幼なじみがお寺の住職で時々遠慮のないことを言ってしまいます。
ずいぶん昔
世間話のついでに
「夫のことあんまり頭にきたから仏様に地獄に落ちろ!ってお願いしようかしら?実際つい愚痴とお願いめいたことをむにゃむにゃぼやいているんだけれど」
「おまえねぇ~ 仏様に願いこともだけどね 人を呪って手をあわせたら だめだよ」
「えーーっ!じゃぁ どこに向かって言えばいいの?」
この後 ヒミツなんだけれど 声をひそめて教えてくれたことは
「どうしてもだったら 山の神 海の神にお願いするんだよ」
なるほど すごくいいことを聞いた気分で明るくなりました。
それから 毎朝 仏様には水をそなえて感謝の気持ちと そちらの世界で修行をされますように(なんの修行か仏様に聞いてみたい)手をあわせました。そのまま くるっと横を向いて
山の神、海の神にどれだけ夫が不実でひどいか訴えて手をあわせる。人にはみせられないぐらい おぞましい光景が繰り返されました。ずいぶん日がたった頃 そんなことをしていたら笑いたくなりました。
そう 幼なじみに してやられた気分
足を投げ出して ゲラゲラ笑って
やっていることが滑稽に思えた時点でそれっきりです。
さぞ神様も困惑されたことでしょう。
もうするまい苦しい時の神頼み
ずいぶん昔
世間話のついでに
「夫のことあんまり頭にきたから仏様に地獄に落ちろ!ってお願いしようかしら?実際つい愚痴とお願いめいたことをむにゃむにゃぼやいているんだけれど」
「おまえねぇ~ 仏様に願いこともだけどね 人を呪って手をあわせたら だめだよ」
「えーーっ!じゃぁ どこに向かって言えばいいの?」
この後 ヒミツなんだけれど 声をひそめて教えてくれたことは
「どうしてもだったら 山の神 海の神にお願いするんだよ」
なるほど すごくいいことを聞いた気分で明るくなりました。
それから 毎朝 仏様には水をそなえて感謝の気持ちと そちらの世界で修行をされますように(なんの修行か仏様に聞いてみたい)手をあわせました。そのまま くるっと横を向いて
山の神、海の神にどれだけ夫が不実でひどいか訴えて手をあわせる。人にはみせられないぐらい おぞましい光景が繰り返されました。ずいぶん日がたった頃 そんなことをしていたら笑いたくなりました。
そう 幼なじみに してやられた気分
足を投げ出して ゲラゲラ笑って
やっていることが滑稽に思えた時点でそれっきりです。
さぞ神様も困惑されたことでしょう。
もうするまい苦しい時の神頼み