楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

テント今昔

2021年08月10日 | 円 -bicycle-

コロナウイルス感染拡大の閉塞感から解放されたいという思いからか、キャンプブームという。

近隣のサイトも週末はびっしりだ。テントは益々大型になり、調理用具などは多彩で華やかだ。

 

自転車旅では料金の高いファミリーキャンプ場やオートキャンプ場のフリーサイトには泊まらずに無料の野営場、公園などを利用することが多い。

 

《五所川原市・金木オートキャンプ場フリーサイト  2021.7.23》

 

竜飛崎からの日本海自転車旅で泊まった五所川原・金木オートキャンプ場も公営で無料だった。施設は綺麗で芝の手入れも行き届いていた。

フリーサイトで見かけたのが八戸から車で来ていた青年が使っていた風変わりなテント。

最初は単にハンモックをセットしているのかと眺めていたら一向にテントを設営する気配が無い。そもそもテントだった。

聞いてみると外国製品でなるほど合理的である。

 

夏は虫除けネットを装着して涼しく、気温の下がる季節は専用のフライで覆えば寒さも凌げ、雨天も大丈夫とのことだった。寝心地も良さそうだ。

ちょっと嵩張るようなので自転車旅向きではないが扱いが簡単だ。値段を聞くのを忘れた。

 

《 知床ウトロ野営場  2017.8.10 》

 

2015年に知床へ出掛けたときにオーストラリアの青年がポールを使わずに、木の幹と枝を利用してタープを張り、密閉型の寝袋を使っていた。窒息しないのだろうか。。。

朝、元気に出発した。

 

キャンプブームによって野外レジャー製品はどんどん進化しそうだが、男鹿半島で出会ったチャリ日本一周中の長野の青年は究極?の軒下の野宿寝だった。その域にはなかなか達しない。

 

《竜飛崎キャンプ場 2021.7.22》

 

 

 


幻の居酒屋再訪

2021年08月08日 | 円 -bicycle-

 

竜飛崎からの日本海自転車旅で秋田だけは宿泊をホテルにしようと決めていた。

40年も昔、仕事で訪れた秋田市で、上司のN係長(故人)と行った居酒屋『蘇州』を再訪するという目的があった。酔って夜中のテントに辿り着くのは自信が無い。

その店が今も営業していることはネットで調べていた。

 

7月30日の夕方に男鹿半島から温泉ホテルKに到着すると、丁度日帰り温泉から帰ろうとしている男性から声をかけられた。

弟さんが札幌にいて、自転車で北海道一周をしたりしているという。荷物を解きながらあれこれ話しをして、「ところで」と居酒屋『蘇州』のことを聞いてみた。

返ってきたのが「ああKさんね。私も以前はよく行っていたけど、このコロナで川端地区は殆ど人が行かなくなったよ。感染者が集中しているからね。」という答えだった。

旅の途中であり、店に迷惑がかかってもいけないし、楽しみを断念した。コロナ憎し。

 

持参していた40年前に二日間に亘って頼み込んで頂いた有田焼の展示用の銚子と猪口の写真を見て貰い、N係長のことや当時の懐かしい話しをしたかった。

馴染みのお客さんにも断っているという品だったが、「北海道から来たのだから」と最後は折れてくれた。

御礼に当時住んでいた岩見沢市の「こぶ志焼き」を送ると木枠に入った秋田の銘酒が6升も送られてきた。本当に人情深い。

Kさんはもう80歳は超えただろうか、ホテルで出会った人によると「奥さん共々お元気」とのことで再会は出来なかったが安心した。

 

コロナ禍は様々に地方経済を疲弊させている。

秋田・八森のキャンプ場併設レストランは昼のみの営業。

入浴しようとした男鹿温泉は閉館が目立ち、日帰りは地元客のみ。

鶴岡市・三瀬キャンプ場近くの東北日本海有数の「湯野浜温泉」にも閉館が目立った。

通過する街の食べ物屋さんは閉店ばかりの寂しい風景。

 

政府が検査、隔離、医療の基本対策を疎かにしたツケが津波のように我々に覆い被さってきた。政治を立て直すのは一人一人の一票の行使だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


暑い中、荷ほどきしながら思うこと

2021年08月06日 | 円 -bicycle-

3日に帰宅して猛暑の中、竜飛岬から新潟までの自転車野宿旅の荷を解いている。

緊張感からの解放もあってドッと疲れが出たが、3日目でほぼ回復した。

 

今日6日、新潟市の新津で39.2℃を観測した。

新潟に到着した2日の予想最高気温は35℃だった。

これでも十分暑いが体温を超える気温に身体を晒すことは危険なので遭遇しなくて良かった。

 

暑さの中での自転車走行は台湾、十勝岳など何度か経験しているので役立った。

「経験」は何より大切だと思う。

 

水分は一度に大量ではなく、喉を濡らす程度に何度も取るようにしている。この点、バイクボトルは走行しながら吸水出来る吸い口であり良く出来ている。

ポカリスェットの類いの飲料はそのまま使わず、水で半分程度に薄めると飲み口がサッパリするようだ。

 

休憩は40分に一度を目安にした。上り坂は頑張らない。レースと違う。休みたくなったら木陰の縁石で足を投げ出し、短時間休息を繰り返えすようにした。

登りはサドルのやや後部に腰掛け、足を踏み込むように回している。呼吸を楽にするためハンドルは胸を開くことを意識して構える。

 

学生時代のRugbyの練習、試合では水は一切ダメだった。30℃を越える日々を耐えられたのは若さとそれがセオリーに叶ったものと信じ切っていたからだろう。

でもその時の体力の消耗具合が経験として分かっているので身体と相談しながら走れるのかもれない。

 

野宿旅はテント、炊事道具類でどうしても携行重量が重くなる。どんなに工夫しても今回も15Kg程度になった。

減量するためには経験知より「旅のスタイル」をどうするかにかかっている。コンビニ弁当で繋ぐ方法になかなか踏み切れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


やれやれホッと

2021年08月03日 | 円 -bicycle-

2021.8.2

夕方に新潟港フェリー乗り場に無事到着した。

竜飛崎から600km。日本海沿岸を南下した。海の碧さが目に浸みついている。

 

《男鹿半島の突端 入道埼 2021.8.3  11:30》 キツかったなぁ

 

今は8/3。深夜に乗ったフェリーも半日が過ぎた。恵山沖を過ぎて北海道は靄って見えない。

 

今回の自転車旅、出だしの竜飛崎と男鹿半島が予想どおりのアップダウンで猛暑もあり、厳しかったが無事走ることが出来て良かった。

 

これで2016年の敦賀から新潟の旅と繋がった。

敦賀から下関まで、いつか走ってみたい。

希望だけは持ち続けたい。

 

苫小牧東港で妻にピックアップして貰う。

年1回の長期自転車旅を理解、協力してくれていることに感謝。

 

《鳥海山と月山》

 

《イワシ釣り 酒田港》

 

 

《日本海の塩屋》

 

 

 

《最後のキャンプ地 2021.8.2 村上市神林「海辺の楽校」》

 

さあ、新潟へ。「この付近で熊が出没しました」の看板に一礼。

 

 

 


自転車旅で海水浴

2021年08月02日 | 円 -bicycle-

暑い。兎に角、暑い。

大学時代のRugby夏合宿を想い出した。

 

この旅のゴールである新潟まで50kmの村上まで来た。

今日の予報は35℃。この11日間で最高かな。

キャンプ場は村上市「神林水辺の楽校」と涼しげだ。

 

秋田から3日、順調に南下してきた。残るは今日の新潟フェリーターミナルまで。猛暑を懐かしむ季節もいずれかやって来る。

 

 

昨日は鶴岡市の三瀬キャンプ場で海水浴をした。

いつ以来か思い出せない。

海水がぬるま湯で、いくら浸かっていても身体が冷えない不思議な海水浴。

 

キャンプ場の管理人さんチャリダーで理解があって、資材小屋に泊まることが出来た。

砂地は自転車のギアやテントがザラザラになるので出来れば避けたい。

 

 

晩メシの支度をしていると、自宅で茹でた『だだ茶豆』を持ってきてくれた。

「折角、庄内にきたんだから食べてきな」と。

人情に触れ、旅の良い思い出になった。温いビールが旨かった。

 

今日は夜のフェリーなのでゆっくり撤収だ。

2週間ぶりに北海道に戻る。

「緊急事態」ではなく、「異常事態」を終わらせなければ旅も出来ない時間が続く。

 

 

 

 

 

 

 

 


秋田に来た

2021年07月30日 | 円 -bicycle-

 

台風8は男鹿半島では温帯低気圧となって殆ど風雨も無く通過した。

 

男鹿半島一周40kmはアップダウンが結構キツイ。

竜飛崎と共に今回の旅の難所をクリア出来てホッとしている。

 

半島で出会った地元のオヤジさんによると、レンタサイクルで周り始めて引き返す観光客をよく見掛けるとのこと。

 

29日。一日、休養を取り男鹿半島最北端の入道崎に向かった。

 

 

6:00には小雨だったがやがて快晴。沖を行く北向のフェリーの白さが際立つ

 

 

北緯40度の入道崎に到着。沖に『水島』が見える。海が荒れると海中にぼっする。

 

 

入道崎で「延命地蔵尊」の掃除をしている漁師さん7人にあった。海難からの守り神伝説だ。

冬は漁も大変のようだ。マグロの小さいのは獲れるらしく、「大澗は正月番組さ」と笑っていた。

 

 

1時間も話をして、一周起点の男鹿市に向かった。半島を縦断する道路沿いに山間部の土地を最大限使うような何学模様の水田が作られていた。

 

 

秋田の温泉ホテルに到着。布団で寝られる!

贅沢して焼肉にした。

 

 

 

 

 

 


男鹿半島にて

2021年07月28日 | 円 -bicycle-

 

 

昨日7/27、男鹿半島の西部、桜島野営場に来た。正確にはその付近。

野営場を併設しているホテルが「休館日」で受付が出来なかった

 

今朝も道路からホテル入口の看板は「休館日」のままだった。

 

コロナ禍か。。。いつもなら半島巡りの車が行き交っている季節のはずだが殆ど無い。

 

 

台風8が直撃しそうだが、朝からカンカン照りで暑い。

今日は休養だ。

 

太陽光パネルが全開で、久しぶりにラジオ、ネットと繋がったら案の定のコロナ感染爆発、猛暑、一方でオリンピック祭の異常事態のようだ。

「俺は知らない」それが今の日本。

オリンピックで国民の目が醒めればそれが強行開催のもたらした最大の意義になるだろう。

その前に止める人がいない。

 

ダチョウは敵が来たりしてどうしようもなく困った時に砂に頭を突っ込むらしい。

IOCも、組織委員会も、政府もその状態の思考停止。無作為の作為が問われなくてはならない。

 


またしても『安全・安心』のキャッチフレーズがどこかへ飛んだ。

 

男鹿半島のゴジラ岩。どこが?の感あり。

 

深浦を出て男鹿半島を望む。ひぇー遠い!

 

 

 


風呂の日

2021年07月27日 | 円 -bicycle-

 

26日が「風呂の日」とは知らず。

青森県深浦町の「不老不死温泉」が何と無料!

 

 

赤茶色で鉄分の湯かな、暑いさ中の旅の疲れが取れた。

海岸の露天風呂はアブの大歓迎会。日本海を眺めつつ手ぬぐいでスイングしていた。

 

大阪の友人が送ってくれた材料で作った「オニヤンマ君」を浴槽に持ってくればよかった。

 

テント設営の時は帽子につけているが、あまり寄って来ないので効果ありか。まだいないのか。

 

 

 

 

気温32℃の中、キャンプ地の秋田県八森の「ハタハタ館」に着くと、併設する温泉がまたまた250円。

 

温泉三昧の一日だつた。

台風8号が近づいている。

今日は大潟まで行ってみる。

 

 


五所川原で休養して行合崎キャンプ場に来た

2021年07月26日 | 円 -bicycle-

2021.7.25  14:30

マップでは70kmだがメーターは84kmの行合崎キャンプ場に来た。

途中休憩した千畳敷にボトルを忘れて引き返した。

 

深浦町・行合ユキアイ岬は北海道と本州の交易船の行き合う所の意味があったらしい。

 

誰もいない。(笑)

 

 

五所川原・金木オートキャンプ場では“ご近所さん”と仲良くなった。

 

奥さんがキャンプが苦手で小学生の息子二人を連れて4連泊していた地元の若い父親がいた。夜は一緒に食事をした。

 

所々不満を言っていたが、酔いとともに青森弁が分からなくなった。

残り物でトマト入りお粥を作っていると、「米をもってけ~」と分けてくれた。優しい。

 

息子が学校に上がる前の頃、小樽の海辺にキャンプに連れて行ったことがあった。

 

夕食が終わるやいなや「さあ帰ろ」と言ったことが今も時々夫婦の会話になり大笑いする。その後は付き合ってくれている。

 

《金木の太宰治の生家 2021.7.25 6:45》

大地主財閥であったことを示している。

 

《鰺ヶ沢「焼きイカ通り」》2021.7.25  10:30

開いて焼いていた。江差の懐かしい味がした。

 

《千畳敷》宮崎県の青島に劣らない。

 

今日は不老不死温泉に寄ってから八森まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


龍飛埼から五所川原

2021年07月24日 | 円 -bicycle-

 

《五所川原・金木オートキャンプ場 2021.7.24 6:30》

 

暑い。

おかげで太陽光パネルはパワー全開だ。

 

龍飛埼から五所川原・金木オートキャンプ場に来た。65km。

岬から急登が9kmあった。立派なキャンプ場で無料!

 

2021.7.22 17:30 龍飛崎到着

 

 

 

2021.7.23 9:00 眺瞰図台より日本海 

 

《イギリスとオーストリアからの青年》

 

曇っていて岬から北海道は見えなかったが綺麗な日没、

津軽半島頂部では「眺瞰台」で深い霧が晴れて碧い日本海を眺めることが出来て、来た甲斐が登りの苦労を飛ばしてくれた。

 

 

昼食で食べた名物の「シジミ汁」の塩分がカラダに浸みた

 

今日は滞在して休養と洗濯。良く乾きそうだ。