一夫多妻、ヒロヒト

　困ったぁ～　実に、困ったぁ～



　「男はつらいよ」柴又題経寺の御前様ではないが、そう思っておられる方、競馬会にもおられるのではないかな。



　例の一夫多妻男、名前が　ヒロヒト　と言い、やんごとなき人と同じである。皇室典範改正が国会のスケジュールに乗る今、男女同権には私も賛成だが、伝統・文化の軽視される昨今、慎重に運ぶべきを拙速気味に推し進めんと図る、ライブドア三兄弟の父・ジュンイチ。う～ん、谷崎潤一郎先生は一体どうご覧であろうか。えじゃないか、女帝！　とお見守りであろうや。



　今年のダービージョッキーもやや若手の筈。そろそろと思しきメンバー、何人か去来するが。




　姉歯で、思い起こす名馬は、シスタートウショウ。桜花賞には、スーパーホーネットという阪神ＪＦの２着馬に出て来て欲しいが、時流の推移を見守る。



　今週の東京新聞杯は、あのレースとキャッチボールのようなことをしている。故に、インセンティブガイのような馬にも注目する。５番ゼッケン、何かな。




　これも１つの歴史。２００３年９月２０日。自民党総裁選挙が行われ、現首相・小泉純一郎の圧勝。この日の中山１０Ｒ～１２Ｒまで、すべて２枠２番が勝つ。翌日この週のメイン　神戸新聞杯は



　２枠２番　ヴィータローザ
　４枠５番　ニシノシンフォニー



　で、再び２枠２番。また翌週、セントライト記念では、総裁（プレジデント）という馬が自ら出馬し２着するが、１着は矢張り２枠２番



　２枠２番　ゼンノロブロイ
　６枠９番　サクラプレジデント



　再び、小泉節の唸りを聴いた昨年９月１１日の総選挙。この日の中山メイン　京王杯オータムハンデ　は



　２枠２番　マイネルモルゲン
　４枠５番　ニシノシタン



　何故、小泉の勝つ総裁選挙と総選挙の日の中山のメインが共に、２枠２番と４枠５番のニシノなのだろうか。かつて、ニシノライデン＝西郷さん説　を唱えた私だが、もしニシノが九州は薩摩という、小泉家のルーツの土地を指し、また何故か小泉が２枠や２番と結びつくのならば、これを小泉ポジションとして記憶して置いてよいのではなかろうか。コイズミ＝墨＝黒の２枠　かなぁ。
　マイネルモルゲン　俺の朝　か。


　ＪＲＡ賞も受賞し、昨年一気にブレークした角居厩舎だが、



　　　　　コイズミ　＝　スミイ カツヒ コ



と観てよろしかろう。

追悼レース

　１９９４年５月１日、Ｆ１サンマリノグランプリ。音速の貴公子　アイルトン・セナ　がレース中の事故で亡くなった。



　その余韻の去らぬ中、　１９９４年６月１２日、中央競馬春のグランプリ　宝塚記念が行われた。私はあることから５枠の鉄板を読んでいた。人気は推し量るまでも無く、前年の菊花賞馬、有馬ではトウカイテイオーの後塵を拝したとはいえ、春の天皇賞を単勝１３０円で快勝しここでも単１２０円となったビワハヤヒデ。これが８枠に配置され、注目の５枠は次のように発表された。



　５枠７番　サクラチトセオー　　　４番人気
　５枠８番　アイルトンシンボリ　　８番人気



　私は馬連１２倍、と枠連５倍程度で、迷うことは無かった。ズバリ、どちらが来るか分からない以上、枠連で１点どか買いである。枠連　５－８　￥、４９０




　サイレンススズカ　という馬の宝塚記念勝ちなどの隆盛と、その頂点豊を背にした秋の天皇賞での競走中止、予後不良（その場での薬殺）。その前走、毎日王冠では、エルコンドルパサー　グラスワンダー　の２頭の年度代表馬クラスを寄せ付けず、逃げ切っているのである。



　スズカの意味するものは、馬主さんには申し訳ないが、飽くまで中央競馬演出側の解釈として、日本最大のオートレースコース、三重県鈴鹿サーキットを暗喩するものであることは疑いようが無い。この馬の特質、逃げ切りはＦ１などでもよくある所謂ポールトゥウインを示し、そしてこのカーレースには、事故が付き物なのである。サイレンスは静寂だが、サイレンとは日本的俗語で、緊急を知らせる轟く音色である。またスが３連続する馬名は、これまで他に聴いたことが無い。今年の３歳馬にアリママリアという怪馬名がいて何事かを期待してしまうが、クリスマス近くの有馬週にマリアの子、イエスが発射するも当然であり、セナというカリスマの退場に、すぐさまレスポンスした競馬会にとり、Ｆ１　という大舞台、また競馬と本質的に異なる真の競走世界、焦がれと、痛烈な哀切の情が迸ったものであろう。アイルトンシンボリ、頓死を含む。また宝塚の塚とは、お墓を指すはずである。



　戦後６０周年の昨年宝塚、勝ったスイープトウショウの示す塚は、無論戦後日本の再構築の人柱に立った、あのお方の塚である。再び申し上げるが、一昨年わたくしの祖母が没した折、通夜で従兄弟と酒で話していて、小泉を含み、歴代首相談義が始まり、誰が一番歴代で悪い首相か、で、私の従兄弟は真っ先にその名を挙げ、私は自身の論拠も充分説得的たることを疑いつつ、いやその方ならご立派な方であった、と即座に反論したものである。神統べる天地の間、人の世が人の値を真につけ切れるとは到底思われないでいる。

全く同じ

　タイキブリザードのお話をしたのでその思い出し笑いをもう１つ。一昨年の有馬記念に託された２００４年の夢とは何だったか。云うまでも無く、ギリシャ五輪での日本選手団の活躍は特筆ものだった。が、何と云っても、メジャーリーグの埋もれた記録を再認識させ、それを破って見せた孤独な日本人の一人のストイックな風貌の青年　鈴木一朗　イチロー在ってこその１５　であり、背番号と同じ枠の目と１番９番　イッキュー（１９）というイチロー家の犬の名であったことは否めまい。が、歴史を負う競馬会は次のようなことも遣る。



　１９９５年第３６回　宝塚記念


　１着　１枠　１番　ダンツシアトル
　２着　５枠　９番　タイキブリザード



　これは全く同じである。



　２００４年第４９回　有馬記念


　１着　１枠　１番　ゼンノロブロイ
　２着　５枠　９番　タップダンスシチー



　何故、このようにかつてのレースと同じ目に定められたのかといえば、イチローがシアトルの選手だからである。



　このところ世上を騒動させた会社の名から、直ちに次のレース結果を開いてみた。



　１９９２年第１２回　ジャパンカップ


　１着　８枠１４番　トウカイテイオー
　２着　５枠　７番　ナチュラリズム
　　・
　　・
　６着　１枠　１番　ユーザーフレンドリー



　この７番１４番は、１０頭立てで行われたアメリカジョッキークラブカップの７番４番となって登場した。云うまでも無く。ヒューザー社長小嶋さんが国会に登場した週末だからである。


　このことを傍証する事実として、このトウカイテイオーが実に単１０倍と云う高配当で優勝したジャパンカップの折のＲＤ（ＪＲＡ発表のレーシングダイアリー）は、



　　　誇りをかけて、牙をむく。



だったと思うが、これに対し先週のＲＤ



　　　誇りを懸けて戦う熱冬、強さを記憶させる風格。
　　　　　　　　　　第４７回 アメリカジョッキークラブカップ

今週

　今週ゆりかもめ賞には、ユーセイシアトルが登録している。



　東京新聞杯、ご承知の方はご承知だろうが、このレースは矢張り第一に　オレハマッテルゼ　に注目したい。何と云っても、東京といえば都知事慎太郎氏だが、その弟が主演し奥さん北原三枝と共演した映画が「俺は待ってるぜ」である。この馬の枠ではなかろうか。



　今週用意された　バイオレット賞、これは２月末～３月初のすみれステークスと連動する。バイオレットとはすみれだからだ。何故、サニーブライアンと並び平成で最も意外なダービー馬　フサイチコンコルドがこのすみれステークスを勝った次走でダービーを勝ち、キングカメハメハもこのレースを勝ち、１９９９年にはサリーレという馬がこのレースを制したのか、それはかつて私が画と共に掲載したあるものにヒントがあり、それは競馬会の平成の壮大な企図へと裾広がる、空恐ろしい物語なのである。
　ま、宝塚記念とも繋がる気がするがな。



　箱根特別はまたあれだろう。抜かりなく。

一考

　粉飾決算 a window-dressing settlement


　このように言うらしい。粉飾　とは、窓　＋　服　となるらしい。



　城島健司　シアトルマリナーズに入団した。背番号を見ると、この　２番ゼッケン　での入団祝いが今週用意されると見る。日本の誇るトップ選手の一人の筈だ。




　もう、２００６年日本ダービー馬はデビューし、我々の前に既に登場しているのであろうか。
　今年有力視されるフサイチの２頭




　　　フサイチリシャール



　このリシャールとは、ヘネシーリシャール　という、酒の名前から来ているという。大衆酒でないことは疑いない。




　　　フサイチジャンク



　このジャンクとは、テレビ番組の名から採られているとの事だが、言葉本来の意味は、がらくた　廃品　中古品　麻薬の意味まであり、ジャンクフードとは言うまでも無く、脂肪　糖分を多く含み、からだによくない食品のことである。



　前者がダービーで来るなら、ある法則に則っている筈だが、わたくしには今現在、これら２頭のいずれかが日本ダービー馬であるとは思われない。２０１２年ダービーでなら、リシャールを買っても好いと思うが。

前橋テアトル西友

　かつて「映画の街」、前橋市が唯一の銀幕ゼロの県都に



　とのニュースが飛び込んできた。これだけなら大したことはない。が、これが群馬県となると話は別だ。



　～　来年４月には複合型映画館（シネマコンプレックス）が開業し、「映画館ゼロ」は解消される予定だが、一時的にしろ県都から銀幕が消える事態に、地元映画ファンは寂しさを隠せないでいる。



　１９６０年代ごろまで、前橋市は映画館が１０館ほどある「映画の街」だった。群馬県が出資した全国初の自治体製作映画「眠る男」でモントリオール世界映画祭審査員特別大賞を受賞した小栗康平監督や、全米で大ヒットしたホラー映画「ＴＨＥ　ＪＵＯＮ／呪怨」の清水崇監督らの映画人も輩出した。～



　
　名ジョッキー　岡部幸雄、彼は馬群　いや群馬県出身である。馬群から生まれ出た騎手が栄華を極めることは当然である。競馬会の最大のキーワードは　馬　である。藤田伸二が若くして、武豊を差し切ってダービージョッキーの座に着いたのも、「馬の主演する映画は東宝の『優駿』以来です」と言ってのける藤田まこと　という国民的庶民派スターが居るからであり、関西の伊藤雄二厩舎の隆盛は、伊藤雄之介という、馬面役者の存在が横たわるからであり、世の中で見過ごされる片言寸句の　馬　これを競馬会は見逃さない。



　その群馬県の県庁所在地で、今月２９日から来年４月まで、映画館が姿を消す。そして、この県からは、オグリ　の名の映画監督も出現しているとなると、私はこの　前橋テアトル西友　の閉館はそれなりの感慨を持ち、中央競馬に反映されると見る。



　兎も角、今週は　社長の失墜　カリスマの転落　こそがテーマである。粉飾人気を用意して来るはずだ。１倍台には手を出さない。

内国産の発射

　一方、琴欧州の出現を考えれば、今年何処かのＧⅠでのマル外の意外な人気薄での発射、また今週こそだと思われるが、７連覇で横綱を止めたのが栃東だったことで、ほぼファンにとり意味の無い年度代表馬部門である最優秀父内国産馬（２００５年はシーザリオ）の対象となる、内国産馬の発射がそれなりの舞台を用意され、待ち構えていよう。何と云っても一昨年の秋以来の日本人力士の優勝である。シルクフェイマスという父・マーベラスサンデーという内国産馬の復活ランも、一昨年の有馬で３着に入り、渋いところを見せて以来であり、栃東の優勝争いにまつわり用意された復活劇であったこと、疑い無し。堂々優勝を決めた今週も、祝杯が上がると見る。

隣のモン

　かく考えてみると、今週は　和田厩舎　大和田厩舎　秋山真一郎騎手　の隣　に気を配ることとなる。東京新聞杯、ヤマノブリザード　和田厩舎が出走してきたら、その隣に俄然注目したい。恐らくは、ホリエモンの出現で、控え目に置かれた昨年堀井雅広厩舎　マイネルレコルト　だったが、これが発射するなら、和田厩舎の隣に置かれるのではなかろうか。



　京都牝馬ステークスに登録の、ディアデラノビア　＝　恋人の日　とは、２月１４日のことであろうし、今年は２月１１日にバレンタインステークスが組まれている。この馬が示唆を放つと見る。



　また、漸くの、レクレドール　イニシャル　ＬＤ　はライブドアと同じで、この馬の馬名の意味・金の鍵　が、金儲けのキー　をも指し、ホリエモンの本性を暴くとともに、今居る場所のドアにも附いている筈だ。これを眺め、夜な夜なホリエモンも考えに耽ることであろう。



　兎も角、一般レースでも、スーパーやフリーの隣に気を配りたい。ドア　＝　門　なので、ホリエモンと、これと似たドラえもん装束のアドマイヤに目を光らせたい。




　繰り返すが、中央競馬会は、翌日のライブドアのがさ入れを予め知っていて、日経新春杯アドマイヤフジを発射させ、ホリエモンの逮捕近し・小菅の拘置所への収監を自ずと予期して、サンライズステークスのマイネルアルビオン（白い壁、塀の中　の暗示）を発射させているのである。



　また日曜小倉のメイン、太宰府特別。この九州福岡の地はホリエモンの故郷であり、ここでピカレスクコート（picaresque＝悪漢を主役とする小説　court＝法廷、裁きの場）は、小嶋社長　宮崎勤　堀江貴文の場所中三役揃い踏みのあった１７日を持った週の結末として、まことに相応しく、当座、このようなターフに登場する悪漢を見抜くことが我々の戦略となる。豆撒きに鬼を探すのは当然だ。またピカレスクは、要は小説だが、太宰府の太宰とは「人間失格」などを生んだ小説家の名前と一致するはずだよね、道真はん。



　ちなみに、太宰府特別とは、ご当地の方にはまことに申し訳ないが、左遷特別　と考えてよく、左遷に至るような　犯罪　使い込み横領汚職贈収賄セクハラなどを探し当てるべきレースであり、中央から公営への移籍（左遷）に相応しく、ピカレスクコートの２着にはコウエイマーブルが入るのも無理からぬ仕儀と見える。



　結局走らなかったコスモバルクという馬に競馬会が託したものとは、中央の地方競馬に対する敷居の高さ、厳然たる中央集権主義の原則を今後とも崩す意図の無いことをファンをも含め周知徹底させることであったといえる。小泉が去年の選挙で地方組織を無視し、結局意のままに振舞う姿が逆だったなら、何処かでバルクもあったのだろうと思う。

庚

　３月を待つまでも無く、ライブドア　平松庚三 新社長　の　庚　は十干の第七　かのえ　であり、お名前自体が　３－７　である。昨年ディープインパクトが勝った弥生賞は　１－８　で、このホリエモン退場、新社長の登場で、当然ライブドアは今週の主要テーマとなる。周辺の別の逮捕者の名前にまで気を配りたい。



　堀江貴文　　　　　ライブドア（前）社長
　宮内亮治　　　　　取締役（最高財務責任者）
　岡本文人　　　　　取締役（ライブドアマーケティングの社長を兼務）
　中村長也　　　　　執行役員（ライブドアファイナンス社長）


　ホリエモンが小菅でスーフリの　和田真一郎　の隣房に収監されているというのも、狙い目と見ている。検察の意志であり、人の意図である点で、馬券の構成と同じだからだ。

事件のあと

　また１９９８年、たった一つの悪意が日本中を震撼させた。この年の７月２５日、和歌山で毒入りカレー事件が発生した。すると、秋の天皇賞では、戴冠疑い無しと騒がれた馬サイレンススズカを競走中止させて見せ、代わりに罠（トラップ）という馬を勝たせる。


　　　　オフサイドトラップ　　　＝　　　気付かれぬ場所での罠


　またこの１９９８年を記憶すべき有馬記念で、格好の馬が　５着　６着と負けた後、この大一番で発射する。


　　　　グラスワンダー　　　＝　　　疑惑の杯

　
　似たことを思い出すのが、１９９５年３月２０日、地下鉄サリン事件が起きた。その２日後、上九一色村のオウムの施設に強制捜査が入り、麻原彰晃が逮捕される。この週の開催重賞は共に、オウムのオーの字を持った馬が勝ち、


　スプリングステークス　　　ナリタキングオー
　毎日杯　　　　　　　　　　ダイタクテイオー


　乙女の祭典　４月の桜花賞ですら、この特異で、一般市民生活への禁を犯した、犯罪史上類例を見ぬ犯罪は反映し、人気馬を総崩れに切り刻んだ。


　１９９５年　４月９日　桜花賞



　１着　８枠１８番　ワンダーパヒューム

　この馬名は　謎の香り　を意味する。恐るべき劇薬そのものを髣髴させる。



　昨日ある方に送った、メール中の替え歌を公開する。


　　　　あったま　くらく～ら、逮捕がどお～した、僕ホリエモ～ン


　騒ぎあれば、馬券になる。新たなライブドアの社長は、会計ソフト「弥生」の代表だという。弥生賞、今年は３月５日。

メイン勝ち馬

　例えば、フェスティヴナイト　フェスティブシャン　という２頭が、今日の中山代替１０Ｒ　１２Ｒで発射した。festive とは、祭りである。今日示唆されている祭りとは何か。お正月は祭りとしてもう経過してしまっているし、近い祭り的行事は、節分だが、競馬開催はまだあり、節分には無理がある。



　云うまでも無く、今宵、１２時前からテレビ東京系で放映される、２０００年ＪＲＡ賞受賞パーティーであろう。このフェスティバルの夜　こそが、今宵のＪＲＡのパーティーなのである。自作自演とはこのことだ。また地検特捜の動きから、今宵となったが、ＪＲＡ即ちお上が、ホリエモン関係の逮捕に至るという予見は決して難しくなかったはずだ。故に、メインのアルビオン＝白い壁　の壁には東京小菅の拘置所の塀の中　を噛み合わせた意味を盛っていたことは疑いようが無い。



　かく、メイン１着馬、選び出される。そのように思う。

９５年の仰天

　例えば、マヤノトップガン　という馬がいる。



　１９９５年、秋。神戸新聞杯、京都新聞杯　という当時の前哨戦をともに２着し、３番人気で菊花賞に臨んで来た。私は周囲に、菊花賞、トップガンだけは要らないと公言して憚らずにいた。菊花賞の菊とは、天皇家の御紋である。そのレースに、ガン＝癌　などという馬が来るわけが無い。ご存知のように、吉田茂の子孫とご結婚されたあの髭の殿下は、舌や咽喉など、癌体質で苦しんでおられた。私はこのトップガンの５枠不要から馬券を読みはじめた。結果は、トップガンの圧勝だった。



　これを見た私は、その当日か、翌月曜の夕、意想外の結果から廻らした思念と結論とを、翌週エリザべス女王杯の予告勝ち馬の名と共に、近しい人に、銀座のおでん屋で、語った。覚えて下さっているとは思うが・・・



　結局、私は翌週のその勝ち馬の名を、来週は○○・・・○だと思う、と周囲にまた吹き散らし、概ね賛同を得られなかったが、私の買った単勝馬券は　２６倍附き、菊の借りを返して余りある勝利となった。おまけに、ナリタブライアンに武が乗って登場するという有馬記念の勝ち馬も予測することが出来、その単勝も１０倍附いて、私は、当時流行の、有名人物の自作の歌を歌いまくることと相成る。




　何故、ガンなどという馬が菊花賞で、さらに、年末の有馬記念でも発射したのか。



　１９９５年、この年の記憶は人々に鮮明なはずだ。ただ、競馬と結びつかず、いや結びつけず、別物と捉えられているだけに過ぎぬ。




　　　1995年1月 「オウム真理教被害者の会」永岡弘行会長をVXガスで襲撃。
　　　1995年2月 目黒公証人役場の仮谷清志事務長を拉致・監禁し、薬物で死なせる。
　　　1995年3月20日 地下鉄サリン事件。東京の営団地下鉄（現・東京地下鉄）でサリンを撒き、12人を殺害。
　　　1995年5月16日 麻原彰晃こと松本智津夫を山梨県上九一色村の教団施設で逮捕。
　　　1995年 宗教法人解散命令。国会で宗教法人法改正法が成立。




　この集団のことについては、くだくだしく語るまい。私が、いや競馬会が利用し、私が見抜いたことを語ればこの場では充分であろう。
　この集団は、ホーリーネイム　というものを使っていた。この団体で最も世間の耳目をひきつけたのは云うまでも無く、尊師・麻原彰晃　であるが、この尊師を別として、様々の～師　の位を持つ幹部連が登場し、耳慣れぬ共同体内言語で、マンジュシュリー　とか、クシュティガルバとか、名乗りまた呼び合っていたものである。この年１９９５年、菊花賞　有馬記念を制し、記念すべき、いや記憶すべき年を刻む年度代表馬に選ばれた、中央競馬会により選び抜かれた１頭　マヤノトップガン　をご紹介しよう。




　　　マヤノトップガン　坂口正大厩舎　馬主・田所　祐



　冠号マヤノは、馬主の田所さんが神戸の開業医でいらっしゃり、この故郷の街・神戸を見下ろす、六甲山系の１つ麻耶山から取られている。



　そして、私の思惑に反し菊花賞勝ちを収めたこの馬を、レース後しげしげと見つめていた私に、向こうの壮大な仕掛けが映ってきたものである。オウム真理教の有名キャラ、



　　上祐史浩　　地位・正大師　　ホーリーネイム・マイトレーヤ



　この１人と１頭の類似は偶然であろうか。田所祐の祐と上祐の祐の一致。マイトレーヤの頭と尻尾をつなぎ、マヤ。名伯楽・坂口先生のお名前　正大（まさひろ）　と正大師。




　この菊花賞は、オウム真理教事件の反映である。これが正しいかどうかは、翌週私が目をつけた１頭の動向により明らかになると思われた。その馬の名前と、その馬にまつわる別の１人をご紹介しよう。



　　飯田エリ子　　地位・正悟師　　ホーリーネイム・サクラー



　菊花賞の翌週は、当時エリザベス女王杯。３歳牝馬最後の１冠である。飯田エリ子はオウムの看板、石井久子と並ぶ美人幹部として、街宣車にも乗り、前面に立った。エリザベスとエリ。そして、サクラーに対し、私が読んだ馬が



　　サクラキャンドル



　である。１９９５年１１月１２日エリザベス女王杯

　　　１着　４枠　７番　サクラキャンドル　１０番人気　単　２６．５倍



　これで、この年の向こうの意図ははっきりした。武ブライアンが出走する有馬記念も容易で、私はトップガンかさなくばジェニュインの勝ちと読んだ。その有馬



　１９９５年　１２月２４日　第４０回　有馬記念

　１着　７枠１０番　マヤノトップガン　　田原成貴
　２着　２枠　２番　タイキブリザード



　一言付け加えるなら、この麻耶山の見下ろす神戸を、この正しく１９９５年　1月17日 - 午前5時46分阪神・淡路大震災発生 　が襲い、競馬会はこの大惨事への追悼を、被災地神戸の医師の馬に託したものであり、麻耶山の近郊に、有馬温泉という名湯がある以上、その舞台として当然有馬記念が用意されたのであり、またこれが最後までオウムの年ということで一環された証左として、２着のタイキブリザードという馬の背には、コンビとして有名な岡部幸雄ではなく、オウムが凶刃を揮った坂本堤（さかもとつつみ）弁護士にたぐえ、騎手・坂本勝美（さかもとかつみ）　を配していたことを申し添える。



　阪神の大惨事の年に、前年の３冠馬ナリタブライアンの目出度い復活の優勝など、用意されるわけも無く、被災者を思えば、競馬会は、馬が強いなどと思い巡らす、本質を外している競馬ファン、競馬を競馬としてしか見ないファンを刻んだのである。池田小事件の年、かなりの名馬と見られたアグネスタキオンが皐月賞を無敗で制した後、ダービーに姿を見せること、ついに無かったのである。子供が多く殺されて、馬だけ、子供といって好い３歳馬に慶事を盛ることなど出来るものではない、と知らねばならぬ。ディープという、無敗の三冠馬の運命や如何に。

白い壁

　今週で計６勝となった柴田善臣、このシバ競馬の週の主役であり、が、今日のメインは人気で敗れ去る。今日は１月２３日で、ワンツースリーの日　だそうだが、これに相応しく、メインは１２番１３番１４番の連番で入った。アルビオンとは、白い壁。これこそ、氷壁に挑む我が日本五輪選手団への試練を告げるメッセージであろう。



　４Ｒ　モエレタマモクロス、矢原洋一　実に４年振りくらいの勝利だと言う。この、昭和天皇を看取った馬の子供のゼッケン　１３番　覚えておく。必ずや、何事かを語る。４年ぶりということだと、五輪週に意味を帯びるのではないか。

代替

　今日は　Ｅメールの日　で、ルメールは出ないし、最終ブリュメールは取り消すしで、白けたが、若竹　若潮　の若の日に、７Ｒ　オンワードウシワカ　単　￥５９４０　は美味しかった。また、かささぎの渡せる橋に～　で、久々中野渡厩舎　６Ｒ　ベルモントユリア　単　￥４９４０。真白き富士の嶺の日
　で、名曲が浮かぶが、これと八甲田山の日　とで、沢峰次　ジャズファンク、井崎先生のお奨め、どうなるのか。同枠隣かも知れぬし。



　久々で珍しい、代替競馬、珍しいだけに重賞も無い平穏な開催日ではあるが、何かを仕込んでくると見ている。

鳥の目

　今日中山１０Ｒ　ヨシトミのバーズアイ　２着。


　バーズアイ　＝　鳥の目　＝　とりのめ　＝　・・・・　＝　トリノ～



　上村愛子　とか言う有力選手いたなあ。今夕、JOC 代表選手団 結団式・壮行会　ライブ中継やるとYahoo はんも云うてはった。ここで、首相の激励の後、決意メッセージを読む独りが彼女である。



　このレース１着の　エイシンヴォーダン、ワグナーの「ワルキューレの騎行」の登場人物にして、ゲルマンの神様がヴォーダンである。このワルキューレらの飛び交う様は、冬季五輪のジャンプ競技に擬えられたものであろう。あと１９日である。この国民的行事に、競馬ばかり見ていると、競馬で負ける。



　鳥の目、この軽い乗りで、開催中も発射馬を用意して欲しい。