マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『青崩峠』

2014年09月25日 | 読書

 “海に面していない長野県は幾つの県と接しているか?“。こんなクイズの問いがあった。
 正解は8つ。その一つ静岡県との国境の、秋葉街道の峠が青崩峠。その名前、人が使用を避けたがる“崩“を敢えて用いたのが面白い。「光満ちる遠江」と「みすずかる信濃の国」を分ける国境の峠。標高1082メートルの眺望絶佳の峠ではあるが、秋葉街道最大の難所でもあるそうな。
 峠は、中央構造線上による破裂帯になっていて、青というより、鉛色の大ガレ(崩壊壁)からは、ひっきりなしに土が谷間に崩れ落ちているとか。
 妻との間でまだ青崩峠を話題にしていなかった今夏に、妻は、お笑い芸人が実に難儀しながら峠を越える模様をテレビで観たという。その峠が後日話題になるとはつゆ知らず、不覚にも録画していなかったが、兎も角難所のある国道の一つとして、テレビ局は紹介したかったのだろう。その国道152号線に一時話は飛ぶ。

 国道152号線は上田市と浜松市を結ぶ、全長250キロほどの普通国道だが、実は2ヶ所で車不通区間がある。青崩峠と地蔵峠である。国道に常時不通の区間があるとはつゆ知らなかった。地図を見ると152号線は、長野県側でも静岡県側でも、峠直前で、車道としては行き止まりなのだ。地形の急峻さと地盤が脆弱なために道路・トンネルを通すことが出来ず、現在も未だ開通のめどが立っていないとか。だから車で県境を越えようとするなら、国道474号線などを使用して迂回しなければならない。(写真:峠の石仏群)

 





 152号線の行き止まり付近には駐車場があり、守屋辰次郎初義を祭る「足神神社」が置かれられている。そこからは、水窪町が造ったハイキングjコースがあるそうで、『・・・秋葉街道・・・』の筆者達は冬にも難儀を重ね、この峠”頂上”に立ったと記されている。山中には銘水「足神の水」も湧き出しているそうな。自らの足に大感謝している私としては、足の神に参詣し、足神の水を味わって見たい。(写真:雪の信州路。江戸末期には毎日40~50人がここを通ったとか)
 守屋辰次郎が出た守屋家は信州諏訪明神に仕えた神官の別れとも記され、この街道には諏訪神社と結びつく多くの史跡が残されてもいるという。その点も観察ポイントか。




 以下は青崩峠を下って遠山郷から和田への、手書き地図。下栗の里や小川路峠も散見される。



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