ノートルダム寺院の悪魔像
私は1,985年から1,996年までウィーンと日本を行き来していた。
ウィーン国立歌劇場の教授でマリオ・デルモナコの演出家の奥さんである
マルタ・ランティエリ先生や他の歌手に習ってベルカントを習得した。
マネージャーのオーデイションに受かって、コンサートや映画出演をしていた。
ウィーンの建造物は、何百年の歴史の有る物が多く有り、歴史が古いから「色々な物」も存在した。
ヨーロッパは紀元前からの古戦場だから、恨みつらみの霊魂も多く、しかも、拷問
大好きらしいから、人間を苦しめてから殺す習慣が有ったらしい。
日本の侍の様に、刀で首を一発で刎ねてくれるなんて、慈悲深いとさえ言える。
人間の魂も、あまりにも惨たらしい殺され方をすると、変質してしまうらしい。
残忍さに寄って生まれた「異形の物」が沢山存在している。
人間が歪んで、醜く生まれ変わった化け物が、元々の悪魔に加わった、そんな感じ。
私は普通の人間の幽霊よりも、異形の物を沢山視ている。
妖精も私の写真に飛び込んで来て写ってくれたが、私の能力は、幽霊を視るもの
とは違うらしい。
物理学でも、11次元まで有る事が証明されたが、実際に、異次元には異形の物が
それぞれに存在している様だ。
私みたいに、次元を超える能力が有る者の事は、あちらからも視得る訳で、だから
私に興味を持って寄って来る事がある。
ウィーンの当時の家は、800年前に建った僧院で、有形文化財に指定されていた。
その昔には、イギリスの王族が幽閉されていた事さえあり、ベートーヴェンが
住んでいた事も有ると持ち主が言っていた。
(ベートーヴェンハウスとして宣伝はしてなかった)
そんなに由緒ある建物だったから、住民はこの次元の「人」に限らなかった。
全身緑色の、異常にひょろ長い体の、べちゃべちゃした感触の化け物も居た。
或る朝、寝ていると、枕元にバサッと降りて来た小悪魔が居た。
全身が真っ黒で、爬虫類の様な皮膚で、耳は尖がり、頭には一本の小さい角が
有り、背中には、小さい翼が肩甲骨に沿って付いていた。
体長は50cmくらいだった。
あちらにも私が視得たから、興味を持って枕元に降りて来て、私の事をじっと
見つめていた。
その表情が、「異形の物」を見る様な顔つきで、「こいつ、何なのだろう?」
と思っているのが分かったのだが、恐る恐る私の左手首を、一瞬だけ掴んだ!!
すると、直ぐに消えて行ったのだけど、迷惑だったのは、触られた左腕が
手首から肩まで、ひどく痒く成ったこと。
仕方がないから、気功で、右手で左腕の毒抜きを暫く続けて治した。
別に怖くは無かったが、ノートルダム寺院の屋根にある「異形の物」の像は
あれは、視得る人がスケッチしながら作成した物であると気が付いて、少々
驚いた。
子供の頃から不思議だったのよね~~!
どうして「セイント」の頭には輪っかが描かれているのか、どうして
ヨーロッパ人は、あんな異形の物を描いたり彫ったりするのか?!
随分と想像力が逞しいのだと思っていたけど違った。
「視得た物を描いていた」だけだったのだ。
敵機を襲う怪物
これは祖父が太平洋戦争時に体験したおはなしです。
略
祖父は当時、おそらく海軍の航空隊に所属しており夜間攻撃機の操縦士を勤めていた。
はっきりは聞かなかったがおそらく「月光」という夜間攻撃機らしい。
夜間に飛来するB29爆撃機を迎撃するのが主任務だったそうです。
四発あるエンジンのうち三発から煙を吐いている満身創痍のようだ。
それよりおかしいのは機体中央部から機関銃を上空に向けて撃っている。
そもそも敵機の上空には機影はない。
それ以前にB29の機体中央部には機関銃の砲塔は存在しない。
さらに接近を試みた。
そして祖父は見た、見てしまったと話していました。
B29は機体中央部を激しく損傷しており天井装甲が剥離しており中はまる見えであった。
おそらく旋回砲塔から取り外した機関銃を機内から米兵がなにかに向けて撃っている。
銃口の先にはありえないものがいた。
体は人間ににているが痩せこけて体毛は確認できない。
肌は浅黒く顔はひととも獣ともつかない。
耳はとがりまるで悪魔的な‥。
背中には翼をはやしまるでコウモリのようだ。
それよりおどろいたのはその大きさだった。
目算(また?)で身長は約5m以上で翼を広げた幅は20mはあろうか‥。
こいつは片手に首のない米兵の死体をぶらさげ片手で機体にとりつき
機内の米兵をねらっているようだった。