雨の日に拾われた猫の話

2006年初夏、しとしと降る雨の夜に拾われた二匹の子猫。
リツとコトと名付けられOL一人との同居生活が始まった。

ねこと物思いにふける

2008-10-21 13:51:04 | リツ
暖かい秋の日差しの中、物思いにふけるリツ。
私もその仲間に入れてもらおう。そう思った日。





                   秋といえば?






週末、以前祖母が住んでいた長野の父の田舎に帰っていた。

祖母が愛して大切に使っていた家は、嫁である母が設計したものだ。
祖母が亡くなって数年。
誰も住まなくなってしまった素敵な家。
そこを少し片付けるために紅葉の中央道を突っ走る。





               やっぱ、食欲の秋かな?






祖母が大切に丁寧に住んでいた家は築20年になる。
本当にきれいに使われていて、祖母の人柄をしっかり映し出しているように感じる。
幼いころから年に数回、仕事を始めてからは年に1度、必ず訪れていた長野。





              それとも、読書の秋かな?






2階の窓の外に見える山。
四季を通して少しずつ色を変え、冬になるとふわりと雪をかぶったり。
父の仕事が休みになる連休にしか来られなかったけど、毎年積み重ねていく
祖母、曽祖母、家族との日常から切り取られた長野の思い出。

紅白を見たあと家族全員で行く初詣。
焚き火に前年の破魔矢をくべ、新しい年もいい年であるようにとお参りをする。
火に手をかざし振舞われるお神酒や甘酒を楽しむ両親と祖母。
小さい私たちは二人で一つの500円玉を握りしめ、新年の破魔矢を買いにいく。

それが我が家の年始の迎え方。





                  そっち、いこうか?






秋に長野に帰るのは初めてだということを、庭にある楓が色付いているのを見て気づいた。
緑色の楓とは全く雰囲気が違う、赤からオレンジへのグラデーション。

暖かいリツの体を抱きしめてみるとほっとする。
きっと寒くなってきたんだな…。












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