コロナ禍の中で頑張っている札幌交響楽団の「名曲シリーズ」演奏会(2020.9.30 Kitara)に出掛けた。10ヵ月ぶりだ。
当日売りが100枚程度と聞いていたので、発売開始(13:00)の1時間前に売り場に行くと7人目だった。ひと安心。
入場者数にコロナ対策上の制限は無くなったが札響は混乱を避ける配慮から演奏会の都度、設定しているようだ。
今回は当初6月20日に予定されていた〈名曲コンサート〉。首席指揮者のバーメルト氏の来日がならず、高関健さんがバーメルト氏
の意向を汲んで奏者が適切な距離を取れる編成にし、楽団の将来を担う若手奏者を起用したプログラムだった。
チケットの半券の裏に氏名と電話番号を記載し、自らちぎって半券を箱に入れ、プログラムを取って入場。2階右側の席からホール
を見渡すと座席は通常どおりで落ち着いた感じがした。管楽器は隣と前方に透明板が置かれていたが全く気にならない。
演奏曲目は気持ちが明るくなるモーツァルトで始まり、休憩を挟んでハイドン、J.シュトラウスのワルツと続いてアンコールは
J.シュトラウスⅡのトリッチ・トラッチ・ポルカとJ.シュトラウス/ラデツキー行進曲の2曲と徹底して心が弾む曲目を揃え、高
関さんも笑顔を振りまいていた。
モーツァルトのオーボエ協奏曲を吹いた関美矢子さんは多少面識があり、素晴らしい演奏を楽しめた。ハイドンのトランペット協
奏曲は鶴田麻記さん。女性のトランペットを聴くのは初めてだった。軟らかく溌剌としていた。
退場はアナウンス指示により座席ブロック毎に「分散」式だった。コロナ対応の無い演奏会が戻ってきて欲しい。
《Ob. 首席奏者 関 美矢子さん ※札響公式ツイッターから》
《Tp. 副首席奏者 鶴田麻記さん ※札響公式ツイッターから》