東埼玉病院 リハビリテーション科ブログ

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「自宅でできる筋ジストロフィーのリハビリテーション」

2019年03月25日 | 紹介
「自宅でできる筋ジストロフィーのリハビリテーション」講演に行ってまいりました!



2/23(土)に当院の隣にあります埼玉県筋ジストロフィー協会より依頼をいただき、「自宅でできる筋ジストロフィー(以下、筋ジス)のリハビリテーション(以下、リハ)」についての講演を行ってまいりました。と、一口に筋ジスと言っても、その病型や特徴は様々で、今回は一般的なDMDの幼少期からのリハについて内容を絞ってお話をさせていただきました。
そしてその内容も主に変形拘縮・呼吸障害とそのリハを中心に触れていきました。
当日は30名を超える出席者がいらっしゃり、蓮田特別支援学校の先生も参加されており、関心の高さを伺うと共に、とても緊張しました。



実は筋力低下より足首などの変形が強くなってしまうことが歩けなくなってしまう原因として多いこと、車いすに乗る時間が長くなると成長期で骨の変化が激しい時期と相まって変形拘縮が進みやすいこと、そのため身体に合った車いすに正しく座っていることが大事であること、呼吸筋力が弱くなることで深呼吸が出来なくなると肺が十分に膨らまなくなり硬くなることをお話し、ストレッチや呼吸リハについて実技を交えて約1時間お話をさせていただきました。



講演後たくさんのご質問をいただき、筋ジスにおけるリハの存在の大きさを改めて知ることができ、大変こちらとしても大きな刺激になりました。
成人発症の筋ジスの方も多くいらっしゃり、そういった方に焦点を当てたお話がなかなかできなかったことや、器具を使った呼吸リハの内容が中心になってしまったことは、次回に向けての課題かなと思います。
普段お隣同士でありながらなかなか交流する機会がなく、しかし今回の交流を通して普段聞けないような患者さんの悩みや疑問を聞くことが出来ました。こういった交流を今後も続けていけると、さらなるリハの発展にもつながって有意義なものになると思いますので、こういった活動には積極的に参加していきたいと思います。

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