祇園精舎

気の向くままの徒然日記

老人と老犬のはなし

2017年08月15日 | ひとりごと
数年前、通勤途中ですれちがっていたおっちゃんと犬がいた。

人も犬も年老いていて…
おっちゃんは無職でどう生計をたてていたのか…歯が抜けてたが笑顔の感じがよかった。
犬は栄養不足で毛が半分抜けて、毛色もカビ色だったので汚さに磨きがかかってた。
姿は汚いけど、お互いに絆があったように見え、寄り添う姿は羨ましく思え、共に生きている姿はどこも汚さなんか感じなかった。

主人のおっちゃんより犬が先にくたばりそうだったが、おっちゃんが先に亡くなった。2年程前か

犬は引退したスナックのママさんが引き取ったようで、ヨボヨボながら、毛がキレイに生え、近所を歩いていた。

おっちゃんは居なくて寂しいが、犬の姿を見るとヨボヨボだけど逞しく生きている姿に嬉しくも思えた。
なついては来ないが、避けたり攻撃的でもなく飄々としていた。

帰省すると、会話の中であの犬が死んだと聞いた。
海で浮いてたと…

白内障にもかかってて普段から遠くへ行かないのに何キロも先の海になぜ…?


何を思ったのだろうか
あの犬がいなくなった…と思うと寂しく感じる。


スナックのママさんは、散歩へ連れていたが、居なくなって外に出ることも少なくなったと聞いた。


存在や影響って大きいのかもしれない


でもママさんも壮健であってもらいたい





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