2024.11.9 札幌コンサートホール Kitara
レスピーギ作曲の『ローマ三部作』を聴いた。
交響詩「ローマの噴水」、「ローマの松」、「ローマの祭り」は大抵2曲の演奏なので3曲は珍しい。
札響正指揮者の川瀬健太郎は、演奏前のトークで、『ローマ三部作』を振るのは常任指揮者を務めていた神奈川フィル、現在音楽監督を務める名古屋フィルに続いて今回の札響が3回目だが、これまで以上の演奏を届けることが出来るかどうか、なかなか決断がつかなかったが本日トライすると意欲的に語っていた。
その言に違わない名演ではなかったか。いつもの3階席に客演が30名近い大編成の音が吹き上がってきて、こんなに勇壮な音楽だったのだと認識した。
バンダのトランペット陣に退団、移籍したプレーヤーを見かけて懐かしい思いをしたり、「ローマの松」では小鳥の囀りが客席の中からも聞こえたりして臨場感があったのも良かった。
豊平館
時間があったので開演前にホールのすぐ近くに佇む洋式の「豊平館」に何年振りかで入ってみた。
1980年(明治18年)、北海道開拓使の迎賓館として札幌市内に建てられ、1958年に中島公園内に移設された。木造ホテルとしてはわが国最古。市営結婚式場として利用されていたこともあった。