完全なる首長竜の日@乾緑郎
あらすじ(文庫本背表紙より)
第9回『このミス』大賞受賞作品。植物状態になった患者とコミュニケートできる医療器具「SCインターフェース」が開発された。少女漫画家の淳美は、自殺未遂により意識不明の弟の浩市と対話を続ける。「なぜ自殺を図ったのか」という淳美の問いに、浩市は答えることなく月日は過ぎていた。弟の記憶を探るうち、淳美の周囲で不可思議な出来事が起こり――。衝撃の結末と静謐な余韻が胸を打つ。
「胡蝶の夢」とか「サリンジャー」とか「ナイン・ストーリーズ」とか「バナナフィッシュ」とか「ルネ・マグリット」とか、ちゃんとした知識があれば、もっと作品の良さがわかったかも‥‥残念ながら、そんな知識はなかったけれども、主人公淳美の気持ちに沿ってどんどん引き込まれるように読み切りました。淳美の漫画家としての現実と、SCインターフェースという現実離れした医療器具によって作り出される世界を、淳美と一緒に私の頭の中も、うろうろうろうろ。その感覚が面白かったです。ミステリーなのかなって感じだけど、どんでん返しがあって、私は素直にえーっと驚きました ラスト2ページ、なんでこの人が出てくるのー? 結局私の頭の中はうろうろうろうろしたままです
あらすじ(文庫本背表紙より)
第9回『このミス』大賞受賞作品。植物状態になった患者とコミュニケートできる医療器具「SCインターフェース」が開発された。少女漫画家の淳美は、自殺未遂により意識不明の弟の浩市と対話を続ける。「なぜ自殺を図ったのか」という淳美の問いに、浩市は答えることなく月日は過ぎていた。弟の記憶を探るうち、淳美の周囲で不可思議な出来事が起こり――。衝撃の結末と静謐な余韻が胸を打つ。
「胡蝶の夢」とか「サリンジャー」とか「ナイン・ストーリーズ」とか「バナナフィッシュ」とか「ルネ・マグリット」とか、ちゃんとした知識があれば、もっと作品の良さがわかったかも‥‥残念ながら、そんな知識はなかったけれども、主人公淳美の気持ちに沿ってどんどん引き込まれるように読み切りました。淳美の漫画家としての現実と、SCインターフェースという現実離れした医療器具によって作り出される世界を、淳美と一緒に私の頭の中も、うろうろうろうろ。その感覚が面白かったです。ミステリーなのかなって感じだけど、どんでん返しがあって、私は素直にえーっと驚きました ラスト2ページ、なんでこの人が出てくるのー? 結局私の頭の中はうろうろうろうろしたままです