涼しくなった夜
たまには、浴槽で「こりゃいい たまらんわ!」と体を温めたいと思った。
久しぶりに ワクワクして湯船に入ろうとしたら 先客がいた。
ヤモリが薄いピンク色になって浮かんでいた。
若い娘でなくなった頃からあまり悲鳴はあげなくなった。
変わりに太い声で「何しているの?」って聞いてしまった。
黙って 桶でヤモリをすくって排水溝へ捨ててしまったが
もう 入りたくはなかった。
ヤモリに皮膚があるかどうかしらないが こまかな皮膚が剥がれて浮かんでいるような気がして
入れない!
しかし おばさんは、もったいないと勇気をふりしぼって 足だけ(膝から下)温めました。
川だって 海だって足ぐらいは平気だもんね(よくわからない理由だった)
あぁ 首までつかったら 極楽極楽だったんだろうな!?
浴槽を洗ったときも お湯を満たしたときも 見当たらなかったのに・・
でもね ヤモリがお湯にはいるなんて聴いたことがない。
この頃 本業とジャガイモ販売で頭がいっぱいなんだから・・
せめてもの楽しみは、晩酌と風呂ぐらいなのに ため息が出た。
ヤモリよ私の後に入るなら 許す!!
木製パレット屋のつぶやき