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回復期リハビリテーションにおける自宅退院支援
〜入院から退院までの流れ(一例)
皆さんこんにちは
新型コロナウイルス感染症へ対応いただいている方々へ深く感謝申し上げます.
いつもブログに目を通していただき、ありがとうございます.
今回は、当院の回復期病棟に入院されてから退院されるまでのリハビリテーションの流れについて抜粋して紹介しようと思います.
あくまでも一例のため、全ての患者様に当てはまるわけではありませんが、少しでも皆様の参考になればと思います.
○どれくらい入院するの?
回復期リハビリテーション病棟の入院期間は厚生労働省が疾患別に決めています.
例えば、脳血管疾患や脊髄損傷などは発症から入院期間は150〜180日.大腿骨や骨盤などの損傷であれば、最大90日の入院期間が定められています.
疾患や状態により異なるのでご注意ください.
○入院から退院までどのような流れで介入するの?
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✔︎病棟内生活をなるべく一人で送れるよう支援
回復期リハビリテーション病棟では、日常生活動作(以下、ADL)の改善を目指して、病棟スタッフとリハビリテーションスタッフが一体となって、主に具体的生活空間である病棟で行われます.
リハビリテーション室での個別訓練だけでなく、「ベッドの上ではなく食堂で食事をする」「実際のトイレで排泄を行う」など、病棟生活の中での実際の生活動作を通じて能力向上を行なっていきます.
そのため、入院初期の段階に病室やトイレなどの環境調整を行い、患者さんが安全に動作を送れるよう支援しています.
✔︎病棟訓練の開始
患者さんの機能回復に伴い,当院では「起立練習」や「歩行練習」を病棟で行っています.
患者さんの状態に合わせて,自主トレという形や看護師とともにリハビリ時間外に実施しています.
✔︎家屋評価
退院の1〜2ヶ月前になると必要に応じて当院スタッフが患者さん宅に訪問し,ご自宅の生活で危ないところがないかなどの確認を行います.身体機能の応じて,手すりや段差の解消,福祉用具の提案・導入を行います.
例)
・住宅改修
手すりの取り付け,段差の解消,床材の変更,扉の取り替えなど
・福祉用具
レンタル:車椅子,特殊寝台,スロープなど
購入:ポータブルトイレ,シャワーチェアなど
○まとめ
今回は,専門的な話ではなく,回復期リハビリテーションにおける入院から退院までの流れを紹介しました.
これから入院を検討されている方,そして回復期リハビリテーション病棟に配属された新人医療従事者の方々のお役に立てれば幸いです.
引用
・回復期リハビリテーション.net https://kaifukuki.doctorsfile.jp/ward/ 2020/8/28 10:51時点
・上月正博・長谷川敬一著 すぐに使える!実践リハビリ技術マスターガイド第2版 中外医学社,2011
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【注意】
本ブログの掲載記事は,個人的な見解を含んでおり正確性を保証するものではなく,当院および当科の総意でもありません.引用や臨床実践等は各自の判断と責任において行うようお願いいたします。