作ったけれど管理に自信が無いので、マイナンバーカードは持ち歩くつもりは無かった。
携帯電話や免許証の置き場所も時として忘れる。
カードは紛失したら大変だ。
ところがマイナンバーカードに健康保険証を紐付けすることを半ば義務化するような動きになって岸田政権の不誠実さを改めて感じる。
マイナンバーカードは作っただけ。
健康保険証との紐付けは任意だったが、ポイントも付くし、いずれ義務化するのだろうから自分で手続が出来るうちにと紐付けした。
ところが本体のマイナンバーカードのシステム設計が杜撰で、信用がならないことが明らかになった。
紐付けする自治体、団体の事務的ミスではない。
ヒューマンエラーをはじくシステム設計になっていないことが最大のミスである。
こうなってはマイナンバー制度そのものを見直すことが先決であり、何を紐付けするかは次の段階というのが順序である。
ところが、政府は任意であった保険証の紐付けを来秋には保険証そのものを廃止することによって強引に義務化しようとしている。
世間の反発が強いのを見て、保険証の代わりに紙の「資格確認書」なるものを発行し、更新期間も保険証と同じく2年にすることを考え始めているから開いた口が塞がらない。
それなら今の健康保険証制度を残して紙の保険証を使えば良いだけのことである。
無駄なお金も手間もかからない。
自らの考えの無い岸田首相が周りの振り付けでこれから辿る道を考えてみた。
まずは来秋まで河野太郎との衝突を避けるために、「今の方針を変えない。」とのらりくらり行くだろう。
そして、来秋には資格確認書の更新期間を1年から2年に延ばすことでお茶を濁して保険証の廃止を強引に決定するに違いない。
注意しなくてはならないのは、〝資格確認書の所有資格〟がどうなるかである。
かなり限定するのではないか。
岸田文雄という人物は安倍晋三より狡猾である。
野党には信頼されるマイナンバー制度を目指して頑張って欲しい。