名作です。人生とは何かという本質的な問いかけを与えられました。「人生万事塞翁が馬」という諺がぴったりの大作でした。今年に入り「私は貝になりたい」「誰も守ってくれない」「余命」と邦画作品でいい映画が目白押しでしたが、ここで「ベンジャミン・バトン」で一気に巻き返しというところでしょうか。
【あらすじ】
さよならだけが人生。でも、さよならこそが人生―― ブラッド・ピット主演の静かで壮大な人生のドラマ
1918年、ニューオーリンズ。生まれながらに80歳の姿で生まれたベンジャミンは、父親に老人ホームの前に置き去りにされた。しかしそこで働くクイニーに育てられ、少しずつその肉体は若返っていく。そして1930年の感謝祭、彼はその後の人生を変える女性、6歳のデイジーと出会う。2人はすぐに心を通わせ、ベンジャミンの身体の秘密もデイジーは受け入れた。その後ベンジャミンは船員として働き始め、海へと出るが……。
【解説】
原作はF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説。80歳の肉体で生まれ、歳をとるごとに若返っていく男・ベンジャミンの生涯を描いた、静かで味わい深いドラマだ。普通の人々とは違う時間を生きる彼が経験する出会い、必然たる数々の別れ、そして最愛の女性デイジーと愛し合う姿。その一瞬、一瞬を、鮮烈かつ印象的に映していく。ベンジャミンを演じたブラッド・ピットは徐々に若返る男という難しい役柄を、これまで見せたことない寡黙な演技で淡々と表現。ケイト・ブランシェット演じる生命力あふれるデイジーと対比すると、その印象はさらに強くなる。ベンジャミンの生涯を通して、愛や生、死についてじっくりと考えたくなる作品だ。
【あらすじ】
さよならだけが人生。でも、さよならこそが人生―― ブラッド・ピット主演の静かで壮大な人生のドラマ
1918年、ニューオーリンズ。生まれながらに80歳の姿で生まれたベンジャミンは、父親に老人ホームの前に置き去りにされた。しかしそこで働くクイニーに育てられ、少しずつその肉体は若返っていく。そして1930年の感謝祭、彼はその後の人生を変える女性、6歳のデイジーと出会う。2人はすぐに心を通わせ、ベンジャミンの身体の秘密もデイジーは受け入れた。その後ベンジャミンは船員として働き始め、海へと出るが……。
【解説】
原作はF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説。80歳の肉体で生まれ、歳をとるごとに若返っていく男・ベンジャミンの生涯を描いた、静かで味わい深いドラマだ。普通の人々とは違う時間を生きる彼が経験する出会い、必然たる数々の別れ、そして最愛の女性デイジーと愛し合う姿。その一瞬、一瞬を、鮮烈かつ印象的に映していく。ベンジャミンを演じたブラッド・ピットは徐々に若返る男という難しい役柄を、これまで見せたことない寡黙な演技で淡々と表現。ケイト・ブランシェット演じる生命力あふれるデイジーと対比すると、その印象はさらに強くなる。ベンジャミンの生涯を通して、愛や生、死についてじっくりと考えたくなる作品だ。
Weather Reportでは今週は雪だるまの行列です。雪ニモマケズ「チョコレミンG」飲んで今日も感謝で生きます。昨夜は地震がありましたが、内面的には自信を持って明るく謙虚に過ごします。
We had an earthquake last night.
We had an earthquake last night.
ここ数日分まとめて降りましたね。燃えないゴミ出しに行って遭難しそうでした。朝から駐車場の除雪に精を出している方々も見えます。でも冬来たりなば春唐辛子であります!静岡ではカワヅサクラも咲きました。住めば都はるみ!
450ページ読みました。最後の主人公である「悼む人」坂築静人(さかつきしずと)の母親・巡子の死と妹・美汐の出産がクロスして、一気に読んでしまいました。最後の数ページは臨終の枕元に極楽浄土へお迎えにくるという「阿弥陀如来来迎図」を連想して読みました。阿弥陀如来は悼む人・坂築静人です。
天童荒太謝辞より。「そして、読者へ。あなた方は、わたしの小説への姿勢を信じて、きっと待っていてくださる…。あなた方とのあいだに存在している信頼関係が、先の見えない執筆を根っこのところで支えてくれました。あなた方のような読者を得られて本当に幸せです…」
多くの事件や事故、病死や自死などで亡くなれた方を報道あるいは直に耳にするたびに「では、ここで悼ませていただいてもよろしいでしょうか?」という悼む人の声が聞こえてきます。
人の世は無常とは言え、その人を忘れずに心に刻むことが「悼む」ということなんです。仕事にも「悼む人」の気持ちを忘れずにいたいものです。
人の亡きあとばかり悲しきはなし。去る者は日々に疎しその形だになくなりぬるぞ悲しき(徒然草)
※画像は本の表紙で筆者が直接撮影した彫刻家・舟越桂氏の「スフィンクスの話」です。「悼む人」の精神的なシンボルだそうです。
天童荒太謝辞より。「そして、読者へ。あなた方は、わたしの小説への姿勢を信じて、きっと待っていてくださる…。あなた方とのあいだに存在している信頼関係が、先の見えない執筆を根っこのところで支えてくれました。あなた方のような読者を得られて本当に幸せです…」
多くの事件や事故、病死や自死などで亡くなれた方を報道あるいは直に耳にするたびに「では、ここで悼ませていただいてもよろしいでしょうか?」という悼む人の声が聞こえてきます。
人の世は無常とは言え、その人を忘れずに心に刻むことが「悼む」ということなんです。仕事にも「悼む人」の気持ちを忘れずにいたいものです。
人の亡きあとばかり悲しきはなし。去る者は日々に疎しその形だになくなりぬるぞ悲しき(徒然草)
※画像は本の表紙で筆者が直接撮影した彫刻家・舟越桂氏の「スフィンクスの話」です。「悼む人」の精神的なシンボルだそうです。