4月12日(日)桜花賞当日の福島、昼過ぎだった。
無論、わたくしは開催当日はグリーンチャンネルをつけっ放し。パドックの様相から中継アナの言い間違いまで、その全てを捕捉、フォローし切れるものではないがアクシデンタルなことはきちんと中継があるし、向こうが洩らさない。
その午後、福島6Rのパドック。1頭の馬が厩務員の手綱を振り切ったのか、放したのか、突如周回の列から離れ、奔走。下見から馬道の方か、奥の方へ逸走して去ったのである。見た目、少々慌てた。突進してきたこの1頭に驚き、別の馬を引いていた厩務員さんも身をかわし、難を避ける様もわたくしはTVで見届けた。
福島 6R 3枠 6番 クリノサニーオー 国分恭介 競走除外
JRAページでは、開催当日の出来事として、
下見所において放馬し、両後肢挫創を発症したため
と解説されている。
桜花賞当日、大本命と見ているレッツゴードンキと同じ6番ゼッケン。これが、アクシデント、放馬でパドックから遁走、競走除外。明らかな6番のアクシデントである。
これは、スペインの国民文学『ドン・キホーテ』。聖書の次に世界的に出版されているそうで、2002年にノーベル研究所と愛書家団体が発表した、世界の著名な文学者100人の投票による「史上最高の文学100選」で第1位。
この作品でも著名なシーン。ドン・キホーテが従者サンチョ・パンサと共に野を歩いていて、向こうに見える風車を魔物の巨人と勘違いし、槍を構えて愛馬ロシナンテと共に突撃するシーンの敷衍、再現。それがこの福島6Rの珍事だったのである。サンチョが『マスター(ご主人様)! あれはただの風車ですよ!」と止めるのも聞かず、風車に激突。風車の腕の一つに絡まりつき、最後は一回りして地面に落ちる。
このシーンはしばしば西洋絵画でも取り上げられている。
6番の奔走 = 6番 ドンキ 物語の著名1シーンのプチ代理上演
これがわたくしの結論である。
無論、わたくしは 桜花賞 3枠6番 レッツゴードンキ 本命視、発射間違い無しを確信した折、当然調べ上げ、また御登録各位にも御伝え申し上げた。この珍しい馬名の本命馬だが、当然
1992年 天皇賞・秋 優勝 レッツゴーターキン
この馬と何らかの繋がりが演出されている筈だ。そう考えた。調べるとこのレースでは
3枠 6番 ダイタクヘリオス 梅田康雄厩舎 3番人気 8着
3枠 6番 レッツゴードンキ 梅田智之厩舎
きちんと、この同じそして唯一の別のレッツゴー馬のGⅠを踏まえた配置だった。
同じ梅田の康雄と智之。云うまでもなく、調教師同士の親子である。
世人特にわたくしの読み解きの方策が総てまやかしか何かではないか、と思われているかも知れぬ皆様方には特に、闇から闇に葬り去るには余りに惜しいので、次の事実もこの機会に、申し上げてしまおう。
この桜花賞当日の3つの競馬開催場。それぞれにメインがあり、そして最後に15:40発走の大一番こそ、GⅠ桜花賞 であった。で、2つの先立つ別のメインである。
先ず、福島メイン 福島民報杯 だが、実は上記 レッツゴーターキン もこのレースの勝ち馬だった。2つを並べ、列挙する。
1992年10月11日 福島11R 福島民報杯
1着 2枠 2番 レッツゴーターキン 大崎
2着 8枠 8番 センゴクヒスイ 坂本勝美
2015年4月12日 福島11R 福島民報杯
1着 2枠 2番 マイネルフロスト 丹内
2着 8枠14番 ダコール 津村
何故、同じ 枠連 2-8 だったのだろうか。偶然なのか。
もう1つの、中山メインだが、これもレッツゴー馬のレースと無関係ではなかった。順序を逆でご紹介するが
2015年4月12日 中山11R 春雷ステークス
1着 6枠12番 サカジロロイヤル 国分優作
2着 1枠 2番 スマートオリオン 蛯名正義
1992年11月1日 第106回 天皇賞・秋
1着 1枠 2番 レッツゴーターキン 大崎昭一
2着 6枠12番 ムービースター 武豊
整理する。桜花賞当日の、桜花賞以外の2つのメインレースの結果だが、
福島メイン 福島民報杯 15:20発走
レッツゴーターキンの福島民報杯と同じ 枠連 2-8 2番 優勝
中山メイン 春雷ステークス 15:30発走
レッツゴーターキンの天皇賞・秋と同じ 枠連 1-6 2番12番
これを舞台装置、前座、または序幕。どう呼んでも好い。が、
史上、別にただ1頭しかいない レッツゴー馬のGⅠホース
この2つのレースを、予め上演し、しかもメインなので、発走まで10分間隔しかない、慌しさながら、満天下のファンへの具体的で最後のメッセージとして、お膳立てを調え、愈々
阪神メイン 第75回 桜花賞 発走15:40
レッツゴードンキ 優勝
ここで、待ちに待った最大の主役の登場となったのである。
わたくしも、中山メイン = レッツゴーターキン天皇賞 を見て、確信はさらに増した。
世界文学史上のヒーロー ドン・キホーテ の独走劇!
これら別場の2つのメインなど、桜花賞に関係無し。ただ、どきどき、胸の高鳴りの間の時間つぶし程度に観るともなく観ているまた観ていないファンの皆様方の知らぬ、競馬の真実がここにある。日本競馬はここまで怖ろしいのである。
ちなみに、この同じ 枠連 1-6 2番12番 の春雷と23年前の秋の天皇賞。この2つのレースは、3着も同じ枠だが、ゼッケンが異なった。これも御覧頂く価値がある。
1992年 天皇賞・秋
3着 4枠 7番 ヤマニングローバル
2015年 春雷ステークス
3着 4枠 8番 ニンジャ
何故、3着が同じ4枠でも、7番 → 8番 に移し替えたのか?
容易に、お察し頂けるだろう。本番桜花賞でも、大方が見る主役、4枠の馬だが、実は
4枠 8番 ルージュバック 1番人気 囮
4枠 7番 クルミナル 7番人気 共犯 2着
この介在した、ニンジャ = 忍者 と云う1頭がまたいい名前ではないか。8番は影武者、ダミーだったのだから。
矢張り、轟警部と金田一さん。レストレードとホームズでは読みが違うのである。
今回の
桜花賞 レッツゴードンキ 単 1020円
100円だろうが100万だろうが、賭けた金が10倍になって戻って来るのだから、真剣になるのは当然ではないか。
水際立つ演出、鮮やか。また、向こう(JRA演出側)が如何に周到に準備、演出を施しているか解かる。ひょっとしてこの演出力こそ世界一なのではないか。
今週も大レース。また新たな演出が凝らされる。既に読み解き作業に耽っているわたくしである。
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皐月賞 回避が数頭出現し、少々頭数が絞られた。
無論、楽しみにしている。
重ねて言うが、偶々展開が合った、向いたとかではなく、全部、演出で走っている。