の作品もそうです。

こういったマンガに共通していえる事は、「神の不在」ですかね。「神の不在」にもかかわらず、ひとは無意識に「神」を求めるので、結果として、きわめて原始的な、つまり洗練される以前の、おどろおどろしい「神の原型のようなもの」が登場する事になる。怪獣とかウルトラマンとか宇宙人とかラムちゃんとかドラエモンとか鬼太郎とかニュータイプとか、魔法使いとか、怨霊とか、ありとあらゆるものが出てくる。そういったものが出てこないと人々が納得しないらしく、そういったものが出てくれば売り上げが伸びる。
それが人々の無意識の要求なんでしょうね。
できればもっと洗練された「神」を要求すべきだと思うのですが・・・なかなかそこまでは行けていない。

結果として作品の内容は、不条理な世界に投げ込まれた少年少女が、その混乱の中で、明るい未来の展望もなく、悩みそれでも状況に迫られて必死に戦うというストーリーになってくる。
こういった設定は、案外簡単に現実と重ねる事ができる。
イラクに送られた兵士も同じかもしれないし、一般のサラリーマンにしても同じような気持ちの人が多いかもしれない。
周囲の状況はやたらにハイテクに囲まれてきているけれど、人間の中身は、ジャングルから草原に出てきた時とあまり変わってはいないのだ。