楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

冬霧

2024年11月09日 | 日記

近くの専門学校校舎  2024.11.8   9:30頃





冬の入り口の今頃の朝、あたりが深い霧に覆われることがある。
札幌市との境界にある漁岳を源にする漁川イザリガワが近くを流れるのでその川霧だろう。

川の名は、アイヌ語の「イチャン」(サケやマスが卵を産むところ)に由来とのこと。今年は朝の自転車散歩で見かけなかった。

鮭も不漁らしい。知り合いの釣り人は3日間、豊浦の河口で粘ったが坊主だった。

道路はシャーベット。
来週は気温が少し上るので一度融けて本格的な冬の到来だ。

ここの学生さんの年の頃から半世紀も繰り返している。


何かあったなぁ。これだった。


トランプ再登場

2024年11月07日 | 日記

2024.11.7  9:00

朝から降っていた霙交じりの雨がやがて雪になってヒバの木に薄く積もった。
今日は「立冬」。

トランプ氏がアメリカ大統領に返り咲くという寒々しいニュースが飛び込んできた。これから4年間、他人の意見を聞かない万能感に満ちた顔を見なければならないと思うとウンザリだ。

TVに登場する専門家は「歴史上稀に見る接戦、激戦」と口を揃えていたが、蓋を開けるとまさかのトランプ氏の圧勝だった。激戦区と言われる7州も全て抑える勢いだ。専門家は勝因、敗因の分析に忙しいが人も社会も複雑なのに似たような論調なのが気持ちが悪い。


予想を大きく覆す選挙はつい最近、この国の衆議院選挙でもあった。
まさかの〝自・公過半数割れ〟が起きた。

ハリス候補も石破首相も、経済格差の拡大という前政権の政策の失敗に対する国民の不満の受け皿になり得なかったということだが、「前任者の責任を被った」との不思議な同情論が出たりしている。それでは何のために選挙をするのか。メディアの姿勢に違和感がある。

具体的な処方箋を示さなかったことが敗者となった致命的な原因であり、石破首相にあっては更に「裏金問題」の対応がコロコロ後退して信用さえ失った帰結である。


都知事選に続いて、日米二つの選挙はどうしようか迷っている有権者をごっそり掬い取るSNS活用術に長けた陣営でなければこれからの戦には勝てないことを示しているが、厄介なのは必ずしも言ってることが具体的でない場合もあることだ。


最近の選挙で思い起こすのは100年も前に、動乱のスペインで、哲学者であり評論家であり一時は政治家でもあったオルテガが、「トポス」(ギリシャ語で「居場所」の意)が無く、群衆化する大量の人々を「大衆」(庶民とは全く違う)と名付け、他人に耳を傾けず、熱狂に流される危険があると述べていることだ。

選挙に限らずSNSによる不確実な情報の拡散、意図的な扇動が予測のつかない結果を生む時代に入っているのかもしれないという漠然とした寒々しさを感じる。

アメリカ連邦議会の上・下院選挙も共和党が勝利し、再登場したトランプ大統領の独裁的政治手法が紛争国で勢いを増し、国際社会がキナ臭くならなければよいが。

Figthers 秋季キャンプを見学に行ってみた

2024年11月06日 | 日記

2024.11.6 


日ハムの主力が1日から11日までエスコンスタジアムで秋季キャンプを行っているので見学に行ってみた。(無料)

キャンプ練習を見るのは初めてだった。10:00から昼まで全体練習、午後は個人練習のようだ。

球場に着いた10:30頃は駐車場(前払い1,000円)入口に20mくらいの車列が出来ていて8割くらい埋まっていた。

早速、いつもの3塁側の3Fスタンドへ。客席はバックネット裏を除く内野が開放され、ほぼ満席だ。


まちまちの練習着の選手がグラウンドに散らばる。ケージに入って打撃練習をする選手、3塁にはノックを受ける内野手、1塁には盗塁の練習をする選手。
打球が当たらないように小さなネット板が立てられている。

外野では投手とこの日打撃練習をしない選手だろうか、大勢で遠投練習。よく飛んできた打球に当たらないものだと感心する。


 



水谷選手は傍のモニターを確認しながら長時間、打ち込んだ。最後はファンに挨拶。


 


ひととおり打撃練習が終わった頃に外野では投手が捕手を立たせて投球練習を開始。内野はケージなどが綺麗に片づけられてキヤッチャーのセカンドへのスローイング練習や内野手の捕球動作の確認練習が始まった。
捕手の地を這うようなセカンドへの送球に驚く。

みっちり投げた後、バッティングマシンを使った速球のキャッチング練習、コーチによるショートバウンドの補給練習があった。
中学時代に野球部で捕手だったので練習は興味深かった。



レジェンド 今西投手



加藤投手と武田投手コーチ  練習が終わって

背番号やネームが入っていないと誰が誰だか分からないが、大型ビジョンで有名選手は映し出されるのでグラウンドのどこでどんな練習をしているかが分かる。

稀哲コーチは時々マイクを持ってノックしている選手へのアドバイスを話してファンサービスに努めていた。


キャンプならではの球場全体のカラフルな姿がビジョンに映し出されて綺麗だった。

お昼にカツサンドを食べて、まだ練習は続いていたが駐車場からの出車が混まないうちに球場を後にした。

       
       
       
       




大洋ホエールズ

2024年11月04日 | 日記
北海道の炭鉱も鉄鋼も華やかなりし昭和30年代のこと。

小学校から高校卒業まで暮らした三井芦別(芦別市西芦別町)にノンプロ野球チームがあった。

今と違って昔のアマチュアスポーツは企業丸抱えで成り立っていて、道内各地の炭鉱、鉄鋼会社、製紙会社、銀行に企業PRを担うノンプロ野球チームがあった。

羽幌炭鉱、住友赤平炭鉱、太平洋炭鉱、そして三井芦別炭鉱。本州製紙、王子製紙、電電公社、北海道拓殖銀行。クラブチームは日米野球の代表になった伝説の久慈捕手のいた老舗の函館オーシャンクラブだけだった。

小学校2年の途中で三井奈井江から転向してきて、家の近くにあった三井記念球場で初めて本格的な硬式野球の練習を見て、放課後の球場通いが始まった。

三井芦別は1955年にただ一度甲子園に出場した母校芦別高校の主力メンバーがそっくり入っていて、結構強かった。


ある日の試合で富士鉄室蘭(現:新日鉄室蘭)チームが遠征してきた。
道内最強で都市対抗野球の北海道代表の常連だったが、三井芦別が〝富士鉄キラー〟と呼ばれていた。

富士鉄にはスター選手の稲川投手がいた。ロバのような耳をしていたことを覚えている。ブルペンで肩慣らしをしている姿にファンは群がった。

その稲川投手がプロ野球の「大洋ホエールズ」に引き抜かれた。当時、ノンプロからプロ野球に移籍するのは珍しいことだったと思う。


1960年、大洋大洋ホエールズが前年まで西鉄の監督を務め、西鉄を4度のリーグ優勝、3度の日本一に導いた三原脩を新監督として迎え、初優勝した。

新聞に守備を固める〝三原マジック〟の活字が躍った。稲川投手の移籍はその後のことだと思う。小学4〜6年の頃か。


北海道は巨人ファンが圧倒的に多かったので以後、大洋ホエールズの〝隠れファン〟になった。

大洋ホエールズは北洋漁業の関係もあるからか、円山球場にも割と登場した。

勤めて札幌勤務の時に、円山球場のブルペンで斉藤昭夫投手のブルペンでの球を見て、プロの凄さを実感したことがあった。

いつしかベイスターズになってから遠ざかっていた。大洋漁業という企業球団から「いつまでもクジラであるまい。」という考えで都会的な名前に変わって愛着が薄れたのかもしれない。


昨日11/3、大洋ホエールズを源流とする「横浜ベイスターズ」が1998年以来26年振りに優勝した。その前が三原マジックの1960年とすると、本当にサイクルの長いチームだ。

次はいつだろう。久しぶりに大洋ホエールズを思い出したりして楽しいシリーズだった。
ベイスターズおめでとう !!













カード利用確認、危うく詐欺を回避

2024年11月03日 | 日記
利用しているカード会社から「利用確認」のショートメールが届いた。
第三者による不正利用の可能性を検知した場合に、SMS・メール等で「利用確認にご協力をお願いいたします」という通知が送られてくるシステムになっている。

なのでドメインをクリックすると出てきた画面はカード会社のものとそっくりなのだが操作を進めるとカード番号、セキュリティ番号を記入する画面になった。

これはもう完全にニセ詐欺メールだ。
念のためにカード会社のサポートページを見ると、「弊社からお送りするメールでは、お客さまのクレジットカード番号などの個人情報をお聞きすることはございません。クレジットカード番号などは絶対に入力しないようお願いいたします。」とある。

緊縛強盗も恐ろしい犯罪だが、詐欺メール等は年々巧妙になるだろうし、こちらの年齢が進むと共にうっかり引っ掛かってしまう危険性が増す。


車の免許証は返上しても他の交通機関を使うことで対応が可能だが、何でもネットシステムで処理する時代になって、年寄りはいずれ対応出来なくなることばかりになるのだろうか。

さしあたって、航空券のチケットは電話では出来ない。エスコンスタジアムで日ハムの試合を観る時は球場窓口に出掛けなくてはならない。Amazonで安いアウトドア製品を買えなくなる。


ところで不評のマイナンバーカードの更新はどうなるのだろう。暗証番号が二つも必要な複雑怪奇なカードの扱いは年寄りには出来ないだろう。市役所の窓口で順番待ちだ。

生活がどんどん便利になる年齢層と不便になる年齢層の二極分化も進む時代に入っている。バランスが大きく崩れた中で。

自己防衛は〝ネット解除〟しないでボケ防止にBlogを続けることか。




近所の守護神に自転車シーズン無事終了のお礼 2024.10.31


「後期高齢者医療給付金」 すわ詐欺か

2024年11月01日 | 日記
北海道後期高齢者医療広域連合というところから封書が届いた。読んでみると、7月の医療費が高額医療費の支給対象となり、その金額は「¥32-」とある。こんな数字の表記は見たことがない。

「提出してください」との同封の「支給申請書」には振込先の銀行名、口座番号などの情報を記入することになっている。


書類は役所風に整っているけれど、これは例の高齢者を狙った詐欺に違いないと問い合わせ先の市役所の高齢者医療の担当部署に電話した。

返答は正規の書類だった。
「¥32-」は32円のことで北海道後期高齢者医療広域連合はこのような表記をしているとのこと。一般的でないなぁ。なかなか理解されないのではないか。

何でも令和4年10月1日に制度改正があって、後期高齢者(75才以上)の医療費の窓口負担がそれまでの3割負担と1割負担に新たに2割負担が出来て、1割負担から2割負担になった人の負担増加額を3,000円までに抑える配慮措置が令和7年9月30日までとられるのだという。

例えば1割負担で5,000円だったのに2割負担では10,000円になる。増加額は5,000円だから3,000円を超える2,000円が給付されるというわけだ。


しかし、私は後期高齢者になる前から2割負担だし、7月に歯の健診などに行ったけれど負担額の増加が3,032になるような医療費になっていない。

この点を担当者に聞くと、なかなか難しくて理解が十分出来なかったが、後期高齢者医療費の窓口負担割合は年齢だけでなく、障害がある場合はその程度でも区分されていて、制度変更に伴うコンピュータシステムを作り直すのは大変複雑になり、便宜的な計算をして負担額増加をチェックしているらしい、

その結果、私の場合7月の医療費で32円の給付金が発生するのだという。今回、口座登録をすると以後、高額医療の給付金が発生した時は自動的に振込されるとの説明だった。


電話を切って、高齢者詐欺の疑念から調べ始めたこの案件、まてよ、となった。

「マイナンバーカード」が健康保険証と紐づけされ、さらに後期高齢者医療広域連合に登録した銀行口座のデータと繋げると、必然的にマイナンバーカードに銀行口座が紐づけされてしまうではないか。そちらの疑念に置き換わった。

そこまで考えて令和4年から作業してきたのかと考えると、厚労省官僚の知恵、恐るべし。

これから知らないうちにマイナンバーカードにいろいろ紐付けされる時代になるような気がした。油断もスキも無い。