婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

昔も今も強い女

2007-05-23 11:41:56 | Weblog
吹雪でけむるかなたから 角巻で全身をおおった伯母達が ずんずんと現れる様は圧巻でした。家にたどりつくと 何事もなかったかのように 雪を払い にっと笑うのですが とんでもないときに ふっと思いだします。
 明治・大正の宮廷衣装展で きらびやかなお召しものをながめながら 『掻取』の言葉で心がとんでしまいました。掻取、掻巻き、角巻!? 
ちなみに *掻取(かいどり)は うちかけのようなもの
      *掻巻き(かいまき)は夜具
      *角巻は(かくまき)は冬の防寒着
この頃は角巻きは 自己主張のあるしゃれたコートにとってかわり 女はますます強く 美しくなりました。

時々思う『弱い』は男のためにある言葉かもしれません。
      

心ここにあらず

2007-05-21 15:51:54 | Weblog
あっというまに 週末も終わりました。(特に日曜日お茶会があったからでしょう)

 お茶会の前日、着物をだしたり 長じゅばんに衿をつけたりしていると 気持ちが急いているからか 指に針を何度も刺してしまい ため息がでます。最近、糸が通しにくいと感じてからは 針の頭が割れているモノをつかっています。しばし、ポツンと血がにじんだ指をながめました。
 当日、陽気のせいなのか なんと茶席に 気のふれた方がいらっしゃいました。いでたちもさることながら 独り言をいいながら にやけて 鼻くそをほじって それをみつめていらっしゃいます。えっ!?と目を疑いましたが 何度も繰り返しじっと指をみつめています。
 私とその方は、それぞれの世界にとじこもって 同じ場所に座り 同じ時間を共有しました。 
  

 


ストレッチボード

2007-05-18 13:56:43 | Weblog
とてもすてきなものをいただきました。ありがとうございます。
手作りです。
これは ソシアルダンスの個人レッスンに通っていた頃 「練習前にのってくださいね」と先生がよくおっしゃっていました。なんだか よくわからずに のっていましたが どうやら足首やあまりつかわない裏側がやわらかくなるようです。何年もたってから 理解しましたが その時のものも手作りのようでした。これを作成した方はいろんなものを作っていて なかでも小さなトラクター?に人の手をみたてれば 親指のようなものをくっつけました。メーカーの方はたとえ売上がわずかなお客様でもぜひ訪問してごらんになればいいのに・・と思ったほどです。アイデァはいろんなところにころがっています!
 

すずむし

2007-05-17 17:09:46 | Weblog

鈴虫を飼いました。かつて植木鉢に水をあげるようにして 立派な鈴虫にしたことがあります。
 その時、あまりうれしくて茶席で
「先生、みずむしがかえったのです」と言ってしまい お茶をたてていた方が なんと茶筅をぼとっとおとしてしまったことがありました。ただし 可愛がりすぎて 日光浴をさせたら あとかたもなく 蟻に持っていかれてしまいましたが・・。まったく 蟻はひどい!とぼやいていましたら どうやら考えるに日光浴がつらくて弱ったところ 蟻が片付けたという顛末のようです。ようするに私が悪かったようです。
失敗していろいろ覚えていきます。

心にしみいったご挨拶

2007-05-16 16:15:50 | Weblog
昨日 業種が違うのですが 賛助会員になっている ある組合の総会に出席しました。その会ではここのところ理事長がお亡くなりになりまして 新しい理事長が選任され ご挨拶なさいました。同業で足の引っ張り合いになるようなことはやめましょう。(特に価格の下げあい)と切々と訴えていらっしゃいました。「うぅ~ん!?」わが業界でもあてはまるような お話ですが 複雑!なぜなら 当然 価格を競わせて 安いほうを購入するということになります。そこで ここは赤字だけれど目をつぶって 「えいっ!どうだ」ってなことが多々展開されるのでしょう。ほとんど義理も人情もありません。

 少しこわい話ですけれど
 人はたぶん知らず知らずにむかいあった相手と叩きあいをさせられているので しょう。
 相手が倒れるまでやっつけましょうって。

それにしても、久しぶりに おじょうずな言葉ではなく 真摯な心根でなんのてらいもなくお話なさる方でした。