8月の最終土曜日も花火観賞に出掛けていった。7月から数えて今夏4度目である。購入したカメラの『かんたんガイド』を読むと、いろいろな撮影モードの一つに「打ち上げ花火を撮る」の稿があり、打ち上げ花火を色鮮やかに撮影できます、と書かれていた。そこを是非試してみたかった。
4日に南長崎の屋上で観た板橋の花火大会以降の土曜日の、11日と18日はいずれも落語観賞。そこで25日となった訳だ。秋田・大曲へは青春18切符2枚利用で何とか行けると分かったが、高額な宿しか空きがなかった。そこで、この日の関東地方での花火大会が開催されるのを調べると、近辺では千葉県の流山と埼玉県の三郷。そこで流山花火を訪ねることにした。(写真:流山花火大会)
流山の地を踏むのは初めてだった。知らない土地を訪れるのはわくわく感が伴う。今回も花火の観賞やカメラを試すだけでなく、未知の場所探索への期待を抱きつつ出掛けていった。その探訪記を綴る。
西日暮里から千代田線利用で、常磐線馬橋駅で「流鉄流山線」に乗り換えた。事前に調べた時に初めて知った、単線の「流鉄流山線」。何よりもその名前を面白いと思った。しかし、「流山線」の馬橋駅は切符を購入しようとする長蛇の列が出来ていた。駅舎から伸びた列は地上の広場まで延々と、直線にして200mは続いていた。スイカやPASMOでは切符が購入出来ないらしい。それでも30分ほどで往復切符を購入出来て、ホームへ。停車していた電車はローカルな2両編成。
花火会場へは、流山線の平和台駅からも流山駅からも行けるようだったが、平和台で下車し、徒歩15分ほどで、18時45分には、千葉県と埼玉県の県境を流れる江戸川の土手に到着。この大会、三郷市と同時開催で合計14,000発の花火が予定されているそうな。流山市側だけでも11万人強と言われる人出。会場へ向かう路上にも土手周辺にも物凄い人・人・人と屋台。人込みをかき分けて土手に昇った。
そこからは江戸川の河川敷と会場全体がよく見渡せた。広大な土手に席を確保した大勢の人々、椅子席もある。開始予定時刻を15分ほど遅れて花火が上がった。なんと目の前の中州が打ち上げ場所で、花火は頭上真上にあがった。程なく、下流の三郷市側の花火も打ち上げられ始めた。両方の花火が観賞できるのだ。偶然にも私の確保した場所は絶好の場所の一つらしかった。頭上での花火観賞は久し振りのこと。花火と音楽のシンクロを十分に楽しめたが、光の大輪にカメラを向けた。
普通の撮影だけでなく動画撮影もした。普通の撮影は一瞬を切り取るので、ベストの状態と撮影時点にズレが生じてしまう。そこで、”連続”撮影の動画撮影も交互に行った。
最後まで居れば目前にスターマインや仕掛けが見られるとは分かっていたが、終演まで居て、2両編成の、臨時電車も出しそうない流山線で帰るのは物凄い混雑を覚悟しなければならなかった。そこで止むなく20時には土手を下りて帰路の途についた。
映像は動画停止画面をスキャンしたものを下に。
来年に向けては、今回は実踏と考え、撮影方法やアクセスでの「つくばエクスプレス」利用など、幾つかの工夫・改善の余地大いにありと思う。