季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

ここでも

2010年04月25日 | その他
米ABCテレビは12日、読売新聞の取材に対し、トヨタ自動車の車が急加速を起こす再現実験を放送したニュースで、編集段階で別の映像に差し替える操作を行っていたことを認めた。

 ABCは先月22日、「トヨタ車の電子制御システムの欠陥を確認した」とする米南イリノイ大教授の主張に基づき、急加速を再現した実験を放映。急加速するトヨタ車の映像と同時にエンジンの回転数を示すメーターの映像を流した。

 しかし、実際にはメーターの映像は停止した車のものだった。トヨタはABCの放送が「誤解を招く」と反論していた。ABCは映像の加工について「走行中にうまく撮影できなかったため」と説明している。

以上はwebニュースより。


どこの国でもこの手の「やらせ」が多いのだなあ。油断もすきもないね。こういう時だけは断固抗議をしないと。

むかしドイツにいたころ聞かされた話。

あるドイツ語がペラペラの日本人青年が何かの被害にあったかして裁判所で証言した。そして証言の終わりに日本人がよくやるでしょう、どうもお騒がせしました、といった類の挨拶、こんな感じでEntschuldigen Sie Bitte!といったそうだ。

とたんに裁判官の顔色が変り「あなた、今なんとおっしゃいましたか?」と詰問してきたという。これは「失礼しました」「すみません」とかいった意味の言葉である。見知らぬ人に話しかけるときなど、よく使われる。

これはしかし場合によっては絶対に言ってはならないので、言ったとたんに自分に非があることを認めたことになるのだという。

これを読んでヨーロッパの頑迷さを非難しても始まらない。そもそも政治形態も司法形態もヨーロッパのそれを取り入れ、世界中の国と関係を結んでいるのだから、それぞれの国であらゆることがどう機能しているのか、最低限のことを知っているしかあるまい。

たとえばサインは慎重になんていうのはクレジットカードの普及で一般に認知されるようになったし。

この記事のような場合、なんとなく分かってもらおうとすることは(日本人としては分からなくもないけれど)絶対に不可能だと知ること。

こんなことは政治家や関係する会社だけのことじゃないか、と思った人へ。

日常でも同じ態度が必要なのです。たとえばその気がない男性から誘われたら?あいまいに笑っていてはだめなんです。僕も男性から誘われたことがある。ニヤニヤして返事をしたらいけない。断固とした調子でNo!と言えばよいのです。まあNoと言わなくても良いけれどね。

というわけで僕のマスコミへの不審は一向に払拭されない。それどころかますます強まりそうだ。


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