12月11日から今朝までに4度ほど朝の散歩は田端へ向かった。田端には有名な「田端文士村記念館」があるし、文豪達の足跡も多数残されていて、そこを散策するのは楽しい。しかし、それ以外に田端周辺の散策の楽しみは高低差の大きさを実感できることにもあると改めて感じている。(右の写真は東台橋からの眺め) 田端駅周辺の高低差は実は“4階建”になっているのだ。
山手線などの線路や田端駅ホームを1階とすると
2階は田端駅北口改札で、改札を出たところが都道458号線
3階は関越新幹線などの新幹線
4階は高台通りで、田端切り通しには東台橋が架かっている
少し詳しく記す。田端へJR利用でやって来たとしよう。下りたホームを1階とすると、そこから30数段の階段を昇れば北口改札でそこが2階となる(南口改札も2階)。北口改札を出れば目の前が都道458号線で、新田端橋が架かり都バスが通っている。そこから田端切通の方へ少し進むと東台橋へ登っていく階段がある。62段の階段を上り切ったところが高台通りでこの辺りの最高点。ここを3階ではなく4階としよう(その理由は後ほど)。ここは上野台地の一角で、東台橋はからの眺め抜群である。(写真:高台通りへと続く階段)
東側には広々とした風景が広がる。新田端橋と直角に立体交差しているのが新幹線。東北新幹線・関越新幹線・北陸新幹線などが数分おきに通過していく。その線路架橋は4階よりもほんの少々低く、2階の新田端橋よりも高い。高さで言えば、両者の中間を走り抜けていく。そこでここを3階と考えた。
この2階と4階の間は人の移動が可能で、多くの人が往来していて、その通路は4本。
その1。上に書いたように西口改札口から東台橋へと昇る階段は62段。
その2。東台橋を少し北に進むと江戸坂がある。この坂は現在は4階と2階を結んでいるが、江戸時代は4階から1階へと通じていたはず。明治時代に鉄道が開設されため途中で切り捨てられてしまった。西日暮里・上野間の幾つかの坂と同じ運命にあっている。(写真:江戸坂) その3。東台橋を南に進むと南口改札へ降りる階段50段がある。今は階段が造られているが、かっては坂で地蔵坂と呼ばれていた。この南口改札は山手線改札のなかで最も小さいと思われる建物。北口改札と好対照でここを通過するひとは少ない。(写真は右は南口改札へ下る階段。下は南口)
その4.高台通りから南口改札へと通じるコンクリートの道路があり、自動車が通行可能。私は観ていないが『天気の子』にここが登場していると思える一シーンがある。(右の写真は『天気の子』の一シーン。下は南口改札へ下る階段と新幹線)