オークス４枠切捨て

　ラモーヌの４枠１０番のオークス優勝が１９８６年だった。その翌年同じような圧倒的戦績と前評判で同じ単勝１８０円をつけ圧勝のゴールに駆け込んだマックスビューティ。それ以来エアグルーヴの２５０円、メジロドーベルの２９０円はあったが３倍未満の単勝無しの今週オークス。

　が、注目すべきことに、ラモーヌ以来実に１８年間、このレースで４枠の連対はない。これは向こうの決め事と見る。私は連動レースを見つけた時、信頼度の基準として８５％を目安にする。２０年で１７回以上連動していれば、これを基本的に信用してかかる。逆に８０％、１０年で８回の一致にとどまるなら、これを基軸に大勝負する気は全く起こらない。この前のＮＨＫマイル、ここで予め示したように、高が１０回目を数えるＧⅠだが、これまで１００％即ち１回の例外もなく４年前エリザベス女王杯と連動、このレースの目を引き継ぎ、今年も２枠か７枠と見なし、来るなら１３番ではないかと読みつつ枠連でラインクラフトとの６－７をゲットしたが、このような連動は決め事と見て、外れるまでは疑いを差し挟まないのが正道と見る。毎年今年は遣るのではと怯えるのは愚。故に、

　今年も！オークスに４枠無し　

を基本戦略とし、枠順発表の段階で不要な２頭を向こうが４枠に入れ除外を告知してくれるものと見て、７枠制の競馬と見る。無論３連複などはこの限りではない。４枠を先に担保してあるのは、ラモーヌという歴史的牝馬の余光威光を偲ぶ向こうの怪奇趣味と見る。今枠順を紐解けば、当時２２頭立てで４枠青い帽子１頭だけラモーヌ。そして勝つ。枠順を見ただけで圧倒される素人でも分かる１頭抜けた馬という造りである。この圧倒的単枠指定馬の思い出、往時を回顧する感慨、これをオークスで４枠が沈むたび彼らの胸に去来せしめる喜びを残して置きたいのであろう。ま、ひょっとしたら、行かず後家臭いバードウォッチャー紀ちゃんが嫁ぐ年が来たら問答無用で発射と約定済み、無きにしも非ずだが、私は顧慮しないで、目白のおばあちゃんと共に観戦する覚悟。
　メジロ未だ樫を啄ばむ　君嫁く秋を待つ　陽の降りそそぐ場で
　めじろいまだかしをついばむ　きみゆくときをまつ　ひのふりそそぐにわで

ディープは何処に？

　ファン登録（Yahooのこの同名の私のブログでお気に入りに登録して頂きファンのみ閲覧可能のページを御覧いただける方）の方々、５月４日の私がダービーに就いて書いた記事（現時点で１３ページあたり）を復習頂き、来るべき日本ダービーの枠順に思いを馳せられたい。それを前提の上でのオークスである。
　ディープインパクトが何番に入るか、的中させよう。

オークスを予告したレース

　オークス　ＪＲＡの中居のポスターのコピー

　第一印象から
　貴女に決めてました。


　ＮＨＫマイルカップの８枠１８番に　インプレッション　という、そのもので印象と言う馬が出走していたこと、覚えておいでであろう。

　昨年ずばっと決められ驚いたが、

２００４年
ＮＨＫマイルカップ　　　　　　　　　　オークス

１着　７枠１３番　キングカメハメハ　 　１着　１枠　１番　ダイワエルシエーロ　
２着　１枠　１番　コスモサンビーム　　２着　７枠１３番　スイープトウショウ

２００５年
ＮＨＫマイルカップ　　　　　　　　　　オークス

１着　８枠１６番　ウインクリューガー　 １着　２枠　３番　スティルインラブ
２着　２枠　３番　エイシンツルギザン　２着　８枠１７番　チューニー

　この２年続けての１－７　２－８　という親近性を見せ付けられては、今年もＮＨＫとオークスの間柄、何かあると見ねばなるまい。

３枠を待つ

　中央競馬では赤い枠　３枠　を５月に既に行われた６つの重賞レースで一度も使っていない。４月のメイン重賞でもわずか２レースでしか使わない。３月４レース、２月２レース　１月１レース。殊に今年のＧⅠでは、様々の要因の絡まった末の結果ではあるが、１度として３枠を発射していない。

　省みる４月の３枠を使ったメイン２重賞レース　２４日のアンタレスステークスは、もともとアンタレスがさそり座の１等星であり、太陽の２７０倍の直径を持つ赤色超巨星であり、これが３枠を１着に迎えること、３枠を避けがちな中で自然な発射である。この勝ち馬ピットファイターの発射は、思い起こせば昨年菊花賞翌週の武蔵野ステークスの１着。このとき中越地震で車に乗っていて被害に巻き込まれ、母や兄弟を亡くしながら助け出された少年と、それを救助しようと懸命の活動を重ねる救命隊員たちのテレビの画面を奪う活躍を、競馬会として写し取ったもので、ピットファイター（穴で戦う人）　とサイレンスボーイ（声のしない少年）で決着させており、奇しくもこのアンタレスＳ２４日の翌２５日の電車事故と遅れて重なったわけだが。４月のもう１つはダイワメジャー復活のダービー卿チャレンジ。

　この３枠の忌避は、反日デモで騒いだ中国の色だからで、これを依怙地に嫌っている競馬会は当然中国の幼稚な申し様に与する思いは無い。が、もう１つ考えられることは、何時ＧⅠの大舞台で、３枠の発射を仕掛けるかである。この騒動後の皐月賞で赤を意味するヴァーミリアンを３枠に入れて来て真っ先に切り捨てを思ったのも、至当であったと考えているものの、赤は日の丸の色でもある。これを日本色として堂々と先頭で駆け抜けさせるレースは実は迫っているのではないか。


　今年のダービーが、いや今年のダービーも、競馬を知らない少なくとも余り親しんだことの無いファンを振り向かせ、感動させ、競馬の醍醐味を味あわせるレースとして挙行しようとの興行意図が高ければ高いほど折角１０年に１頭と言われるつくりの馬を拵えて人気を背負わせ、大々的に世を煽ることはすまい。初めて見、買った競馬が歴史的大敗レースでは、競馬は信用の置けぬ物　という競馬デビューを大切な将来の競馬ファンまたはファン予備軍にファーストでディープなインプレッションを植えつけるからだ。

　の、前にオークスだが、再度　福知山線　の１番人気勝利の構造は首を傾げる。逆にエア武が再び上位人気を争い、福知山線いやもうラインは無く福知だが、これに人気を譲るなら逆襲あってしかるべき、東京新スタンドオープンの文字（ＪＲＡのＨＰ）のエアの青と黄の配色である。が、エア　ディープと２週続けて頂点レースで豊三昧もどうあじつけるか。エアメサイア　遅れたしかし歴史を映す法王逝去の年の救世主降臨、これが実現するのはこの馬がかなり差の無い２番人気低配当で出してきたときであろう。

　思い出話をしよう。翌週のダービーも霞むほどの大勝負だった思い出のエリモエクセルのオークス。あの年は豊の桜花賞馬　ファレノプシスが人気だった。「優駿」では、ダービーと言うレース名称の由来となった、ダービー卿（その第１７代ロンドンのパーリアメントスクエアにチャーチルなどと並び銅像が立つほどの著名人）とバンブリー卿がコインを投げ、勝った方の名をレース名に刻む賭けをしてダービーという名になったお話から、ダービー卿が妻の為に企画したのがオークスであったこと、また奥様の名がエリザベスであり、ダービー卿が実は囲っていた妾　いやこれ（小指！）がまたエリザベス・ファレンという歌手であったお話など、私はこのときの優駿の記事で勝ち馬を見抜いたが、桜花賞馬ファレノプシスとは、ダービー卿が妻の為に主催した謂わば愛妻レースで、妾の名を背負う、忌むべき馬名でオークスでは人気でこけるため競馬会が選んだ馬であることは明らかだった。


　「優駿」誌巻末近く、今月号も須田鷹雄氏と井崎脩五郎先生の重賞予想と言う対談風お喋りの記事がある。
　その、天皇賞の項では、・・・今月は（予想対象の）重賞が計１０ですね　に始まり、内親王の婚約結婚が最大のポイントで、結婚は１０月だから秋の天皇賞の予想をしようなどの軽口、大阪杯組が過去１０年で　<２・０・１・１８>　との誤植（同着でもなければ合計２０頭になるはずが２１になっている明らかな意図した間違いの記載）・・と、１０　を意識して記事構成されたことが窺える。
　ＮＨＫマイルの項では、早生まれの馬が強いとのデータをだし、コパノフウジンが２月１３日生まれと聞いて井崎先生　「それだ！」と一声。これは言うまでも無く、コパノフウジンそのものの発射を井崎先生が直接表明するわけも無く、同じフウジンのＧⅠ馬　ダービーのアイネスフウジンという、同じ天皇家の秋篠宮殿下御婚約の年の　ダービー馬が１２番で勝ったのを暗に匂わせ、１２番ラインクラフトへとの間接示唆だったと結論して良い。民間に嫁がれる華燭の典でやはり十二単（１２の単勝ではなく　じゅうにひとえ　と読む）を内親王が纏われるのかどうかは知らないが、アイネスフウジンのときは１２番に敢えて位置させて単勝だったものである。
　では、オークスでは・・