全く同じ

　タイキブリザードのお話をしたのでその思い出し笑いをもう１つ。一昨年の有馬記念に託された２００４年の夢とは何だったか。云うまでも無く、ギリシャ五輪での日本選手団の活躍は特筆ものだった。が、何と云っても、メジャーリーグの埋もれた記録を再認識させ、それを破って見せた孤独な日本人の一人のストイックな風貌の青年　鈴木一朗　イチロー在ってこその１５　であり、背番号と同じ枠の目と１番９番　イッキュー（１９）というイチロー家の犬の名であったことは否めまい。が、歴史を負う競馬会は次のようなことも遣る。



　１９９５年第３６回　宝塚記念


　１着　１枠　１番　ダンツシアトル
　２着　５枠　９番　タイキブリザード



　これは全く同じである。



　２００４年第４９回　有馬記念


　１着　１枠　１番　ゼンノロブロイ
　２着　５枠　９番　タップダンスシチー



　何故、このようにかつてのレースと同じ目に定められたのかといえば、イチローがシアトルの選手だからである。



　このところ世上を騒動させた会社の名から、直ちに次のレース結果を開いてみた。



　１９９２年第１２回　ジャパンカップ


　１着　８枠１４番　トウカイテイオー
　２着　５枠　７番　ナチュラリズム
　　・
　　・
　６着　１枠　１番　ユーザーフレンドリー



　この７番１４番は、１０頭立てで行われたアメリカジョッキークラブカップの７番４番となって登場した。云うまでも無く。ヒューザー社長小嶋さんが国会に登場した週末だからである。


　このことを傍証する事実として、このトウカイテイオーが実に単１０倍と云う高配当で優勝したジャパンカップの折のＲＤ（ＪＲＡ発表のレーシングダイアリー）は、



　　　誇りをかけて、牙をむく。



だったと思うが、これに対し先週のＲＤ



　　　誇りを懸けて戦う熱冬、強さを記憶させる風格。
　　　　　　　　　　第４７回 アメリカジョッキークラブカップ

今週

　今週ゆりかもめ賞には、ユーセイシアトルが登録している。



　東京新聞杯、ご承知の方はご承知だろうが、このレースは矢張り第一に　オレハマッテルゼ　に注目したい。何と云っても、東京といえば都知事慎太郎氏だが、その弟が主演し奥さん北原三枝と共演した映画が「俺は待ってるぜ」である。この馬の枠ではなかろうか。



　今週用意された　バイオレット賞、これは２月末～３月初のすみれステークスと連動する。バイオレットとはすみれだからだ。何故、サニーブライアンと並び平成で最も意外なダービー馬　フサイチコンコルドがこのすみれステークスを勝った次走でダービーを勝ち、キングカメハメハもこのレースを勝ち、１９９９年にはサリーレという馬がこのレースを制したのか、それはかつて私が画と共に掲載したあるものにヒントがあり、それは競馬会の平成の壮大な企図へと裾広がる、空恐ろしい物語なのである。
　ま、宝塚記念とも繋がる気がするがな。



　箱根特別はまたあれだろう。抜かりなく。

一考

　粉飾決算 a window-dressing settlement


　このように言うらしい。粉飾　とは、窓　＋　服　となるらしい。



　城島健司　シアトルマリナーズに入団した。背番号を見ると、この　２番ゼッケン　での入団祝いが今週用意されると見る。日本の誇るトップ選手の一人の筈だ。




　もう、２００６年日本ダービー馬はデビューし、我々の前に既に登場しているのであろうか。
　今年有力視されるフサイチの２頭




　　　フサイチリシャール



　このリシャールとは、ヘネシーリシャール　という、酒の名前から来ているという。大衆酒でないことは疑いない。




　　　フサイチジャンク



　このジャンクとは、テレビ番組の名から採られているとの事だが、言葉本来の意味は、がらくた　廃品　中古品　麻薬の意味まであり、ジャンクフードとは言うまでも無く、脂肪　糖分を多く含み、からだによくない食品のことである。



　前者がダービーで来るなら、ある法則に則っている筈だが、わたくしには今現在、これら２頭のいずれかが日本ダービー馬であるとは思われない。２０１２年ダービーでなら、リシャールを買っても好いと思うが。

前橋テアトル西友

　かつて「映画の街」、前橋市が唯一の銀幕ゼロの県都に



　とのニュースが飛び込んできた。これだけなら大したことはない。が、これが群馬県となると話は別だ。



　～　来年４月には複合型映画館（シネマコンプレックス）が開業し、「映画館ゼロ」は解消される予定だが、一時的にしろ県都から銀幕が消える事態に、地元映画ファンは寂しさを隠せないでいる。



　１９６０年代ごろまで、前橋市は映画館が１０館ほどある「映画の街」だった。群馬県が出資した全国初の自治体製作映画「眠る男」でモントリオール世界映画祭審査員特別大賞を受賞した小栗康平監督や、全米で大ヒットしたホラー映画「ＴＨＥ　ＪＵＯＮ／呪怨」の清水崇監督らの映画人も輩出した。～



　
　名ジョッキー　岡部幸雄、彼は馬群　いや群馬県出身である。馬群から生まれ出た騎手が栄華を極めることは当然である。競馬会の最大のキーワードは　馬　である。藤田伸二が若くして、武豊を差し切ってダービージョッキーの座に着いたのも、「馬の主演する映画は東宝の『優駿』以来です」と言ってのける藤田まこと　という国民的庶民派スターが居るからであり、関西の伊藤雄二厩舎の隆盛は、伊藤雄之介という、馬面役者の存在が横たわるからであり、世の中で見過ごされる片言寸句の　馬　これを競馬会は見逃さない。



　その群馬県の県庁所在地で、今月２９日から来年４月まで、映画館が姿を消す。そして、この県からは、オグリ　の名の映画監督も出現しているとなると、私はこの　前橋テアトル西友　の閉館はそれなりの感慨を持ち、中央競馬に反映されると見る。



　兎も角、今週は　社長の失墜　カリスマの転落　こそがテーマである。粉飾人気を用意して来るはずだ。１倍台には手を出さない。

内国産の発射

　一方、琴欧州の出現を考えれば、今年何処かのＧⅠでのマル外の意外な人気薄での発射、また今週こそだと思われるが、７連覇で横綱を止めたのが栃東だったことで、ほぼファンにとり意味の無い年度代表馬部門である最優秀父内国産馬（２００５年はシーザリオ）の対象となる、内国産馬の発射がそれなりの舞台を用意され、待ち構えていよう。何と云っても一昨年の秋以来の日本人力士の優勝である。シルクフェイマスという父・マーベラスサンデーという内国産馬の復活ランも、一昨年の有馬で３着に入り、渋いところを見せて以来であり、栃東の優勝争いにまつわり用意された復活劇であったこと、疑い無し。堂々優勝を決めた今週も、祝杯が上がると見る。

隣のモン

　かく考えてみると、今週は　和田厩舎　大和田厩舎　秋山真一郎騎手　の隣　に気を配ることとなる。東京新聞杯、ヤマノブリザード　和田厩舎が出走してきたら、その隣に俄然注目したい。恐らくは、ホリエモンの出現で、控え目に置かれた昨年堀井雅広厩舎　マイネルレコルト　だったが、これが発射するなら、和田厩舎の隣に置かれるのではなかろうか。



　京都牝馬ステークスに登録の、ディアデラノビア　＝　恋人の日　とは、２月１４日のことであろうし、今年は２月１１日にバレンタインステークスが組まれている。この馬が示唆を放つと見る。



　また、漸くの、レクレドール　イニシャル　ＬＤ　はライブドアと同じで、この馬の馬名の意味・金の鍵　が、金儲けのキー　をも指し、ホリエモンの本性を暴くとともに、今居る場所のドアにも附いている筈だ。これを眺め、夜な夜なホリエモンも考えに耽ることであろう。



　兎も角、一般レースでも、スーパーやフリーの隣に気を配りたい。ドア　＝　門　なので、ホリエモンと、これと似たドラえもん装束のアドマイヤに目を光らせたい。




　繰り返すが、中央競馬会は、翌日のライブドアのがさ入れを予め知っていて、日経新春杯アドマイヤフジを発射させ、ホリエモンの逮捕近し・小菅の拘置所への収監を自ずと予期して、サンライズステークスのマイネルアルビオン（白い壁、塀の中　の暗示）を発射させているのである。



　また日曜小倉のメイン、太宰府特別。この九州福岡の地はホリエモンの故郷であり、ここでピカレスクコート（picaresque＝悪漢を主役とする小説　court＝法廷、裁きの場）は、小嶋社長　宮崎勤　堀江貴文の場所中三役揃い踏みのあった１７日を持った週の結末として、まことに相応しく、当座、このようなターフに登場する悪漢を見抜くことが我々の戦略となる。豆撒きに鬼を探すのは当然だ。またピカレスクは、要は小説だが、太宰府の太宰とは「人間失格」などを生んだ小説家の名前と一致するはずだよね、道真はん。



　ちなみに、太宰府特別とは、ご当地の方にはまことに申し訳ないが、左遷特別　と考えてよく、左遷に至るような　犯罪　使い込み横領汚職贈収賄セクハラなどを探し当てるべきレースであり、中央から公営への移籍（左遷）に相応しく、ピカレスクコートの２着にはコウエイマーブルが入るのも無理からぬ仕儀と見える。



　結局走らなかったコスモバルクという馬に競馬会が託したものとは、中央の地方競馬に対する敷居の高さ、厳然たる中央集権主義の原則を今後とも崩す意図の無いことをファンをも含め周知徹底させることであったといえる。小泉が去年の選挙で地方組織を無視し、結局意のままに振舞う姿が逆だったなら、何処かでバルクもあったのだろうと思う。

庚

　３月を待つまでも無く、ライブドア　平松庚三 新社長　の　庚　は十干の第七　かのえ　であり、お名前自体が　３－７　である。昨年ディープインパクトが勝った弥生賞は　１－８　で、このホリエモン退場、新社長の登場で、当然ライブドアは今週の主要テーマとなる。周辺の別の逮捕者の名前にまで気を配りたい。



　堀江貴文　　　　　ライブドア（前）社長
　宮内亮治　　　　　取締役（最高財務責任者）
　岡本文人　　　　　取締役（ライブドアマーケティングの社長を兼務）
　中村長也　　　　　執行役員（ライブドアファイナンス社長）


　ホリエモンが小菅でスーフリの　和田真一郎　の隣房に収監されているというのも、狙い目と見ている。検察の意志であり、人の意図である点で、馬券の構成と同じだからだ。

事件のあと

　また１９９８年、たった一つの悪意が日本中を震撼させた。この年の７月２５日、和歌山で毒入りカレー事件が発生した。すると、秋の天皇賞では、戴冠疑い無しと騒がれた馬サイレンススズカを競走中止させて見せ、代わりに罠（トラップ）という馬を勝たせる。


　　　　オフサイドトラップ　　　＝　　　気付かれぬ場所での罠


　またこの１９９８年を記憶すべき有馬記念で、格好の馬が　５着　６着と負けた後、この大一番で発射する。


　　　　グラスワンダー　　　＝　　　疑惑の杯

　
　似たことを思い出すのが、１９９５年３月２０日、地下鉄サリン事件が起きた。その２日後、上九一色村のオウムの施設に強制捜査が入り、麻原彰晃が逮捕される。この週の開催重賞は共に、オウムのオーの字を持った馬が勝ち、


　スプリングステークス　　　ナリタキングオー
　毎日杯　　　　　　　　　　ダイタクテイオー


　乙女の祭典　４月の桜花賞ですら、この特異で、一般市民生活への禁を犯した、犯罪史上類例を見ぬ犯罪は反映し、人気馬を総崩れに切り刻んだ。


　１９９５年　４月９日　桜花賞



　１着　８枠１８番　ワンダーパヒューム

　この馬名は　謎の香り　を意味する。恐るべき劇薬そのものを髣髴させる。



　昨日ある方に送った、メール中の替え歌を公開する。


　　　　あったま　くらく～ら、逮捕がどお～した、僕ホリエモ～ン


　騒ぎあれば、馬券になる。新たなライブドアの社長は、会計ソフト「弥生」の代表だという。弥生賞、今年は３月５日。