5/7に亡くなった友が自宅に帰る日が5/8だった。
帰る時間にあわせて訪ねることにした。
お供の本は、『女たちの王国』
だって 若いとき二人でひそひそと・・・
彼女が言う「ねぇ うちって女系家族って感じがしない?」
「いいよね その響き そもそもお母さんがいれば男って不要だよね!」
「そうだよね」なぁんてことを話していたから ピッタリな本でしょう。
悲しさを吹き飛ばすようにのめりこむ。
私が彼女と知り合ったとき20代半ば すでに彼女の父親は他界しお父さんに見えたお母さんが家長だった。
朝、パジャマ姿で短い髪のお母さんが近所を散歩をしていた。
てっきり お父さんだと勘違いしたのだ。
「あんたさぁ 知ってる?巳寅申って家にそろうと早死にするし縁起がよくないんだよ」
「えーー知らない。ホント?」
「ホントだよ だから 父と弟が早々亡くなったんだよ」
そんな話は別にして ずぅっと家督は、女性が継いでいっているのだそうだ。
ふぅ~んで終わったが(わたしはまったく巳寅申を信じていなかったから)
何十年もたってから なんだ語呂合わせで『看取らざる』じゃないかなんて思ったぐらい。
でも 女系だったのは確かだな。
さて、女たちの王国って 世界を探してもないみたい。
(ヒマラヤ東端、中国雲南省と四川省の境にあるるルグ湖のほとりモソ人)
電車を乗り過ごすぐらい夢中になってしまって この本に感謝。
冷静になれたし いろんなことが突き放して考えられた。
魂の抜けた友は抜け殻にしか思えなかった。
困ったことにどこにもいなかった。
帰り道 現実逃避で本の世界に飛び込んだのはいうまでもない。
木製パレット屋のつぶやき