楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

『私の自転車旅物語 2022』 - 輪行袋の中 -

2022年10月13日 | 円 -bicycle-

鉄道、バス、フェリー、飛行機を利用した自転車の「輪行」はオートバイにはない楽しみだと思う。

今年の下関から舞鶴までの旅でも新千歳から福岡までは飛行機、門司まではJR、舞鶴から苫小牧まではフェリーと様々な交通機関を利用した。

 

限られた時間で行動範囲が広がる。

走りが終わって、乗り物で帰るだけという時のビールの何と美味しいことか。

 

出会った人によく聞かれる。

「乗り物に自転車は乗せられるですか。」「折り畳むのですか。」

「料金はどうなっているのですか。」と。

 

料金は鉄道とバスは無料だが、飛行機はLCCが有料のところもあると答える。

さらに「自転車は私の場合、前輪だけ外して大きめの輪行袋に入れる。」と説明すると車輪が簡単に外れることにびっくりする人が多い。

確かにママチャリの車輪はナットでしっかり取り付けられているので車輪がワンタッチで外れるなどとは想像出来ないのかもしれない。

 

後輪を外すと変速機が衝撃で狂ったり破損する危険性が高まるので後輪は付けたままにしている。

 

私の輪行袋の中は次のようなことになっている。

 

 

自転車旅で携行する工具一式。

ボトルに詰め込んで写真では外されているがフレームのウォーターボトルゲージに入れている。

これらの道具を使って車輪を外し、サドルを下げ、輪行袋に納めている。

 

ペダルを外す専用レンチ、自転車ネジ用の六角レンチ、チューブ、パンク修理キットは必須だ。

失敗経験に基づいて、摩耗するブレーキシュー、紛失し易いネジやスプリングの予備も持参している。

 

 

 

車輪のワンタッチ着脱を可能にしているクイックレバーの小さなスプリングは落として紛失したらもう走れない。

 

 

 

ブレーキパッドは輸送中に衝撃で破損しないよう六角レンチで緩めて縦置きにしている。

 

古いチューブでチェーンを縛っておくと場合によって後輪も外した場合に起きやすいチェーンの捻れを防止出来る。ペダルをレンチで外したクランクもチェーンステイに縛り付けておく。

 

 

古いチューブで前輪をフレームに固定する。

 

ハンドル部分を入れることから始めると輪行袋に入れやすい。

 

完成。(右が前)

 

最近は殆どチェックされないが、飛行機に乗せる時(預け荷物)は一応タイヤの空気圧を若干減らしている。

高度減圧でパンクすることは殆ど無いと思うが搭乗の留意事項で指示している航空会社もある。

 

この冬、ロロナ第8派が来た時の政府の具体的な対応策が示されないまま、ウイルスが消滅したが如く旅行ツァーの宣伝が溢れている。

もとより自転車旅は対象外。(笑)

エコで質素で気ままで換気十分の旅だ。

 

上昌宏医師によると、ヨーロッパの一部の国では前年より早く感染数が上昇に転じているとのこと。

 


ポタリングコースにも鮭の姿が

2022年09月18日 | 円 -bicycle-

 

今年も朝のポタリング(自転車散歩)コースの横を流れる「漁川イザリガワ」に鮭が遡上してきた。

河川改修して川幅が2倍ほどに広がり、蛇行もほぼ直線になったので、いつも一緒のAさんと帰ってくるだろうかと心配していたので安心した。

 

漁川は大雪山連峰から石狩湾に注ぐ石狩川の支流の千歳川のそのまた支流になるので、鮭たちはオホーツク海から最北の宗谷岬を通って日本海を南下し、石狩湾から遡上して来ていることになる。

長い旅路だ。

 

 

 

《2022.9.17  6:20》

 

これまでの場所から少し上流の新しく出来た浅瀬に5~6匹ほどが背びれを見せていた。

先日、仲間の3人のサイクリングで訪れた千歳の捕獲場のような大群ではないが時々跳ねては下流に流され、再び上流を目指している姿に野生動物の逞しさを見る。

これまでの場所と違って、広い砂利の河川床なので或いは産卵しているのかもしれない。

 

今年は鮭の遡上が少ないとの報道もあるようだ。

広い北海道でも住宅街のすぐ傍の川に鮭が登ってくる所は少ないと思う。

いつまでも鮭たちと自転車で並走したいものだ。


ポタリング仲間でミニサイクリング

2022年09月13日 | 円 -bicycle-

 

朝のポタリング(自転車ブラブラ散歩)で一緒の83才のGさんから「支笏湖まで走ろう!」と提案があった。

しかし、片道40kmある。「行きは良い良い、帰りは・・・」になる。

 

やんわりと修正して行き先は隣の千歳市にあるサケ捕獲場になった。

元の職場の先輩のAさんと3人の初めてのサイクリングだった。

距離は17Km。

 

若い頃は社交ダンスが趣味だったというGさんは気持ちが若く、物事に前向きに取り組む姿勢は常々手本にしなければと思っている。

日々、駅前の交差点で子供達の交通安全の旗振りを欠かさず、朝のポタリングに顔を出してから駅前に向かう。

 

 

千歳市内の橋の上からも鮭の群れを眺めることが出来た。上流に一直線というよりは群れで周遊しているようだった。

 

交通量の少ない農道を選び、30分毎に休憩を取りながら昼に目的地に着いた。

バスツァーのコースになっているけれどこの日は1台も止まっていなかった。コロナ規制が緩和されてもまだ客足は戻っていないようだ。

 

 

《下の方は鱒 2022.9.11》

 

昼の休憩時間だったせいか、サケを捕獲する〝インディアン水車〟は回っていなかったが、支笏湖から流れる千歳川の堰にはサケ、サケ、サケの魚影。

鱒の群れもキラリと腹を光からせていた。

 

捕獲された鮭はトラックで上流の孵化場に運ばれ、来春、放流される。

ポタリングしている漁川にも間もなく鮭が遡上する。

 

家に戻って皆で近くの温泉に行きのんびり浸かった。

秋が深まって来た。

 

【訂正】

インディアン水車で「鱒の群れ」とあるのは「ウグイ」の誤りですので訂正します。

Blogで魚のことに詳しい人にお聞きしましたら、この時期サクラマスはもっと上流に行っているはずだし、

他の鱒の類いはこのような大群にはならないとのことでした。2022.9.21

 

 

 


旅人との想い出

2022年08月26日 | 円 -bicycle-

北海道カブ旅で家に泊まっていった小田原在住のOさんから無事帰宅したとのLineが入った。

ひと安心だ。

 

7月25日に出発して東北を巡って8月1日に大間から函館に上陸するまでは比較的好天に恵まれていたようだったが、道内ではぐずつき気味の天気で、苫小牧から大洗へフェリーで戻る22日頃はほほぼ千歳のGHに滞留だった。

それでも函館、余市、月形、旭川、佐呂間、幕別のルートを回り、樽前山登山も楽しめたのは良かった。

斜里で走行中に携帯を落として全損、中古のものに買い換え、5時間かけて設定し直すというハプニングがあったが。

 

警察官をしていたOさんとは3年前に納沙布岬、霧多布岬で出会い、その後も時々Lineで繋がっていた。

世の中の交流スタイルは明らかに変わった。

 

Oさんが小田原を出る頃、こちらは下関を自転車でスタートして舞鶴に向かっていたが、リアルタイムの視覚的な情報交換は一緒に旅をしているようでもあった。

そして何と言ってもお互い留守宅との定時通信は安心感を共有出来る。

SNSはいろいろ課題もあるが便利な道具である。

 

お互いトシなので今度は何時、ということにはならなかったが、出来れば霧多布キャンプ場で3年前にそうしたようにジンギスカンで乾盃したい。

今年の夏の良い想い出になった。

 

月形キャンプ場 2022.8.4


『 私の自転車旅物語 2022 』-日本海縦断- 2

2022年07月21日 | 円 -bicycle-

 

下関に輪行で来た。

福岡空港から地下鉄、JRで門司港、780mの人道関門トンネルを歩いて地上に出ると壇ノ浦だ。

32℃は流石に蒸し暑い。

 

 

 

関門大橋の袂にあるゲストハウスに泊まった。学生さんらしき一行は夏休みの旅行か。

関門トンネル入り口にも岩手から南下してきた学生さんがいた。

 

 

 

日の出が北海道より1時間遅い。

昨日の晴天から鉛色の空。

予報は時々雨。

今日から天気予報を見ながら日本海沿岸部の北上の旅だ。

関門海峡を行く船の汽笛が聞こえる。

2022.7.21  5:00

 

※バッテリーと相談しながら投稿です。

 


初キャンプ -つづき-

2022年06月28日 | 円 -bicycle-

6時頃に夜中の雨が上がり太陽が覗いた。

やれやれとコーヒーを飲む。

 

朝食は前夜の残りご飯に乾燥野菜と味噌汁の素を入れたお粥にした。

乾燥野菜は思いのほか野菜らしさが復活していた。

おかずは定番の卵2個とミニソーセージの目玉焼き。

食事はテントの外に限る。

 

8時過ぎだっただろうか、シートに仰向けになってラジオを聴いていると、「goo blogを書いている方ですか。」と声を掛けられた。

同じブログデの「ヒデの日常」さんだった。

自転車、山野草、昆虫の写真記事をいつも楽しみにしている。

 

仕事で長沼に来いて、私がキャンプしていることを知っていて尋ねてくださった。

初めての経験でびっくりするやら、嬉しいやら。

短い時間だったが、文字で読むだけより、会うというのは親近感が格段に深まる。

Kさん、これからも宜しくお願いします。

 

 

 

恵庭と長沼の堺に千歳川に掛かる『舞鶴橋』がある。

平成5年(1993年)10月竣工とある。

最近ペンキを塗り替えて新しくなった感じだ。

 

 

その旧い橋が長沼マオイキャンプ場に隣接した公園に移設保存されている。

昭和12年(1937年)3月竣工と読める。もう85年も経っている。

 

銘板によると、舞鶴橋が掛かっている辺りはアイヌ語で「シ・コツ(大きな沢)」と呼ばれていたが、「死骨」を連想するというので、飛来するツルに因んで「千歳」に変更し、橋も『舞鶴橋』になったという。

支笏湖もそのような経過にあると聞いたことがある。

 

今、長沼ではツルの餌付けが行われていて、8羽の定住が確認されているという。

やがて、『舞鶴橋』も復活するのかもしれない。

 

朝粥を作る 2026.6.27

 


スモール・ロード

2022年01月18日 | 円 -bicycle-

 

老体にムチ打って。

どちらも。笑

 

付き合ってもう25年になる相棒。

Cr.COLNAGO & Dura Ace

17年前に現役を引退して、それからずっと良きトレーナー。

 

この時期、雪が融けたら・・・とあれこれ思いを巡らしながら回す。

ウイルスのいないスモール・ロードを探して。

 

 

 


ポタリング終了

2021年10月30日 | 円 -bicycle-

 

《恵庭中央パークゴルフ場 初霜 2021.10.18》

 

朝のポタリング(自転車散歩)はコースの漁川河川敷道路の横のパークゴルフ場に一度霜が降りて流石に冬の手袋をしていても指先が冷たくなってきた。

 

 

いつも一緒のAさんが「そろそろお終いにしようか」とのことで26日で今シーズンを終了した。

その後何もしないでいたけれど今朝はあまりに天気が良いのでぶらぶらと走ってみた。

 

家の近くまで戻ってくると、後ろの方からベルの音がする。振り返るとAさんだった。やはり天気に誘われたようで大笑いになった。生活のリズムは急には変えられないものだ。

 

 

期日前投票と最高裁裁判官の国民審査をして近くの公園を散歩した。

紅葉もそろそろ見納めだ。

 

 

 

 

 


蟠渓温泉(伊達市)へ今年最後のツーリング

2021年10月14日 | 円 -bicycle-

ツーリング納めで蟠渓温泉に行った。晴天特異日の10月10日は雨だったので、今年は12-13日にした。

気温19℃、よく晴れた。

 

今回のルートは恵庭から支笏湖まで車で送って貰い、帰路はいつもの洞爺湖半経由ではなく、壮瞥町から伊達に抜ける山道を走り、JR輪行で戻るという〝省エネ型〟にした。(80Km)

 

 

 

 

美笛峠の紅葉はイマイチだった。暖かいせいだろうか。

遠く支笏湖の湖面が光って見えた。

峠から下って大滝地区を過ぎると蟠渓温泉だ。宿は2軒が残っている。

 

世の中には奇遇というものがあるものだ。

10年ほど泊まっていた蟠渓温泉の旅館が3年前に閉館し、泊まりはその向かいの宿に変わった。

今回、到着すると玄関前のワゴン車の運転席に見たことのある顔が・・・。

何と、閉館した旅館のオヤジさんだった。

 

昔の馴染みのお客さんと伊達から温泉に浸かりに来たとのこと。びっくりだ。

やはり蟠渓のお湯が懐かしいらしい。久し振りにワインを飲みながら積もる話しをした。

今は菜園を楽しんでいるとのことで互いに元気でいたことを喜んだ。

 

 

帰路は昭和新山(右)と有珠山(左)が良く見えるコースだった。

 

伊達紋別駅からは輪行。

恵み野駅まで普通列車で4時間。東室蘭と苫小牧で2時間近くは接続待ちのいつもの鉄道ノンビリ旅だった。

 

 


熊出没注意 !!

2021年08月11日 | 円 -bicycle-

今年は道内で羆に襲われる事件が多い。本州はツキノワグマだがどうなのだろう。

竜飛崎からの日本海沿岸自転車旅で“熊出没注意!!”の看板の立ったキャンプ場に泊まったことがあった。初めてのことだ。

 

“熊出没注意 !!”

 

携行する「ツーリングマップル」が古いせいか、適当なキャンプ地が見つからないまま35℃の猛暑の中を鶴岡から70Km以上走って新潟の手前の村上市まで来た時のこと。

あちこち探し回るのも面倒になっていたので観光協会に電話してみた。すると10Kmほど新潟方向にある「荒川」沿いに市の管理する無料のキャンプ場があるとのこと。

 

近くのスーパーで食料を買って1時間ほど走ると河川敷公園のようなところにキャンプ場らしき施設が見えた。

堤防道路を降りて入り口にさしかかってたじろいだ。「この付近で熊が目撃されました」との看板。炊事場もトイレもあり、芝生も綺麗だ。

スマホで確認すると「水辺の楽校」とある。先客はいない。

 

迷ったがもう適当な場所を探す気力も薄れていたので腹を決めた。

食べ物の残渣をテントの外に置かない、

時々自転車のベルを鳴らす、

堤防道路は集落の生活道路になっていて車がよく通る、

看板はやや古くて何時の事か分からない、

観光協会も注意喚起していないから最近の事では無い、

 

あれこれ決断を納得させることを頭に並べてテント設営にかかったらワゴン車で旅をしているオヤジさん二人連れが来た。看板のことはたいして気にしていない。そうか車泊か。それでも心強い。

 

この日の夜は生寿司弁当で乾盃した。新潟まであと1日、ゴールの前祝いだ。

それにしても村上市は大胆だなぁ。使用禁止にするか、古い話なら看板を撤去するか。何せ“楽校”だよ。などとビールを呑みながら思った。

家にはこのことを知らせずに早めに寝た。

 

翌朝、キラキラした太陽が何とも眩しかった。

人間には物事を都合の良いように考える「合理化」の精神構造がある。

何も無くて良かったが、時として判断ミスに繋がる。

 

2021.8.1