🟩⬛️樹木希林の逝き方⬛️🟩
「人は死ぬ」と実感できれば、しっかり生きられる👤
娘の結婚の翌年(53歳)に、大往生について問われたときの言葉。将来は子供たちと同居し、自分の「死に際」を見せることで「人の死」を実感して生きてほしいと、人生折り返し地点での「決意」を語る。「終了するまでに美しくなりたい、という理想はあるのですよ。ある種の執着を一切捨てた中で、地上にすぽーんといて、肩の力がすっと抜けて」。まさにそんな人生を送られたように思う📖
樹木希林さんの発言に触れていると、いかに樹木さんが自分の人生を面白がりながら生きていたかがわかります。老いることはもちろんのこと、ガンという病でさえ、彼女は面白がっていました。
どんな困難をも彼女は自身の「栄養」にします。ミスをしたって、うまくいかなくったって、愚痴は言わない。むしろ、そのつまずきをどう活かし、どうやって進んでいくのかを考え続けていました👤
🔲🟦田中角栄の人心掌握術🟦🔲
『恨みは水に流せ、恩は石に刻め』と言います。
自分が苦しい時、困った時に、手を伸ばしてくれた人ほど、ありがたい存在はありません。その恩義は、絶対に忘れてはいけないから、心の中の石に刻み込みたいものです。ですが、「借りたものを返すぞ」とばかりの態度を取れば、相手は困惑します。田中角栄は、そこのところをこう指摘しています。
人はソロバン勘定で物事を考える人間から離れていく。恩を忘れないことは、絶対に大切なことだ。だが、それこそ、人間の真価が問われるところだ。さて、角さんは何が真価の問われるところだと考えたのでしょうか。
人間の真価が問われるのは、受けた恩義の返し方にこそある、と角さんは言いました。僕ら凡人は「返す時」に「お礼に参上した」とまではいかなくとも、つい「はい返したよ」と自分の足跡を残しがちです。そうではなく、さりげなく、気づかれないようにお返しする、そのことが自分の徳を高めることになるのでしょうね。