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山形県 鶴岡市立加茂水族館②パシフィックシーネットル アカクラゲ クラゲドリームシアター

2024年11月08日 08時59分50秒 | 山形県

鶴岡市立加茂水族館。山形県鶴岡市今泉字大久保。

2024年9月11日(水)。

パシフィックシーネットル。 

ヤナギクラゲ属に属する。カナダからメキシコまでの東太平洋に生息する。和名:アメリカヤナギクラゲ(亜米利加柳海月)。最大1m以上。傘の色が金色、触手が赤色なのが特徴。世界中の水族館ではアカクラゲ、アトランティックシーネットルと並んで展示されることが多い。

カリフォルニア州とオレゴン州の海岸沿いでよく見られるが、北はアラスカ湾、西は日本近海、南はバハ半島の海域に生息するものもいる。

アカクラゲ。

分類:刺胞動物門 鉢虫綱 旗口クラゲ目 オキクラゲ科 ヤナギクラゲ属

学名:Chrysaora pacifica  英名:Japanese sea nettle 漢字:赤水母

傘径:~15cm

庄内浜では、春~初夏にかけて出現し、時に大量発生する。刺胞の毒は強く、刺し網などに入り漁師が刺されることがある。触手は長く、成長したものは3mに達する。クラゲを食べるので、加茂水族館では、ミズクラゲの切り身を与えている。

ハナガサクラゲ。

分類:刺胞動物門 ヒドロ虫綱 淡水クラゲ目 ハナガサクラゲ科 ハナガサクラゲ属

学名:Olindias formosa 英名:Flower hat jelly 漢字:花笠水母

傘径:~10cm

庄内浜では春~秋に出現する。夜行性のため日中はあまり泳ぎまわらず、また海藻や海底の岩などに付着して生活しているため普通ではまず見ることはない。刺し網漁でよく採集される。山形県の「花笠まつり」の踊りで使われる「花笠」に似ている。好物は生きた小魚で、他の餌は受け付けない

発光するクラゲでもあり、傘の周りの短い極彩色の触手のうち、先端のピンク色をした部分の手前、黄緑色の部分が発光する。

ラビアータ。

Aurelia labiata。ミズクラゲの仲間。アメリカ北部やヨーロッパ西海岸に分布。傘のふちが深く切れ込み、傘の中の放射管の分岐が少なく、泳ぎ方はよりダイナミック。優雅に漂う様子が美しい。

パープルストライプトジェリー。

ヤナギクラゲ属に属する。カリフォルニア州沖に生息する。傘の直径は最大70 cmで、放射状の縞模様がある。触手を含めた全長4.5 mの個体が観察されている。触手は年齢によって色や形態が異なるが、一般に8本の周辺の長い黒い腕と中央の4本のフリルのついた口の腕で構成されている。

水流に乗って移動し、主に動物プランクトンを捕食する。イチョウガニ属の幼体と共生しており、カニの幼体は有毒の触手で身を守る代わりにクラゲを食べる端脚類を捕食する。オサガメに捕食される。

エチゼンクラゲ。

分類:刺胞動物門 鉢虫綱 根口クラゲ目 ビゼンクラゲ科 エチゼンクラゲ属

学名:Nemopilema nomurai 英名:Nomura’s jellyfish 漢字:越前水母

傘径:~120cm

庄内浜では数年に一度、9~12月に大量に発生することがあり、傘径1mもの個体が数千匹も漁網に入り、網上げに支障をきたすこともある。食用になる。

クラゲドリームシアター。

ゆったりと泳ぐミズクラゲの姿に心が癒やされる。

ミズクラゲは雌雄異体であり、成体(メデューサ)が成熟するとオスの生殖巣(精巣)には精子、メスの生殖巣(卵巣)には卵がつくられます。精子は精巣から口腕を通って、口腕の先端付近から放出(放精)されますが、糸状または粥状の塊(精子塊)になっています。この精子塊を顕微鏡で観察すると、たくさんの精子が尾部で束ねられていたり、絡み合ったりして、ゆらゆらと揺れており、単独で元気に泳ぎ回る精子はなぜか観察されません。受精は体内受精と考えられていて、メスはこの精子塊をおそらく口腕を介して胃腔に取り入れ、卵巣で受精が行われます。このような繁殖を効率的に行うためなのか、ミズクラゲは夏期に密集することがあります。

受精卵は発生途上でメスの体外に排出されますが、プラヌラ幼生となるまで口腕の付け根側にある保育嚢に保持されます。保育嚢の発達したメスは口腕の形態がオスと大きく異なるので、繁殖期の雌雄鑑別は容易です。

ミズクラゲのプラヌラは、長径約0.2mmの卵形で、全身に生えた繊毛を動かして回転しながら遊泳します。プラヌラには口がなく何も食べませんが、刺胞を持っています。メスから遊離して数日後には基盤に付着し小さなポリプに変態するのですが、刺胞は付着に必要であったり、変態後に備えて体内に生産しているのでしょう。初期のポリプは触手が4本ですが、餌を捕って成長するにつれ、8本、16本と増えていきます。

ポリプは口の周囲に16本の触手を持った小さな(<2 mm)イソギンチャクのような形をしています。付着生活をしますが、分裂や出芽によってクローンをつくり無限に増殖します。出芽は触手に似た走根(ストロン)の先端部に小さなポリプが形成される現象です。走根が基盤に付着し、そこに黄土色をしたポドシストを形成することもあります。ポドシストからは条件が整うと小さなポリプが発生します。ポリプは高い再生能力を持ち、触手の破片から個体全体が再生することが報告されています。また、ポリプを細かく刻み、コラゲナーゼ等で処理して細胞レベルにまでバラバラにした懸濁液も、放置しておくと、翌日には細胞同士が集合して自転する球形の細胞塊が形成され、1週間後には多数の微小なポリプが発生します。さらに、ポリプは数ヶ月の絶食にも耐えられます。まるで不死身ですが、環境の変化には弱く、淡水にさらせば短時間で死滅してしまいます。

クラゲは約6億年前、神経と筋肉を最初に獲得した動物であると考えられています。神経と筋肉を獲得した動物は、大型化しても「行動」することが可能になり、様々な環境に適応して劇的に進化し、知性を発達させました。クラゲの筋肉は、原始的とはいっても、細胞内のエネルギー(ATP)を効率よく使って大きな力を発生させるアクチン-ミオシン系によって構成されます。また、神経には、光や接触などの刺激を受容して伝達する感覚神経、筋収縮を制御する運動神経、各種器官の働きを調節する自律神経に相当する役割分担が既に見られます。

クラゲの神経は散在神経系であり、脳はありません。しかし、観察していると、あたかも考えて行動しているような動作も見られます。刺胞動物のクラゲにおいて、拍動のリズムを作り出すのは傘の縁にある神経細胞です。また、傘の縁には光や重力を感じる感覚器があり、種によってはレンズや網膜を備えた眼を持っています。そのため、傘の縁には、リング状に神経細胞が集中しており、中枢神経のように働いていると考えられています。

刺胞動物と左右相称動物の間では、筋肉や神経が動作する分子レベルの仕組みに共通点が多いのです。

 

ハナガサクラゲと光るタンパク質。

日本産ハナガサクラゲより開発!耐酸性緑色蛍光タンパク質Gamillus

~生体内の酸性環境を調査する新技術~

ハナガサクラゲの触手から、耐酸性で緑色の蛍光タンパク質Gamillusを開発。

一般的な緑色蛍光タンパク質が酸性環境で蛍光を失うのに対して、Gamillusは酸性環境を含むほぼ全てのpH環境(pH4.5-9.0)で使用可能。

生体分子の分解・リサイクルを行うオートファジーなど、酸性細胞小器官が関わる未知の生命現象を調べる分子ツールとしての貢献に期待。

大阪大学産業科学研究所の永井健治教授らの研究グループは、鶴岡市立加茂水族館から提供された日本産ハナガサクラゲから、pH4.5-9.0の細胞環境で安定して蛍光する、耐酸性の緑色蛍光タンパク質“Gamillus”の開発に成功しました。

今回研究グループは、ハナガサクラゲの光る触手から、蛍光タンパク質をコードする遺伝子を新規に同定し、タンパク質工学を用いて遺伝子改良することで、耐酸性で単量体型、高輝度の緑色蛍光タンパク質Gamillus(Green fluorescent protein with acid-tolerance and monomeric property for illuminating soured environmentの略)を開発しました。

一般によく使われる、緑色蛍光タンパク質EGFP(オワンクラゲ由来)がpH6.0以下の酸性環境で蛍光を失うのに対して、Gamillusは酸性環境でも安定した蛍光を放ち、細胞内のほぼ全てのpH環境で使用可能です。Gamillusの立体構造をX線結晶解析法で決定したところ、一般的なGFPとは異なるトランス型の蛍光発色団を形成し、この構造が耐酸性メカニズムに寄与することを見いだしました。

酸性細胞小器官は、2016年のノーベル医学・生理学賞受賞者の大隅良典博士が発見したオートファジーなど、多くの生命機能に密接に関わっています。しかし、既存の緑色蛍光タンパク質は、低pHで蛍光しないため、酸性細胞小器官内での使用が限られていました。Gamillusを用いることにより、マクロオートファジーにより蛍光タンパク質が細胞質から酸性細胞小器官へリソソーム輸送される過程を観察することが可能になりました。将来的には、既存の耐酸性の青色・赤色蛍光タンパク質と組み合わせることで、複数種のタンパク質を別々の色で標識して、同時に追跡することが可能となります。Gamillusは、酸性環境中の未知の生命現象を発見するための基盤技術となり、医学・創薬研究にも大きく貢献すると期待されます。

本研究は、文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「少数性生物学」、「脳構築における発生時計と場の連携」の一環として行われました。

本研究成果は、2017年12月29日(金)(日本時間)に「Cell Chemical Biology」(オンライン)に掲載されました。

海獣エリア。

ひれあしプール。

ひれあし広場。

屋上緑地広場から南方向

屋上緑地広場から北方向

 

1時間ほど滞在したのち、近くの湯の浜温泉下区共同浴場へ向かった。

山形県 鶴岡市立加茂水族館①オワンクラゲ ビゼンクラゲ ラクテアジェリー インドネシアシーネットル



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